歴人マガジン

歴人マガジン

【 政宗と重臣の具足3領が30年ぶりに勢ぞろい 】特別展「伊達政宗―生誕450記念」がついに開催

2017年に生誕450年を迎えた伊達政宗。初代仙台藩主である彼のお膝元、仙台市博物館にて、10月7日(土)〜11月27日(月)まで特別展「伊達政宗―生誕450年記念」が開催されます。博物館所蔵の貴重な資料はもちろん、国内各地の関連文化財230件が大集合。動乱の時代を駆け抜け、泰平の世を生きた伊達政宗の人物像に迫る特別展の見どころを紹介します。

30年ぶりに揃う政宗・成実・小十郎の具足

展覧会でまずチェックしたいのが、政宗と、彼の重臣だった伊達成実片倉小十郎重綱の具足。これら3つが揃うのは30年ぶりとのことで、その迫力たるや、見逃すわけにはいきません。

重要文化財 黒漆五枚胴具足
伊達政宗所用
桃山時代(16世紀)
(仙台市博物館蔵)

おなじみの前立がまぶしい政宗の「黒漆五枚胴具足」。特別展期間中は、ずっと見ることができます。
黒漆塗の5枚の鉄板でできた胴、九間六段下がりの草摺(くさずり)、六十二間の筋兜は、歴代藩主や家臣たちまでもがこの具足形式を踏襲し、「仙台胴」とも呼ばれています。

黒漆五枚胴具足
伊達成実所用
桃山時代(16~17世紀)
(伊達市教育委員会蔵)

政宗の父・輝宗、政宗、政宗の次男・忠宗と、三代に仕えた伊達成実。前立の毛虫は、決して後ろに退かないという、毛虫の習性にあやかったものと言われています。勇猛な武将として知られた成実の、戦場での必死な決意がうかがえるようです。この具足が仙台市博物館で展示されるのは30年ぶりとのこと。

黒漆五枚胴具足
片倉重綱所用
江戸時代初期(17世紀)
(仙台市博物館蔵)

政宗・忠宗・綱宗と伊達家三代に仕えた二代小十郎・片倉重綱(重長)。「鬼の小十郎」といわれた彼が用いたと言われる具足は、伊達家の合印の八日月とともに、片倉家が尊崇した愛宕権現の札のついた前立が特徴です。

秀吉から拝領した政宗の愛刀「鎺国行」

太刀 無銘(鎺国行) 豊臣秀吉所用 伊達政宗拝領
鎌倉時代中期(13世紀)
(個人蔵)

仙台市博物館では初公開となる政宗の愛刀「鎺国行(はばきくにゆき)」。小田原攻めの際、珍しい鶴を捕まえた政宗自慢の鷹を豊臣秀吉に所望され、政宗がその鶴とともに献上、その御礼にこの太刀が下賜されました。展覧会では、太刀を政宗に与えることが記された秀吉の書状も展示されます。

他にも、伊達家の旗である「白地日の丸旗」(重要文化財)や、成実の家・亘理伊達家ゆかりの太刀「宇佐美長光(うさみながみつ)」、大坂の陣でも掲げられた片倉家の旗「白地黒釣鐘旗」など、具足とともに政宗・成実・片倉小十郎ゆかりの武器・武具が勢ぞろい。なんと贅沢な展示でしょう・・・。

歴史が動いた!合戦当日の手紙

今回は合戦当日に書かれ、戦況を伝えた手紙が公開されます。
政宗が蘆名氏を破り、南奥羽の覇者となる契機の戦・摺上原(すりあげはら)合戦時に家臣に宛てた手紙と、天下分け目の関ケ原合戦での徳川家康からの手紙(※天理大学附属天理図書館蔵 展示期間:10月7日~11月5日)は、ともに戦場の臨場感にあふれ、戦国武将としての政宗の姿を確認できます。

伊達政宗書状 須田佐渡守宛
(天正17年・1589)6月5日
(仙台市博物館蔵)

こちらでは、摺上原合戦で金上氏・針生氏といった蘆名氏家臣をはじめとして「馬上三百余騎、足軽共ニ二千余討取」ったとあり、翌六日には黒川へ向かい調略を進めるなど、合戦前後の様子が生々しく述べられています。

また、関ヶ原合戦の直前、会津若松城主だった上杉景勝を牽制させるため、徳川家康が政宗に与えた覚書「徳川家康領知覚書」も展示されます。

徳川家康領知覚書
安土・桃山時代(16世紀)
(仙台市博物館蔵)

この覚書では、秀吉に没収された後、上杉領となっていた刈田郡などの旧領を政宗に与えることが約束されています。
政宗は徳川方につき上杉勢と戦い、最終的に関ケ原合戦では徳川方が勝利したものの、結局この覚書の通りには実現しませんでした。
もし約束通りになっていた場合、政宗の所領が合計百万石を超えることから、「百万石の御墨付」と呼ばれます。

当時の最先端!?陣羽織コレクション

今回は、政宗と深く関わった天下人、秀吉と家康ゆかりの貴重な品々も展示。
秀吉所用のド派手な陣羽織「蜻蛉燕文様陣羽織(とんぼつばめもんようじんばおり)」も公開されます。大河ドラマ「真田丸」で秀吉が着用していた陣羽織も、こちらを参考に制作されたのだそうですよ。

蜻蛉燕文様陣羽織 豊臣秀吉所用
桃山時代(16世紀)
(大阪城天守閣蔵)※前期のみの展示

重要文化財 山形文様陣羽織 伊達政宗所用
桃山時代(16〜17世紀)
(仙台市博物館蔵)

そして政宗も負けじ(?)と、桃山時代に流行した南蛮趣味の色濃い「山形文様陣羽織」が展示されます。
仙台市内では、この陣羽織のデザインをモチーフにしたバスなども見ることができます。

生誕450周年というだけあり、政宗を語る上で外せないものばかりが揃った「特別展 伊達政宗—生誕450年記念」。
展示期間中は、関連行事として記念講演会(申込制)やコラボイベントなども開催予定とのこと。詳しくは仙台市博物館HPをご確認ください。
政宗ファンはもちろん、戦国ファン、歴史ファンなら確実に逃せない「大政宗展」。ぜひ、ご自身の目でお確かめください!

特別展「伊達政宗―生誕450年記念」

開催日:2017年10月7日 (土) ~11月27日 (月)
※会期中、展示替えがあります。
 前期:10月7日(土)〜10月29日(日)、後期:10月31日(火)〜11月27日(月)

開館時間:午前9時~午後4時45分
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 ※ただし、10月9日(月・祝)、11月27日(月)は開館
開催場所:仙台市博物館
特別展観覧料 一般1200円、高校・大学生1000円、小・中学生800円

公式HP:仙台市博物館
https://www.city.sendai.jp/museum/

関連記事
【 祝・伊達政宗生誕450年 】今年だけの限定グッズを仙台でゲットしよう!
【 どこまでもついていきます! 】戦国時代の名主従3選

Return Top