幕末の長州藩の志士として、武士以外の階級であった農民や力士を結成した「奇兵隊」を率いて明治維新を進めた高杉晋作。
なんとこの高次晋作がお守りとしてもっていたと言われる「天神人形」なる人形が、今回山口県防府市内の商工会議所、観光協会や各種団体で組織される「防府市観光資源活性化協議会」で「ほうふ天神人形」として復活させるという試みがはじまったそうです。
これまでも「ほうふ玉子かけごはん」や「新たな観光ルート」の構築など、防府市内の観光資源の魅力を新しい形で発信するというプロジェクトを進めてきた防府市の新しい試み、どんなものなのでしょうか?
今回のプロジェクトについて、もともとは江戸時代から全国各地の天満宮周辺の人形店やお土産店で販売されている土産物に「天神人形」がオリジナル。
昔は防府天満宮周辺の店舗でも販売されていたようですが、現存していませんでした。
そこでこの度、当協議会において「天神人形」を復活させ、新たに「ほうふ天神人形」として販売することが決定したのだそうです。
凄いのはこの天神人形、防府天満宮が発行する書籍『高杉晋作の天神信仰』(一坂太郎著)の中で、晋作も持っていたとの記載があるのだとか!!

この天神人形、合格祈願をはじめとする参拝に訪れた人々の頑張る気持ちを後押しすると共に、愛情を持って自分の代わりに参拝してくれた方のことを思い「幸せます」な気持ちになって欲しいと思って作られたそうです。
「幸せます」とは、防府の方言で「幸いです」「うれしく思います」「助かります」「ありがたいです」「便利です」という意味だそうですが、防府市ではさらにこれに「幸せが増します」という意味も加えて、世界中の人に幸せを発信したいと考えており、この「幸せます」という言葉の登録商標を行ったのだそうです。なんとも温かく優しい雰囲気をもつ素敵な言葉ですよね。
さらに防府市ではこの天神人形を、新たなかたちで復活させるにあたり、「MADE in HOFU」にこだわり、地元の窯元やデザイナー、障害者福祉施設などに制作協力して作ったそうで、全てが手作り。なので初回販売は2〜30個の抽選販売になるそうです。これ、初回は凄いプレミアが付く!!
大河ドラマ”花燃ゆ”の主人公「文」とその夫「楫取素彦(小田村伊之助)」が終の棲家を構え、晩年を過ごした山口県防府市は温暖な気候で大変過ごしやすい地域。
高杉晋作も激動の動乱期、この人形をお守りに、どのようなことを願掛けしたのか、大変に興味をそそられます。
これからむかえる受験シーズン、是非とも日本三天神の一つ、日本で最初の天満宮として創建されたとされる防府天満宮のある山口県防府市に合格祈願にお出かけされてはいかがでしょうか?
副編集長Y
参照元:
「防府市観光情報」オフィシャルサイト
「防府天満宮」オフィシャルサイト
●ほうふ天神人形 製作陣
・造 形 松下宏明(防府市の窯元 玉祖窯)
・デザイン 藤井 智(防府市在住デザイナー)
・人形製造 障害福祉サービス事業所 防府市愛光園
●ほうふ天神人形の販売について
初回販売
日時:平成27年10月4日(日)11時抽選券配布 11時30分販売開始
場所:防府天満宮 大石段 下 観光協会前(山口県防府市松崎町11-19)
販売:1個 800円(お一人様1個まで)
備考:初回販売は販売数が限られていますので、(20~30個)抽選販売と致します
次回以降の販売
販売店名:天とて屋かふぇ
住 所:山口県防府市松崎町2-5(防府天満宮 表参道)
電 話:0835-28-8244
営業時間:11時~17時(年中無休)(土日祝 10時~17時)
入 荷:毎月第二・25日 入荷予定 ※次回販売は10月25日です
備 考:手作りのため一回の入荷数は変動します