とかく歴史となるとどうしても戦国、幕末をテーマにしたものが多いのですが、今日は久しぶりにロマンあふれる「平安時代」をテーマにしたお知らせがあります!
経営者として世界的に著名な稲盛和夫氏が創業(現在は名誉会長)である京セラ株式会社が運営する京セラ美術館(京都市伏見区)において、本日5月28日(木)から6月27日(土)までの1ヵ月間、2015年特別展「輝ける伏見 鳥羽離宮と平安の栄華」が開催されたとのこと。
「都遷りの如し」(扶桑略記)と言われた白河上皇による鳥羽離宮の造営(1086年)と院政の開始から、それを引き継ぎ更に離宮を拡大した鳥羽上皇が崩御する1156年までの70年間、鳥羽離宮は平安京とともに政治、文化の中心地となりました。
鳥羽は、平安京の南約3kmに位置し、鴨川と桂川の合流地点で、山陽道も通る交通の要衝で、平安京造営時に朱雀大路を延長した鳥羽作道も作られ、鳥羽は平安京の外港としての機能を持っていました。
また、貴族達が狩猟や遊興を行う風光明媚な地としても有名であったため、古くから鳥羽には貴族達の別邸が建ち並び、市が立つなど、都市として発達していたとか。
展示品となる復元模型を見ると、当時の風光明媚な風景が広がり、さらに想像力をかき立てますよね。
本展覧会は、古代から中世に時代が移り行く平安末期に伏見が輝いた時代の肖像画、古文書、鳥羽離宮跡から発掘された遺物など約60点を展示されるそうです。
さらに話題になりそうなのが、紫式部が源氏物語で描写している十二単などの襲(かさね)の色を、植物染で再現した衣装展示。
「四季折々の匂うような美しい彩りの衣装を通して、鳥羽離宮を行き交ったであろう平安貴族の雅や栄華に思いを馳せていただければと思います。」とリリースには書かれています。
ああ、どんな色なんだろう!見てみたい!!
ちなみにこの鳥羽離宮、その後足利尊氏と後醍醐天皇による南北朝時代に戦火によって焼失、急速に荒廃していってしまったそうですが、京セラが本社を構えたこの伏見の地で、1,000年ちかくも昔に栄えていた都に、貴重な史料の数々を見ながら思いを馳せるなんてまさに歴史ロマンではないですか!
ちょうど京都市内の霊山歴史館では、幕末をテーマにした「松陰をめぐる人びと」の第3期展示として「池田屋事件と禁門の変」も開催中。
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うーん、やはり京都は歴史系情報やイベントが充実している。
やはり近々行かねばなりませんな。
副編集長Y
■特別展概要
特別展名 京セラ美術館 2015年特別展「輝ける伏見 鳥羽離宮と平安の栄華」
会 場 京セラ株式会社本社ビル1階 京セラ美術館(住所:京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地)
会 期 2015年5月28日(木)~6月27日(土)の1ヵ月間
※通常、土・日・祝日は休館ですが、会期中は毎日開館いたします。
開館時間 午前10時~午後5時 (※入館は閉館の30分前までとさせていただきます。)
入 館 料 無料
出 展 品 肖像画、古文書、鳥羽離宮跡から発掘された遺物など、約60点
主 催 京セラ株式会社
参照元:
「京セラ美術館」オフィシャルサイト
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