15世紀のイングランドで30年にわたり繰り広げられた“薔薇戦争”。赤い薔薇のランカスター家と白い薔薇のヨーク家が争ったこの戦いは、シェイクスピアの名作『リチャード三世』をはじめ、小説、映画、舞台など、様々な作品の題材として人々を魅了してきた。そんな薔薇戦争終結後のイングランドを描いた歴史ドラマ「ホワイト・プリンセス エリザベス・オブ・ヨーク物語」を、チャンネル銀河で2021年2月14日(日)よりTV初放送する。後のチューダー朝創始者となるヘンリー7世と“ホワイト・プリンセス”エリザベス・オブ・ヨークの結婚により、ランカスター家とヨーク家は統一され、薔薇戦争は事実上終結した。しかし、残った不信感と敵対心、政治的な陰謀が、結婚と王国の両方を引き裂いていく。
薔薇戦争(1455-1485年)とは?
百年戦争終結後のイングランドで勃発したランカスター家とヨーク家による王位をめぐる内乱。ランカスター家が赤い薔薇、ヨーク家が白い薔薇の紋章を使用していたことから、後世になり薔薇戦争と呼ばれるようになる。30年にわたり続いた戦いは、最終的にランカスター家の流れをくむヘンリー・チューダーがヨーク家のリチャード3世に勝利。チューダー朝を開いてヘンリー7世として即位し、ヨーク家のエリザベス・オブ・ヨークと結婚することで両家の争いに終止符を打った。その後、赤と白の薔薇を組み合わせた紋章を掲げたチューダー朝は、百年戦争と薔薇戦争で疲弊した諸侯を抑えて絶対王政を実現。チューダー朝による絶対王政は、未婚のまま没したイングランド女王エリザベス1世の時代まで続いた。
見どころ
再び分裂の危機を迎えるイングランド…ホワイト・プリンセスが下す決断とは?
1485年8月、「ボズワースの戦い」でヨーク家のリチャード3世が死去。その2日後、失意の中にいたエリザベス・オブ・ヨークは、新たにイングランド王となったチューダー家のヘンリー7世に嫁ぐことが決まる。2人の婚姻により、長きにわたって戦が続いたイングランドはひとつになったかのようにみえた。そんな中、消息不明だったエリザベスの弟であるリチャード王子が生きており、イングランド国王の座を狙っているという噂が広がる。様々な人物の思惑や政治的な狙いが絡み合い、再び分裂の危機を迎えるイングランド。エリザベスは、チューダー家の夫ヘンリーと、ヨーク家の血を引く正当な王位継継承者である弟リチャードのどちらに味方をするかという決断を迫られるのだった…。
主演ジョディ・カマー!エミー賞受賞で注目の若手女優が気高きプリンセスを演じる
フィリッパ・グレゴリーの原作小説をドラマ化した本作は、『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』の続編として制作された。薔薇戦争終結後も激しい権力争いが続く激動のイングランドを舞台に、1人の妻として母として強く生きた“ホワイト・プリンセス”の姿が描かれていく。
主役のエリザベス・オブ・ヨークを演じるのはジョディ・カマー。『女医フォスター』のケイト役で知られ、『キリング・イヴ/Killing Eve』で第71回エミー賞ドラマ・シリーズ部門主演女優賞を受賞するなど、現在大きな注目を集める若手英国女優の一人だ。そして、王の母であるマーガレット・ボーフォートを『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャトリン・スターク役で知られるミシェル・フェアリーが、前作の主人公エリザベス・ウッドヴィルを同じく『ゲーム・オブ・スローンズ』出演のエシー・デイヴィスが演じている。前作では息子ヘンリーを王位につける形でマーガレットが最後に勝利をおさめたが、本作では息子を殺したチューダー家を憎むエリザベスがヨーク家再興を狙い暗躍していく。立場を逆転させた2人の対決、そしてそんな2人とわたりあっていく主人公の姿に注目だ。
「ホワイト・プリンセス エリザベス・オブ・ヨーク物語」
放送日時:2021年2月14日(日)スタート 毎週日曜 夜7:30~ 2話連続
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/feature/whiteprincess/
出演:ジョディ・カマー(エリザベス・オブ・ヨーク/リジー)、ジェイコブ・コリンズ=レヴィ(ヘンリー7世)、エシー・デイヴィス(エリザベス・ウッドヴィル)、ミシェル・フェアリー(マーガレット・ボーフォート)、ヴィンセント・リーガン(ジャスパー・チューダー)、ジョアンヌ・ウォーリー(ブルゴーニュ公妃) ほか
制作:2017年/アメリカ/字幕/全8話
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※前作「ホワイト・クイーン 白薔薇の女王」の紹介記事はこちら
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