歴史好きの交流活性化をめざして活動するレキシズルのプロジェクト「TERAKOYA」が、11月15日(土)に遊郭「吉原」をテーマに開催した「吉原TERAKOYA」。「吉原って何をするところですか?」と本気で聞く編集長Kと、「エロ楽しい」のコピーに期待膨らむ副編集長Yが突撃取材を決行しました!
今回のプレゼンターは、吉原の妓楼経営をしていたご先祖様を持ち、いま急成長を遂げているベンチャー企業の敏腕広報 日比谷さんと、別々の3人の占い師に前世を占ってもらったところ、「江戸時代中期、商家の若旦那で吉原に入り浸っていた」と云われたレキシズル渡部首脳。
日比谷尚武さん
レキシズル渡部首脳
毎回の濃いぃプレゼンターと濃いぃ歴史ファンで大盛況のTERAKOYAですが、今回は日本文化をポップ化して楽しむスタイルメディア「いま粋」との共催によりなんとお二人の花魁が登場し(ヘアメイクと着付けで2時間かかるって!!!)、珠玉の日本酒も用意され、なんとも言えない熱気に包まれるなか、イベントはスタートしたのでありました。
まずは吉原誕生の歴史から。徳川家康が江戸幕府を開いて「男まつり」になった約400年前の江戸に「ビジネスチャンス!」と押し掛けた遊女たちをまとめるため日本橋堀留あたりに作られた遊郭エリアが吉原誕生のきっかけだとか。この頃は「元吉原」と呼ばれたそうです。
しかしその後大火でなくなったのち現在の浅草にできたのが「新吉原」。
250年前に老中だった「スティーブジョブズ級のイノベーター」 田沼意次によりバブルの江戸、吉原にできたのがこの日のプレゼンター、日比谷さんの8代前のご先祖、平左衛門さんの「和泉屋」なんだって!
しかも和泉屋の未亡人をゲットしてできたっていうんだから、平左衛門さんスゴイ。
バブルの田沼時代、花魁との「お手合わせ」は1回なんと十両(現在の100万円!!)
しかも売れっ子は最低3回は通ってようやく顔を見てもらえるくらい、へたすりゃ武士だろうが何だろうが振られちゃうんだそうだ。いつの時代も男はオカネないとダメなのよね・・・
江戸時代の吉原。周りは花魁が逃げられないように堀で囲まれた特別区だった。
和泉屋のあった場所を説明する日比谷さん。
八代目どーん(笑)
慶大の教授で半導体を研究している日比谷さんのお父さんが、好奇心からその事実を発見したそうな。
当時の花魁はどちらかいうと芸能人的な存在で、三味線や雅楽、歌舞伎ともガンガンコラボしていたとか。
しかし結ばれぬ悲しい運命、愛するあまりお客と花魁の心中事件なんかも多発したそうです。
こちらは当時の和泉屋No.1「泉壽」さん。着物のデザインやカラーリングがとてもオシャレ。
もう一人は園菊さん。どうですかこのカッコよさ。
しかもこの原画、今はオランダにあり、日比谷さんのお父さんが探してスキャンしてきたそうだ。
そして時代は一気に幕末、150年前の吉原へ。
時代がギクシャクするなか、用心棒を装って強盗を働く輩もいたようだが、この頃も吉原は健在。
この写真なんて今のA●Bとおんなじやん!
まさに「PRツール」として花魁はファッションモデル的な存在でもあったのね。
しかもこれは版画。絵を描く人と版画氏のものすごいクリエイティブに一同ため息。
とまあ本当に貴重な日比谷さんの貴重な資料のクオリティにビックリしながら、イベントは終盤へ。
「八代目(日比谷さん)にとって吉原とは?」という渡部首脳の問いに日比谷さんは「吉原はエロとエンタメが同居したテーマパークであり、ビジネスアイデアの宝庫なんですよね〜。これからは吉原の青年会の人達とも協力して、本当の吉原の魅力を国内外に伝えていきたいですね。」と語ってくれた。なるほど確かにそうじゃ。
そして、前世が吉原に入り浸りの若旦那(笑)という渡部首脳が、遠くDNAに残る前世の記憶を綴ったスペシャルスライド「吉原メモリー」でイベントは締め。
毎回TERAKOYAでは、プレゼンターによる結論がスライドで出るのですが、今回は・・・「吉原 儚い恋の場所」とまとめてくれました!!
このスライドがせつない系の曲と相まってまたシュール。
なんとも言えない吉原の魅力を感じさせます。吉原、現代に本気で再現してほしいわ〜〜〜w
おもしろおかしくエロ楽しく、しかしマジメに吉原の歴史とその魅力を勉強した後はいよいよ懇親会へ。
いま粋の佐々木さんが出してくれたむちゃくちゃ美味い東村山の地酒も入り、テンションは最高潮へ!
さあ、みなさんここまで読んでくれてありがとうございます!
私思うんですが、レキシズルに集まる人ってみんな明るくていいですよね〜。
かと思えばいきなりレアな歴史ネタも話せるし、歴史好きな私としてはとても居心地のいい空間。
このTERAKOYA、特にこの「花魁シリーズ」の定期的開催を熱烈希望する副編集長Yなのでした。
あ、一部のみなさま、編集長のKにはお許しくださいまし。
ともあれこんな楽しい会を開いてくれたレキシズルの渡部首脳、ありがとうございました。
また取材させてくださいね!
お会いしたみなさまもありがとうございました!
読者のみなさんもぜひTERAKOYAへご参加いただき、一緒に楽しくお話ししましょう。お待ちしています!
(副編集長Y)
参照元
「レキシズル」オフィシャルサイト
「TERAKOYA」オフィシャルサイト