ビットコインが2月以来となる10万ドルの大台を超え、イーサリアムも大型アップデート完了後に価格上昇。そのためニュースサイトやSNSを見ると、「暗号資産の波が再び来ている」「今まさに上昇トレンドにある」という投資家の声が急増しています。
したがって、今まで暗号資産に触れたことのない人でも、この機会に投資を始めてみようと思う人は少なくないのでは。一方で、暗号資産はボラティリティの高い投資対象であることは周知の事実。そのため、どのタイミングで購入すべきなのか、特に初心者であれば迷ってしまうでしょう。
そこで本記事では、暗号資産のトレードに適したタイミングについて解説。特に、投資家の間では、「週末」が値動きが激しいことから短期トレードに適していたタイミングであるとされています。そして、週末は上場前で取引量が少ないミームコインであっても、大きな値動きが見られやすく、活発な市場を形成。したがって、1円以下のおすすめ草コインを取引するタイミングとして最適であると言えるのです。
こうした例のように、以下では暗号資産を週末に取引すべき根拠や、週末取引の注意点などを詳しく見ていきます。
週末の暗号資産市場の傾向
株やFXなど通常の金融市場は、週末は営業日ではないため取引することができません。しかし、暗号資産は従来の金融市場とは異なり、人間が介することができないブロックチェーン技術をベースとして市場は形成されています。その結果、24時間365日暗号資産取引を行うことが可能です。
しかし、暗号資産は通年取引が可能であるとは言え、タイミングによって市場傾向は異なります。ここでは、短期トレーダーに向いているとされる週末の暗号資産市場の傾向について紹介します。
取引ボリュームの減少
週末の暗号資産市場の大きな特徴として、まず取引ボリュームの減少を挙げることができます。先述のように、週末は通常の金融市場が閉じていることから、機関投資家も休みとなります。これを背景として、暗号資産市場への参加者数は週末になると減ってしまうのです。
一方で、取引ボリュームが減少することは、暗号資産市場のボラティリティを大きくする要因にもなります。たとえば、平日は1,000人が暗号資産を売買しているが、週末は100人だけが売買に参加しているとします。すると、参加者1人の影響力は、週末の方が大きいことになります。この理屈から、週末の方がわずかな買い注文や売り注文でも価格が大きく動いてしまうというわけです。
ニュースやイベントの影響力が拡大
また、週末は市場参加者が少ない分、ニュースやイベントの影響力が大きく市場に反映されます。
たとえば、今年初めに米国ドナルド・トランプ氏の公式ミームコイン「TRUMP」が、大統領就任直前に突如として誕生。話題は世界中に拡大し、一時150億ドル以上の時価総額を記録しました。そして、この「TRUMP」はまさに週末である1月18日(土)にローンチされており、大統領就任という大イベントとも重なり、相場に衝撃を与えました。
このように、週末に世界的なイベントやインフルエンサーの発言があった場合には、急な価格変動が発生する傾向にあります。
週末に暗号資産取引をすべき理由
通年取引可能な週末暗号資産市場ですが、週末には平日と異なる傾向があることをここまでの解説で理解できたでしょう。以下ではさらに、週末に取引を行うことの価値をより詳細に探っていきます。
短期トレーダーに合う価格変動
先ほど説明したように、週末は投資家の参入数が少なくなるため、価格の変動が大きくなります。つまり、短いスパンで大きなリターンを狙う短期トレーダーにとっては、暗号資産取引を行うタイミングは週末が適していると言えるでしょう。
たとえば、短期トレーダーの主要な取引手法に「デイトレード」があります。その名の通り1日の間に売買を完了させる手法で、通常は大きな利益を期待する手法ではないものの、ミームコインのように週末に活発な市場を形成する銘柄であれば、大きなリターンも期待できるかもしれません。
テクニカル分析の効果が向上
平日であれば、機関投資家による大口取引が予告なく発生するケースがあり、チャートパターンに当てはまらない値動きが起こる場合もあります。
しかし、週末は機関投資家の動きは鈍く、「テクニカル分析」に沿った値動きとなる確率が高いです。つまり、週末の暗号資産取引は、テクニカルトレーダーには有利な環境であると表現できるでしょう。
週末の暗号資産取引で注意すべきポイント
一方で、週末の取引においても、株やFX取引と同様にいくつかの注意点が存在します。
まず、暗号資産は毎日取引できることが基本ですが、まれに取引所がメンテナンスを行うために、一時的に取引を休止することがあります。そして、メンテナンスは週末に実施される場合もあるのです。
もちろん、取引所はメンテナンス日時を事前に告知しますが、それを見逃してしまった際には、週末の取引計画を断念せざるを得なくなることも。したがって、暗号資産投資家は常に、取引所からの通知をチェックする癖をつけておきましょう。
さらに、週末はボラティリティが高いために大きなリターンが狙える一方で、相場が急落する可能性も否定できません。そのような事態に遭遇した際、特に初心者は慌てて挽回しようとしてしまい、損失を拡大させる恐れがあります。したがって、事前に損切り額を決めておくことで、感情に任せたパニック買いを防ぐようにしておきましょう。