世界各地の伝統文化として愛されている「祭り」。
その国や土地にまつわるお祭りって、そこに住まう人々にとっては何をおいても大事にしたいものですよね。
日本では神社やお寺の祭りで、祀った神様への奉納だったり、神輿をかついで町内を練り歩くというのが一般的ですが、中にはまさに「奇祭」と呼ばれるものもあり。
特に一度は見ておかねば!と思う奇祭は、大阪は岸和田市の「だんじり」、長野県諏訪市の「御柱(みはしら)祭」。
だんじりは高さ4メートル、重さはなんと4トン!!!これを数十人の曳き手で町中を疾走する勇壮なお祭り。スピードを上げながら狭い路地を疾走する山車の迫力に、手に汗を握る迫力ある光景が繰り広げられます。
また、数えで7年に一度開催される「御柱祭」もこれまた凄い。
山から16本もの大木を切り出し、諏訪地方の4箇所に建てるという祭りですが、その中でも「木落し」という行事では、重さ6〜8トンもの木を、傾斜35度、長さ100メートルの斜面を滑り降りるという、勇壮というレベルを超えた迫力あるお祭り。テレビでご覧になった方も多いと思います。
このような祭りは常識的に考えたら、危険極まりないわけですが、それを超えたエネルギーが祭りにはあることを感じます。
そんな祭りに命をかける男たちが纏う「正装」が法被(ハッピ)。本当にカッコいいですよね。
今回、そんな法被の専門店が東京にオープンしたと聞いて、「そういえばありそうでなかった!」と早速調べてみました。
今回代々木にオープンしたのはオリジナルはっぴ専門店BANTEC (バンテック)。
横断幕、はっぴ、タオルなどのオリジナルグッズを製作している株式会社バンテックが、今後ますます海外からの訪日観光客が増加する中、日本特有の文化であるはっぴが、日本をアピールをする点で大変活躍し、需要が増えると考えてのオープンだそうです。
確かに外国旅行者にとって、この「日本の祭りの正装」をオリジナルで製作できるというのは大きな魅力になりそうですね。
はっぴのようなオリジナルグッズ業界はネット通販が主流のため、実店舗としてあるのは非常に珍しい形態です。さらに、オリジナルはっぴに特化した実店舗は、業界初の取り組みなんだそう。
サイトを見てみると、確かにバリエーションが豊富。
ベーシックな無地柄から
江戸を象徴する吉原柄など、全部で8種もの柄が選べるほか、生地も3種類から選べ、さらにはオリジナルでデザインしたイラストレーターなどの柄も入稿できるんだとか。
これだけのバリエーションがあれば、お気に入りの一着を作れそうですね。
子供用のはっぴなどもあり、これまた可愛らしい。しかも店内が凄くオシャレ。
ビジネスモデルとして成功するかどうかはこれからでしょうが、日本独自の文化をアレンジできるという意味では大変に興味深い取組ですね。応援したいと思います!
いつかは海外のお祭りに、このはっぴを来た外国人や日本人が溢れる、そんな光景を見てみたいものです。
副編集長Y
参照元:
「オリジナルはっぴ専門店BANTEC」
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