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【 歴史クリエイター企画Vol.7 】「切り絵だからこそできるダイナミックさにチャレンジしたい」伏竜舎さん

魅力ある歴史クリエイターを紹介する「歴史クリエイター企画」も気がつけば7回目。
歴人マガジン編集部としてはそのクオリティの高さと、作品にかける情熱の目利きだけはこだわっていきたいと思います。

そこで今日は三国志関連のイベントではお馴染みの「切り絵師」伏竜舎さんをご紹介します。
普通切り絵といえば、1枚の黒い紙をチョキチョキきってホラできた!みたいなイメージがあったのですが、ご覧くださいこのカラフルさ!
どうやってこんなの作れるんだろう・・・その秘密にも迫ってみたいと思います!

いつもこの優しい笑顔がトレードマーク。

いつもこの優しい笑顔がトレードマーク。

なんと全て独学!その匠にただオドロキ!


伏竜舎さんの歴史への興味は、小学校の時に出会った小学館の「学習まんが 少年少女 日本の歴史」(なつかし〜)を読み始めたのがきっかけ。最初は源平合戦、特に源義経を好きになったとか。義経、カッコいいもんね。

またトレードマークの一つである三国志も、著名な人形作家 川本喜八郎先生のNHK「人形劇 三国志」を見てハマってしまったそうで、今でもその原点に忠実に、得意な作品は平安時代の武士や三国志ものが得意だそうです。

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こちらは三国志から張遼!「京都一夢庵大ふへん堂」の三国志ようかんのパッケージとして採用。(現在販売終了)

現在は広告関連のお仕事をされている伏竜舎さんですが、もともとアニメーターとして絵を描く仕事をされていたのだとお聞きし、まず納得。切り絵だけでなく、原画もご自身で描けないと、こんな作品作れないですもんね。

しかし彼が本当に凄いのはココから。
2005年6月にNHK総合テレビ「トップランナー」に切り絵作家・福井利佐さんが出演していたのを見て、切り絵が歴史ものを表現するのに適した技法であるとひらめきました。自分にもできる!と根拠のない自信が湧いてきました。翌日から我流で切り絵の下絵を描き、紙を買ってきて作り始めました。
との言葉通り、なんと全て独学で学びこのレベルの作品を作るまでになったとのこと。
もともとモノ作りは好きで、デザインナイフは使っていたそうですが、それにしても凄い・・・

さらにお話をお伺いしていくなかで、先ほどの疑問「切り絵って普通は白黒じゃなかったっけ?」の謎も解明されました。
この鮮やかな色彩の切り絵は、それぞれ違う色の色和紙を型取りして、ウラから貼り付けて作っているのだそうです!
えええええ!だってアイキャッチの画像に使われている「扇の的」の那須与一だけ見ても、何色使ってるの??

これ、切り絵ですよ・・・

これ、切り絵ですよ・・・

伏竜舎さん曰く「このフルカラー切り絵が自分の一番の特徴だと思います。この工程はとても手間と時間がかかるものですが、そこまでやっている作家さんは少ないので」とのこと。

確かに見たことないな・・と思い、試しにグーグル画像検索で「切り絵」と入れてみたら見事にモノクローム一色の世界でした(笑)

見事に白黒・・・

見事に白黒・・・

ただ悩みとしてはあまりにキレイに切りすぎてしまって、印刷物になった時に切り絵に見えなかったことがあったそう。
まさかこれが色ごとに型紙切り取って貼り付けたとは思わないですよね。
この課題に関して彼は「手を抜くわけでなく、思い切った切り方で切り絵らしさを表現したいです」と力強く語ってくれました。

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歴史上の人物を切り絵で作ってみて、歴史を感じる作品に仕上がったとき、イラストでは出せない存在感を出せたときが一番嬉しい」と語る伏竜舎さん、今日もナイフを手に素晴らしい作品を作られていることでしょう。

そんな彼の作品はオフィシャルサイトからご覧になれます。存分にそのクオリティを楽しんでください。
残念ながら現在はイベントなどでしか購入はできないようですが、またイベントなどで出店される際にはお知らせしたいと思います。
わたくしの個人的なリクエストとして、ベタではありますが戦国武将シリーズも作ってもらいたいなあ・・・
これからの伏竜舎さんのさらなる活躍に期待しています!

参照元:
伏竜舎」オフィシャルサイト
伏竜舎」オフィシャルブログ

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編集長Y

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