現在放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」も佳境に入り、2017年に放送を控えている「おんな城主 直虎」の注目度も高くなってきました。関連書籍やグッズも続々発売されていますし、今から楽しみですよね。
さて、直虎が生きた井伊谷の地(静岡県浜松市)には、井伊家ゆかりの地がたくさんあります。中でも直虎や直政に縁のある場所をご紹介しましょう。
まずはここ!井伊家のよりどころ・龍潭寺
井伊氏歴代が祀られており、井伊氏と切り離すことのできない重要な地が龍潭寺です。平安時代にはすでに井伊家の菩提寺となっていたという歴史あるお寺なんですよ。直虎が生きた時代の住職・南渓瑞聞は、直虎の祖父・直平の息子(つまり直虎にとっては叔父)だったとも言われ、直虎には縁深いお寺です。許婚・直親の父が今川方に殺され、直親が信州へ逃れ姿を隠した際、それを知らされなかった直虎が出家した場所がこの龍潭寺なのです。彼女の運命を決した場所でもありますね。
また、今川方の手から逃れていた直政が、父・直親の13回忌に帰還し、立派に成長した姿を見せたのもここです。
境内には直虎や直親らの墓があります。2人の墓は隣同士になっているのが、何とも涙を誘います・・・。
直虎も直政もここで過ごしたはず!井伊谷城
今は城山公園となっており、土塁などが残るのみの井伊谷城は、標高115mの小高い丘の上にありました。井伊家の本拠は井伊谷城と山麓の居館、三岳城を総合したものでしたが、この井伊谷城こそが、本拠地中の本拠地だったのです。当主の娘として生まれた直虎ももちろんここで過ごしたはずですね。
直親が亡くなり直虎は井伊家を取り仕切るようになりますが、家老の小野政次の専横によってこの井伊谷城を奪われてしまいます。直政は三河の鳳来寺へと預けられ、井伊谷城と井伊家はまたも危機を迎えます。その後、徳川家康の介入と武田信玄の侵攻を経て、その信玄が没したことで武田方が井伊谷から撤退し、ようやく直虎たちは井伊谷城を取り戻すことができたのでした。
直虎の菩提寺・自耕庵(現・妙雲寺)
直虎の菩提寺であった自耕庵は、彼女が葬られた後、彼女の院号「妙雲院殿月泉祐圓禅定尼」から妙雲寺と名を改めました。直虎と南渓和尚の位牌が祀られていますが、最近になり南渓の肖像画も発見されて話題になりました。
直虎が晩年を過ごしたとも言われている妙雲寺、激動の人生を生きた彼女の静かな晩年が想像できます。
直虎の元許婚にして直政の父・井伊直親の墓
直虎と結婚するはずだった直親は、幼少時に父を今川方に殺されて信州に逃れていました。その間に直虎が出家してしまい、直親は信州で娶った正室を連れて井伊谷に帰還し、井伊家の当主となったのです。
しかし彼の代は長くは続きませんでした。家老の小野政次が、直親と徳川家康が通じていると今川氏真に讒言をしたため、直親は釈明のために駿河へ向かいます。しかしその途中、今川重臣・朝比奈泰朝に襲われ討死してしまったのです。
短い生涯を終えた直親の墓が、都田川沿いに佇んでいます。直虎や直政はここを訪れたのでしょうか。ちなみにここにある石灯籠は、子孫でもあり桜田門外の変で暗殺された江戸幕府大老・井伊直弼が寄進したものだそうですよ。
前売り券発売中!「おんな城主 直虎」大河ドラマ館も1月オープン
「おんな城主 直虎」の放送開始に合わせて、浜松市みをつくし文化センターホールで「おんな城主 直虎 大河ドラマ館」がオープンします。会期は平成29年1月15日(日)~平成30年1月14日(日)までのちょうど1年間です。
【チケット情報はこちら】
http://hamamatsu-daisuki.net/naotora/ticket/
ちょっとお得な前売り券もすでに販売しているので、ぜひ早めにゲットして乗り込んでみませんか?
(xiao)
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