歴人マガジン

【東京ゲームショウ2019にて】越後谷プロデューサーが『三國志14』にかける思い

懐かしの忍者ゲー、ミステリ作品など次々とプレイ

さっそく、目を引かれたのは株式会社シティコネクションが出展していた『忍者じゃじゃ丸 コレクション』(2019年・冬発売)というゲーム。これは『忍者じゃじゃ丸くん』(1985年)、『じゃじゃ丸の大冒険』(1986年)、『じゃじゃ丸忍法帳』(1989年)など、シリーズの複数タイトルを1つのソフトに収録した作品だ。

シティコネクションという、出展社の名前がおもしろくも懐かしい。ジャレコが開発したカー・アクションゲームで、軽快なBGMが特徴だった。現在ジャレコはなくなってしまったが、ゲームの版権は同社が所有し、その代表の方が、かの名作ゲームを社名にしているそうだ。

新作『じゃじゃ丸の妖怪大決戦』を試遊。主人公「じゃじゃ丸」をはじめ、さまざまな武器や能力を持つキャラクターが選べるようになっている。刀を武器にしたり、変わった動きをする飛び道具を使ったりなど、いかにも忍者ゲームらしい奇想天外さがある。

ファミコンで人気を博した『忍者じゃじゃ丸くん』(1985年)の基本システムはそのままに、さまざまなパワーアップアイテムを駆使して敵をやっつけるというもの。シンプルながら奥深くて遊び応えがあった。ずっと昔に遊んだきりだったが、操作方法は不思議と覚えているもので「昔、やったことがあるでしょう?」と、スタッフの方に見抜かれてしまった。何面かプレイさせていただいて、昔のようにうまくはいかなかったが、いやあ~楽しかった。

「ケムコ」(旧・コトブキシステム)のブースでプレイしたのは、『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』(2020年・前半発売)。これは将棋を題材にしたミステリーアドベンチャーだ。主人公のフリー女性記者と、プロ棋士を目指す若者がコンビを組んで、将棋にまつわる事件を解き明かすべく奔走するといった内容。

私は『北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆ』や『ファミコン探偵倶楽部』などのミステリーアドベンチャーが非常に好きだったのだが、最近はこの手の本格ミステリーゲームにあまりお目にかかれなくなった気がしている(気付いていないだけで実際にはあるのかもしれないが)。

冒頭からしばらくプレイしたが、ショッキングな事件からの緊迫したシナリオ展開に引き込まれてしまった。途中、実際に「詰め将棋」を解く場面もあるなど、将棋が深く関わっているのが面白い。将棋のルールが分からない人は、その場面をパスすることもできるので大丈夫とのことだ。高橋道雄氏、香川愛生氏、加藤一二三氏ら実在の棋士も登場するという。

シナリオが何本かあったが、30分近く経っても最初の1本が終わりそうにないので、適当に切り上げたが、ぜひとも続きをプレイしてみたい。

余談ながら、将棋の歴史は古い。東南アジアや中国から朝鮮半島を経て日本に伝来したといわれるが、あまりに古すぎて時期も不明という。天喜6年(1058年)の木簡とともに、奈良県の興福寺から将棋の駒が発見されていて、それが最古の駒だそうだ。

本作はもともとスマートフォン向けに展開され、既存タイトルがある。今回、家庭用向けに2倍ほどにボリュームアップして再構成したものが発売になるという。開発元のケムコは、かつて『スパイvsスパイ』『真田十勇士』などを作ったメーカーだ。期待して待ってみよう。

老舗メーカー「タイトー」のブースには『スペースインベーダー』をはじめ、「パックマン」「ギャラガ」などのゲーム筐体を3/4の大きさで再現した『ARCADE1UP』(2018年12月に発売済み)を展示。テーブル型もあり、この一角だけ昔のゲームセンターのようになっていた。

約40年前の1978年(昭和53年)に登場したシューティングゲームの元祖にして、その爆発的ブームから「ゲームセンター」が全国にできるきっかけを与えた金字塔である。インベーダーは、もはやひとつの歴史と言ってもいい。そして、いつプレイしても面白い。それにしても、筐体のミニチュア版とはいえ、58,000円(税抜き)で購入できるというのは良い時代になったものだ。普通の家庭では、おそらく置く場所に難儀しそうだが……。

インディーゲームコーナーに行ってみると、そこにもさまざまな作品が展示されていた。そのなかでひときわ目を引いたのが『恐怖の世界/WORLD OF HORROR』というホラー・アドベンチャー。個人的嗜好もあって、やはりアドベンチャーに目が行ってしまう(笑)。

いまどきモノクロ一色、古風なドットで描かれているが、それが独特の世界観と恐怖感を生み出している。私はホラーはあまり好きではない・・・と言いながらもプレイしてしまう性質(たち)で、ビクビクしながらも先が気になって仕方ない。

制作者はポーランド人のパウエルさん。日本のホラー漫画家・伊藤潤二の作品に影響を受けたのが制作のきっかけで、企画からプログラミング、グラフィックまでをひとりで手がけているそうだ。当然、基本は英語版だが、日本語訳化もされている。和洋があわさった、なんともいえない雰囲気は、外国人のクリエイターだからこそ生み出せるのかもしれない。製品版が出たら、ぜひともやってみたいと思う。

バンダイナムコと、ゲーミングチェアで有名なデラックスレーサーブースにて

最後にグッズショップエリアにも行ってみたが、各出展社のゲームグッズがいっぱいで、見ているだけで楽しい。あまりにも膨大な数のグッズを眺めているうちに、あっという間に閉館時間がきて場内スピーカーから「蛍の光」が流れてきてしまって、タイムアップ。ゲームにはまりすぎた。10時の開場から17時の閉場まで、本当にあっという間。数多くのクリエイターが知恵と情熱を込めた作品に触れることができた有意義な7時間だった。

文・写真/上永哲矢

<紹介したゲームおよびメーカーのサイト>
■『三國志14』(コーエーテクモゲームス)
https://www.gamecity.ne.jp/sangokushi14/
■『忍者じゃじゃ丸 コレクション』(シティコネクション)
https://ninja-jajamaru.com/jp/
■『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』(ケムコ)
https://www.kemco.jp/
■『スペースインベーダー』(タイトー・ARCADE1UP)
https://arcade1up.jp/
■『恐怖の世界/WORLD OF HORROR』
https://twitter.com/panstasz

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