ご存知、平安時代の陰陽師であり、天文学者である安倍晴明公。晴明公をまつった晴明神社が、陰陽五行説に由来する日本独自の暦をひもとき、風習や行事の背景を伝えるオウンドメディア「GOGYO―暦をひもとく、暮らしをひらく。―」を、8月5日(土)に公開しました!
陰陽師と日本の暦の関係
サイト名の「GOGYO」は、陰陽五行説に由来しています。
日本の暦は、安倍晴明公を中心とした当時の陰陽師たちが、大陸から伝わった暦を日本の季節に合わせて変化させ、確立されたと言われています。日常生活の基準としている年中行事や暦術、占法などは、この時につくられたものに由来しているのです。
アクセントに用いられた五色(青・黄・赤・白・黒)は、陰陽五行説に由来しています。陰陽道では五行説に基づき「木は青」「火は赤」「土は黄」「金は白」そして「水は黒」と、それぞれに色を配しますが、この五色には魔除けの意味が込められており、五色をバランスよく使うことで、心の安寧が得られると言われています。
忘れがちな風習やしきたりを思い出す
生活環境が豊かになるにつれ、日本独自の慣習が薄れてしまった現在。四季の移ろいをもっと楽しんで欲しいという思いが、このサイトを立ち上がるきっかけとなったそうです。
更新は月に2〜3回、風習やしきたりの由来などについての配信が予定されています。
実は公開日の、平成29年8月5日(土)は、十干十二支の最初の組み合わせに当たる甲子(きのえね)の日、「事始めの吉日」とされています。この日に始めたことは良い流れを持ち、長く続くとされるため、「GOGYO」から配信された風習がこれからも日本人の心を豊かにし続けてくれるように、との思いが込められています。
また今後は、暦や慣習などの有識者や、それに関連し活動する著名人などのコラム連載も計画中だとか。現代の暮らしに浸透している節分の恵方巻の「恵方」や、鰻を食べる夏の「土用」も、実は陰陽五行説に由来していることなので、今から掲載が楽しみです。
暦をひもとき、さまざまな風習の背景を知ることで、日々の生活を豊かにしてみませんか?
「GOGYO」
http://gogyo.seimeijinja.jp/
9月には晴明祭が開催!
また、晴明神社にとって最も重要なる祭儀「晴明祭」が9月22日(金)、23日(土・祝)が開催されます。地元のお祭りながら、毎年全国からたくさんの人が訪れる人気のお祭りです。
22日夜に行われる宵宮祭は、迎え提灯のお練り歩きと湯立神楽の奉納が、どちらも19時より開始されます。そして、23日13時からの神幸祭では、少年鼓笛隊を先頭に約500人もの列が西陣地区を練り歩きます。
鉾、八乙女、神輿などが列をなす様子は、伝統ある京都の祭の風情そのもの! ぜひ一度、出かけてみてはいかがでしょうか。
(編集部)