15世紀のイングランドで30年にわたり繰り広げられた“薔薇戦争”。赤い薔薇のランカスター家と白い薔薇のヨーク家が争ったこの戦いは、シェイクスピアの名作『リチャード三世』をはじめ、小説、映画、舞台など、様々な作品の題材として人々を魅了してきた。そんな薔薇戦争を描いた歴史ドラマ「ホワイト・クイーン 白薔薇の女王」を、チャンネル銀河で2021年1月10日(日)よりTV初放送する。“ホワイト・クイーン”となったエリザベス・ウッドヴィル、ランカスター派のマーガレット・ボーフォート、そして父親の権力争いに利用されるアン・ネヴィル。立場の異なる3人の女性たちが、イングランドの王座をめぐり激しい争いを繰り広げる。
薔薇戦争(1455-1485年)とは?
百年戦争終結後のイングランドで勃発したランカスター家とヨーク家による王位をめぐる内乱。ランカスター家が赤い薔薇、ヨーク家が白い薔薇の紋章を使用していたことから、後世になり薔薇戦争と呼ばれるようになる。30年にわたり続いた戦いは、最終的にランカスター家の流れをくむヘンリー・チューダーがヨーク家のリチャード3世に勝利。チューダー朝を開いてヘンリー7世として即位し、ヨーク家のエリザベス・オブ・ヨークと結婚することで両家の争いに終止符を打った。その後、赤と白の薔薇を組み合わせた紋章を掲げたチューダー朝は、百年戦争と薔薇戦争で疲弊した諸侯を抑えて絶対王政を実現。チューダー朝による絶対王政は、未婚のまま没したイングランド女王エリザベス1世の時代まで続いた。
見どころ
15世紀のイングランドで勃発した“薔薇戦争”を描く
薔薇戦争の勃発から9年が経過した1464年。ヨーク家の若きエドワード4世は武力で王位を奪い、ランカスター家の前王ヘンリー6世とマーガレット妃は逃亡していた。そんな中、ランカスター派の夫を戦で亡くしたエリザベス・ウッドヴィルは、エドワード4世と運命の出会いを果たす。エリザベスの美貌に夢中になった王は、即座に結婚を申し込み、2人は密かに結婚式をあげる。フランスとの平和条約締結のためにフランス公女との縁談を進めていた側近のウォリック伯は、2人の結婚に反対。しかし、エドワード4世はエリザベスを正式に王妃とすることを決める。面目をつぶされたウォリック伯は、やがて反乱のために兵を集め…。一方、王妃として戴冠を受けたエリザベスは、その栄光とともに、敵意にあふれた王宮での日々を生きることになるのだった。
『M:I』シリーズで注目のレベッカ・ファーガソンがヨーク家のクイーンを熱演!
『ブーリン家の姉妹』で知られるフィリッパ・グレゴリーの原作小説をドラマ化した本作は、ヨーク家の“ホワイト・クイーン”となったエリザベス・ウッドヴィルを中心とした3人の女性たちが、イングランドの王座をめぐり激しく争う姿を描いている。その高いクオリティは批評家からの支持を集め、ゴールデン・グローブ賞3部門、プライムタイム・エミー賞4部門にノミネートされた。
主役のエリザベスを演じるのはレベッカ・ファーガソン。本作で注目を集めた彼女は、映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015)』のイルサ役に抜擢され、ハリウッドスターの仲間入りを果たした。息子ヘンリーを王座につけるために人生を捧げるマーガレット・ボーフォートを演じるのはアマンダ・ヘイル。物語終盤の逆転劇、そして彼女の鬼気迫る演技には注目だ。そして政略結婚に翻弄されながらも強く生き抜いていくアン・ネヴィルを『ゲーム・オブ・スローンズ』出演のフェイ・マーセイが演じている。その他にも、シェイクスピア作品では背骨が曲がり醜悪な暴君として描かれているリチャード3世が、思慮深く愛情あふれる人物として描かれているのも興味深い。
「ホワイト・クイーン 白薔薇の女王」
放送日時:2021年1月10日(日)スタート 毎週日曜 夜7:30~ 2話連続
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/feature/whitequeen/
出演:レベッカ・ファーガソン(エリザベス・ウッドヴィル)、マックス・アイアンズ(エドワード4世)、ジェームズ・フレイン(ウォリック伯)、アマンダ・ヘイル(マーガレット・ボーフォート)、フェイ・マーセイ(アン・ネヴィル)、アナイリン・バーナード(リチャード)、ジャネット・マクティア(ジャケッタ・ウッドヴィル) ほか
制作:2013年/イギリス/字幕/全10話
©2013 Company Television Productions Ltd.
※続編「ホワイト・プリンセス エリザベス・オブ・ヨーク物語」の紹介記事はこちら
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