ある特定のプロジェクトについて提案者が目標金額を設定、支援者を募集、支援者が金銭的な支援を実施、支援されたほうは支援者に対して何らかのリターンを約束する。
アメリカで生まれたこの「クラウドファウンディング」というシステムは、ここ近年で急成長、今までも数限りないプロジェクトが成功。
ただこのクラウドファウンディングについては、一点だけ注意しなければならないことがあります。
一部の例外ではありますが、通常は設定した目標金額に達しなければ、そこまで集まった金額は支援者のもとに戻ってしまうということです。
だからこそプロジェクトの目的や内容が大変重要になるわけですが、今回お知らせするクラウドファウンディングは、今までなかったものとして大きな注目を集めそうです。
それは「神社を助けるためのクラウドファウンディング 」だということです。さて、このシステム、どのようなものなのでしょうか?
先日登場した、神社をサポートするクラウドファウンディング「すうけい」は、神棚や神札・御守などの授与品の製造販売や、神社さまへプロジェクションマッピングの奉納、神事や祭りのプロデュースなど、神社さまと大変ご縁のある事業を営んでいる岡山県のナショナルデパートが立案したもの。
「資金調達をしたい崇敬会プロジェクトの実行者と、神社を支援したいサポーターの出会いの場を提供するクラウドファウンディングプラットフォーム」なのだそうです。
このナショナルデパート、数日間で利用者数十万人という、スマートフォンを利用した神事への参加を提供するWebサービス「おおはらえ」や、スマートフォンを傾けるだけで祝詞を奏上できるWebアプリ「スマホのりと」、さらに新しくラインナップされた、ネットからお朔日参りに参加できるWebサービス「おついたち」。
これらさまざまなWebサービスを御社にイニシャライズして公開することが可能だとのことで、今までにない神社参拝の画期的なツールを数多くプロデュースしているのですね。
これは個人的な印象ですが、観光地などにある大きな神社は氏子さんも多いでしょうし、お賽銭や各種祈願などの数も圧倒的に多いなか、小さな神社さんなどはかなりの格差が出てきているのではないかと思います。
また、現代社会でなにかのプロジェクトをPRするのに必須とも言える、ホームページその他のWebサービスもプロがサポートする仕組みがなかなかないのが現状。
その意味では、このように応援したい人を募ることができるサービスのみならず、PRのためのグッズ制作なども事業として行っている同社が考えたこのサービスは、小さな神社などにとっては大変に大きなサポートになるのではないでしょうか。
宗教とビジネスの境目は大変に線引が難しそうな気もしますが、人々の心の拠り所である神社が、資金難で潰れてしまうなんて悲しすぎる。
新しい時代のサポートシステムとして、しっかりとしたシステムであれば、普及していくと思いますし、私もそれを望んでいます。
さあ、どうなるでしょうか!?この試み、これからも追っていきたいと思います。
副編集長Y