暗号資産取引所はどう選ぶ?投資前に知っておくべきポイントを解説

2025

日本でも暗号資産(仮想通貨)の税制改正に関する議論が進んでいるように、暗号資産を保有することはますます一般的となってきています。

一方で、暗号資産に興味を持った時に、最初に立ちはだかる疑問が「どの取引所を使えばいいのか」ということ。ウェブ上で検索して分散型取引所 ランキングを調べてみると、豊富な流動性とシンプルなUIに優れたもの、あるいはステーブルコインの取引に強いものなど、優れた取引所がさまざまに存在することが分かるはず。そしてその分、取引所の選び方に迷ってしまう人は少なくないでしょう。

そこで本記事では、暗号資産取引所の基本的な知識から、知っておくと安心な選び方のポイントなど、整理してご紹介します。

暗号資産取引所の役割とは

株を売買するときに証券取引所を利用するように、暗号資産の売買も暗号資産取引所という場で行われます。ここでは、投資家同士の注文をうまくマッチングさせて、スムーズに取引が成立するよう仲介してくれるのが特徴です。

たとえば、ビットコインを「この価格で買いたい」と注文すると、その条件に合う売り手がいれば取引が成立。こうして、取引所が売り手と買い手の橋渡し役となることで、市場が成り立っているのです。

また、最近ではただ売買できるだけでなく、レバレッジ取引やステーキングといった機能を提供する取引所も増えてきました。つまり、単に売買が行われるだけでなく、資産を活用する場へと進化してきているわけです。

なお、日本では2017年4月に資金決済法が改正され、それ以降、国内の取引所はすべて金融庁の登録を受けることが義務づけられました。万が一、登録のない取引所があった場合は、本人確認が不十分だったり、資産の安全管理が甘かったりする恐れがあります。こうした点も含めて、利用する前にきちんと確認しておくことが大切です。

「販売所」と「取引所」は何が違うのか

暗号資産をいざ購入しようとすると、「販売所」と「取引所」の2つの購入場所があることに気がつくでしょう。実際にはどちらも暗号資産を購入することはできるのですが、仕組みは大きく異なります。

まず「販売所」は、販売所地震があらかじめ仕入れておいたコインを、ユーザーに直接売ってくれる場所です。コンビニで、お店の店員さんから商品を買うような感覚をイメージするとわかりやすいでしょう。販売所での操作方法はいたってシンプルで、初心者でもすぐに購入できる点が魅力です。

ただし、表示されている価格には「スプレッド」と呼ばれる手数料が上乗せされていることがあります。そのため、実際の市場価格より少し高く買うことになったり、あるいは安く売ることになったりする場合があるため、注意が必要です。

一方の「取引所」は、ユーザー同士が直接売買できる場所です。たとえば、「この価格でビットコインを買いたい」と注文を出しておくと、それに合う条件で売りたい人がいれば取引が成立します。価格を自分で設定できる上に、先ほど説明した「スプレッド」のような差額もほとんど発生しないことから、取引コストが抑えられるというメリットがあります。

しかし、取引所では「板」と呼ばれる画面を見ながら注文を出す必要があり、少し操作が複雑。慣れるまでは少しハードルが高く感じることもあるため、とにかく簡単に買いたいという場合は販売所からスタートし、感覚をつかんできたら取引所に挑戦してみるといった方法も良いでしょう。

暗号資産取引所選びで見るべきポイント

コインの種類

どの取引所でもビットコインやイーサリアムといったメジャー通貨は扱っていますが、それ以外のアルトコインやトレンド銘柄のラインナップはかなり違います。さまざまなプロジェクトに分散投資したい場合や、将来性のあるコインを早めに買いたい人は、取扱銘柄の多さを確認しておくと良いでしょう。

また、取扱銘柄の多さを重要視するならば、国内取引所よりも海外取引所の方が適していると言えるでしょう。ただし、海外取引所ではちょっとしたトラブル時に、問い合わせが英語しか受け付けていないなど、初心者にはハードルとなるケースもあります。そうした点も踏まえて、自分にとって使いやすい取引所を見極めることが大切です。

セキュリティ体制

暗号資産の世界では、急速に技術が進歩しているとはいえ、今なおハッキング事件が相次いでいます。だからこそ、取引所がどれだけセキュリティに力を入れているかは重要なポイントとなります。

具体的には、二段階認証の有無やコールドウォレットの活用、あるいは複数人による認証などが整備されているかをチェックしてみてください。また、先述のように、金融庁の登録を受けているかどうかも信頼の目安になるでしょう。

明瞭な手数料

スプレッド以外にも、取引手数料や出金手数料など、手数料にはいくつかの種類があります。そして、プラットフォームによってはその表示が見えにくく、知らずに損しているケースも多々あります。

たとえば、販売所で買う時は「手数料無料」と表示されていても、実際はスプレッドで高くついていることもあるので注意が必要です。

UIおよびUX

初心者であればあるほど、画面のわかりやすさは大切。「取引画面が複雑すぎて早々に離脱してしまった」「PCだと扱いやすいけど、スマホアプリだと使いづらい」など、取引所によってUI/UXはさまざまです。

最近では、初心者向けにシンプルなUIに特化したアプリを用意している取引所もあるので、まずはデモ画面やレビューを確認してみるのもおすすめです。

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