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大河ドラマ効果で、信州上田が真田幸村一色、赤一色!【哲舟の歴史よもやま取材ルポ その6】

「真田家の里」といえば信州上田(長野県)。期待度満点の大河ドラマ『真田丸』の放映が迫り、上田城はもちろんのこと、上田の街全体が盛り上がっているという。一体どんな風になっているのか。別件で信州へ行った折、上田に立ち寄り様子を探ってきたので、簡単ではあるが紹介しておきたい。

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まずJR上田駅で出迎えてくれたのがこちらの甲冑。六文銭を付けた「赤備え」や篝火のオブジェが歓迎してくれる。なんというか、赤備えは見るものをワクワクさせる。

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駅構内の売店に目をやると、真っ赤に彩られた「真田幸村コーナー」があった。六文銭を模した菓子類や、真田にちなんだネーミングの信州名物がズラリと並び、改札を出る前からお土産が買いたくなってしまう衝動に駆られる。

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同じく駅構内に、お決まりともいえる、顔出しパネルによる記念撮影コーナーも設置されている。これで撮影すると残念な図にしかならないので、個人的にはやらないけれども・・・。

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別所温泉行きのローカル線、上田電鉄の上田駅を覗いてみると、入口に渋めの暖簾(のれん)がかかり、真田氏の家紋が染め抜かれている。結び雁金・州浜・割州浜というもので、六文銭と同様に真田家の家紋や旗印に使われたものだ。隣の「しなの鉄道」の改札前にも同様の暖簾が下がり、落ち着きある風情を醸し出していた。

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別所線では、この赤いラッピング車両「さなだどりーむ号」を走らせている。ただ、1日に運行される時刻が決まっているので、タイミングが合わないとお目にかかれない。次回、訪れた時は時間を合わせてぜひ乗ってみたい。

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駅を出てみよう。上田を訪れたことのある人ならばお馴染みだが、ロータリーには真田幸村像の初陣像が堂々と立つ。この像、1983年の「上田城築城400年祭」の時に建てられて以来、上田駅前のシンボルとなっている(像自体は昔のものと代替わりしている)。私も90年代に初めて上田を訪れた時、この幸村像を見て感動したものだ。当時は市街地に真田を連想させるようなオブジェは、この像ぐらいだったので、観光客の立場から見れば時代はいい方向に変わったと思う。

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市街地を少し歩いていると、こんなお店を発見。上田名物「美味だれ焼き鳥」の店という。隣の駐輪場の建物の看板も良いではないか。

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おみやげ店「真田雁丸屋」。真田グッズを中心に、歴史ファン垂涎のアイテムがたくさん並んでいる。特に手前の六文銭バッグに心惹かれたが、今回は手ぬぐいだけを購入。

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足元を見ると、マンホールにも六文銭が・・・。街は地面まで真田一色だ。このマンホールは数年前から見かけたが、上田の人々がいかに真田家を大切に思っているかが分かる。

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振袖専門店「ゆたかや」。ここは着物の店なので敷居が高く思われがちだが、昔から「真田グッズ」の製作にも力を入れている店。気軽に入ってみよう。

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六文銭キャップ、トートバッグ、扇子、Tシャツ、手ぬぐい、マグカップなどなど、日用品も多いので手がのびてしまう。やはりグッズが以前よりだいぶ増えているように思える。

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史跡・上田城へ行ってみると、それほど華美には飾り立てられていない。城の南側、尼ヶ淵の駐車場近辺に十勇士のイラストが入った顔出しパネルが置かれている程度だ。お城があれば余計なものはいらない、そんな地元の人々の誇りが伝わってくるようで好感が持てる。

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尼ヶ淵側の車道沿いに、最近できたらしいカフェがあった。その名も「CAFEろくもん」。ろくもんコーヒー450円、のぶしげコーヒー450円などを出しているようだ。上田城散策の後、ここで一息つくのもいい。この店もそうだが、上田では水曜定休の店や施設(池波正太郎記念館なども)が多い。訪ねる折はご注意されたい。

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まるで役割を終えたかのように、真田神社境内の物陰に仕舞われていた看板。上田市は数年前に「眞田幸村公 放映の実現を願う会」を立ち上げて署名活動を展開。真田家ゆかりの地である宮城県の蔵王町とも協力して、実に約80万人もの署名を集めたという。『真田丸』放映実現は、その地道な活動も手伝ってのことだろう。有志の方々の努力に感心するばかりだ。

シャッター商店街で知られるように、寂しい光景が目立つ地方都市も多いが、大河ドラマは地域活性化の貴重な活力源となる。上田だけでなく、同じ真田家ゆかりの地である松代や群馬の沼田、大阪城周辺、宮城の白石蔵王などでも来年のドラマ放映に向けてまずは地元から盛り上げ、現地を訪れる人を喜ばせて欲しい。そして、それが日本全体を活気づけるような賑わいにつながって欲しいと願う。

信州上田観光情報 http://www.city.ueda.nagano.jp/kankojoho/

※写真すべて筆者/上永哲矢 撮影

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