「禅」発祥の地であり、少林拳の中心地としても世界的に有名な少林寺。そんな少林寺を舞台に、義兄弟の3人の男たちと陰謀に巻き込まれた女性がたどる愛と復讐の人生を描いた中国歴史ドラマ「少林問道」を、チャンネル銀河では2019年7月31日(水)より放送する。
ストーリー
明代後期の腐敗政治が横行した時代、南京総兵の程粛(てい・しゅく)は厳党の“懐刀”である高官の明徳(めい・とく)から粛清の憂き目に遭う。程粛の次男である程聞道(てい・ぶんどう)だけはかろうじて難を逃れ、少林寺の僧・敗火(はいか)に命を救われるが聞道の体は寒毒に深く侵されていた。
一度は出て行くも、再び少林寺に戻り門弟となった聞道は、一族の敵討ちを心に誓いながら薬局で治療を学び始める。同じく父親が粛清され、官妓として身を落とすも聞道への愛を断ち切れない、聞道の許婚・李蓁蓁(り・しんしん)。聞道の義兄弟であるも、明徳に逆らえず程一族粛清に加担したことに苦しみながら、蓁蓁への愛に翻弄される武将の高剣雄(こう・けんゆう)。同じく聞道の義兄弟で、程一族の惨劇を目撃しながら無力だった書生の楊秀(よう・しゅう)。そんな彼らの前に、降りかかる数々の試練、そして隠された少林寺の秘密、出生にまつわる因縁が明らかになった時、物語は大きく動き出す…。
見どころ
情愛と信念が交錯する超骨太歴史ドラマ
中国では放送と同時にSNSで話題を集め、作品評価が非常に厳しいことで知られるドラマレビューサイトでは”神劇”と呼ばれた「琅琊榜(ろうやぼう)―麒麟の才子、風雲起こすー」に匹敵する高評価を獲得した。
家族を惨殺された主人公・聞道の仇・明徳への復讐を軸に物語は進むが、そこには、複雑に絡み合う男女の愛、権力争いの陰謀、隠された謎をめぐるサスペンスなど、さまざまな要素が重なり合い、物語が展開していく。復讐を誓っていた聞道だったが、親世代の因縁や出生の秘密などが明らかになり……。
中盤からは、復讐劇にはとどまらない重厚な人間ドラマの様相を帯びていく。過去の恩讐に縛られる人間の哀しさに、涙する。しかし、それを乗り越え人間として成長する姿がこのドラマ最大の特徴だ。
その他、リアリティを追求した本格的な少林拳アクションや戦闘シーンからも目が離せない。
過酷な運命に翻弄される3人の義兄弟と美しきヒロイン
義兄弟の三弟である主人公の程聞道を演じるのは日中合作ドラマ「蒼穹の昴」にも出演したチョウ・イーウェイ。そして長兄の高剣雄を「琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~」出演で話題のグオ・ジンフェイが、次兄の楊秀を現代劇などで活躍してきたシー・アンが演じる。個性の異なる義兄弟3人に愛され慕われるヒロイン李蓁蓁を演じるのは「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」出演のグオ・シャオティン。かつて幼馴染だった4人は朝廷の権力争いに巻き込まれ、過酷な運命に翻弄されていく。はたして、4人の愛と復讐の物語に待ち受ける結末とは?
時代背景
政治腐敗と北虜南倭による内憂外患の時代
明朝の第12代皇帝・嘉靖帝は不老不死の薬づくりに熱中して政務を放棄したため、内閣が実際の政治を執り行っていた。そのため、内閣首輔に権力が集中し、政治腐敗や派閥抗争が激化。明代最悪の腐敗官僚といわれる厳嵩・厳世蕃父子と、正義派官僚・徐階が抗争を繰り広げる一方で、「北虜南倭(北のモンゴル、南の倭寇による侵略)」が国家を揺るがせた混乱の時代だった。
少林寺とは?
正式名称は嵩山少林寺。中国河南省鄭州市(ていしゅうし)の嵩山にある寺院。496年に北魏の孝文帝によって建立された。インドから中国に渡来した仏教僧・達磨大師により禅が伝えられた地とされる。また、少林拳の中心地としても世界的に有名。2010年には”「天地の中央」にある登封の史跡群”のひとつとしてユネスコの世界遺産に登録された。
中国歴史ドラマ「少林問道」
放送日:2019年7月31日(水)スタート 月-金 夜11:00~
リピート放送:2019年8月1日(木)スタート 月-金 午前9:30~
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/feature/shourin/
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画像:『少林問道』©2015 Shanghai New Culture Media Group Co.Ltd. .All Rights Reserved. 提供:アジア・リパブリック11周年
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