【観ないなんてもったいない!】大河ドラマ「平清盛」の面白きことを教えてやろう

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【観ないなんてもったいない!】大河ドラマ「平清盛」の面白きことを教えてやろう

2016年、大きな話題となった大河ドラマ「真田丸」。最終回が終わった後は、真田丸ロスに襲われた方も多かったのではないでしょうか。

そんな真田丸ロスのみなさんにオススメしたいのが、大河ドラマ「平清盛」です。

当時は「画面が汚い」「低視聴率」といった報道もありましたが、実は放送終了から4年以上たった現在もTwitterで新たなハッシュタグが次々と生み出されるなど、熱烈なファンを獲得した作品だったのです。

それでは、そんな「平清盛」の魅力とはいったい何だったのでしょうか?現在実施中のTwitter投稿キャンペーン「#平清盛の面白きことを教えてやろう」に寄せられた、清盛ファンの熱いツイートとともにご紹介していきましょう。

徹底的に歴史の”リアル”と向き合った

2012年の放送当時、一部から「画面が汚い」といった批判を受けた本作。しかし、物語の舞台である平安時代末期の京都は、藤原道長が栄華を誇った雅なイメージとは異なり、荒廃した都で多くの庶民や武士たちが泥臭く生きていました。主演の松山ケンイチも驚くほど汚れた衣装やセットは、徹底的に時代と向き合った結果なのです。そして、その汚れが際立たせる「光」や「色」の鮮やかな美しさは、歴代の大河ドラマの中でも屈指と言えるでしょう。

史実に基づき、平安末期の荒廃した都が再現された ©NHK

 

また、第14回で藤原頼長の男色シーンを描いたことも大きな話題となりました。彼の日記『台記』には、当時の赤裸々な男色の記録が残されており、こうしたところにも制作陣の強いこだわりを感じることができます。ちなみに、藤原頼長のシーンで印象的に登場するオウム。なぜ平安時代に?と思った方もいたかもしれませんが、これも『台記』の中にちゃんと記述があるそうですよ。

深い闇へと堕ちていく主人公

あなたは”平清盛”という人物に対して、どんなイメージを持っているでしょうか。

おそらく、平清盛=悪人というイメージを持っている人がほとんどだと思います。確かに、驕り高ぶる平家は壇ノ浦の戦いで源氏に敗れて滅びました。平家の栄華と没落を描いた『平家物語』にも、平清盛は傲慢な独裁者として描かれています。

得てして主人公は正義のヒーローとして描かれます。しかし、このドラマは今日まで続く歴史の中で”悪”とされてきた平清盛という人物を主人公にし、人間の光と深い闇を真正面から描き切りました。

「俺は面白う生きたい」「武士の世をつくる」と目を輝かせていた青年が、なぜ権力を追い求め、深い闇へと堕ちて行ったのか。平清盛の壮絶な人生とともに、当時27歳で大河初主演となった松山ケンイチの凄みのある演技にも注目です。

権力を追い求めた人間の光と闇が描かれる ©NHK

 

至るところに散りばめられた伏線

物語は源頼朝(岡田将生)が北条政子(杏)から壇ノ浦で平家が滅亡したという知らせを受けるところから始まります。歓喜する源氏軍を一喝する頼朝。

「平清盛なくして、武士の世はこなかった」

この第1回のシーンは最終回に至るまでの壮大な伏線であり、視聴者は「なぜ平家は壇ノ浦で滅亡するのか」ということを頭に置きながら平清盛の人生を追っていくことになります。

平家滅亡の報を受ける源頼朝(第1回より) ©NHK

 

その他にも平清盛の出生の謎、後白河院との双六対決、信西の登場シーンなど、ここでは語りきれないほどの伏線が全50話の至るところに張り巡らされています。ファンの中には「平清盛は2周目からが本番」という人がいるほどの緻密なストーリー展開に、きっとあなたも夢中になるはずです。

真田丸ファンはより楽しめる?あの俳優が平清盛にも!

平清盛を中心とした群像劇である本作には、魅力溢れる登場人物が数多く登場します。今回はそんな中から「真田丸」ファン向けの注目キャストをご紹介しましょう。

源為義(小日向文世)

源義朝(玉木宏)の父親である源氏の棟梁・源為義を演じた小日向文世。「真田丸」では豊臣秀吉を演じていましたが、その秀吉が「平清盛が為し遂げたことを、わしはとうとう出来なんだ・・・」と語るシーンには、思わずニヤリとした方もいたのではないでしょうか?

源為義を演じた小日向文世 ©NHK

 

源頼朝(中川大志)

「真田丸」で悲運の武将・豊臣秀頼を凛々しく演じた中川大志は、少年時代の源頼朝役で出演。当時若干14歳ながら、その見事な演技力で視聴者を魅了しました。今や大人気の中川大志が演じる若き日の頼朝は必見ですよ!

源頼朝の少年時代を演じた中川大志 ©NHK

 

藤原頼長(山本耕史)

登場人物の中でもとりわけ強烈な印象を与えてたのが、本作一の悪役・藤原頼長を演じた山本耕史です。悪左府と呼ばれた男の冷ややかな狂気、当時話題となった男色シーン、そして壮絶な最期・・・「真田丸」の石田三成も素晴らしかったですが、麻呂眉お歯黒の藤原頼長もハマリ役です!

悪左府・藤原頼長を演じた山本耕史 ©NHK

 

この他にも、北条時政役の遠藤憲一や、伊藤忠清役の藤本隆宏などの真田丸キャストが登場します。もちろん、真田丸キャスト以外にも清盛のライバル源頼朝を熱演した玉木宏、この世の不条理を嘆き怨霊となる崇徳上皇役で凄まじい演技をみせた井浦新(なんと役が決まる前から崇徳上皇のファンだったそうです)、父・清盛と主君・後白河院との板挟みとなって苦しむ平重盛役の窪田正孝、大河ドラマ「義経」で幼少期の源義経を演じて以来2度目の義経役となった神木隆之介など、豪華キャストが魅力あふれる登場人物を熱演しています。現在大活躍中の若手俳優も多く出演していますので、未見の方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか?

 

まだまだ語りきれない「平清盛」の魅力

ここまで大河ドラマ「平清盛」の魅力を紹介してきましたが、いかがでしたか?ここで紹介したのはほんの一部。放送終了から4年以上たつにもかかわらず、現在実施中のTwitter投稿キャンペーン「#平清盛の面白きことを教えてやろう」に清盛ファンから日々熱いツイートが寄せられ続けているように、いつまでも語りたくなる魅力が詰まった作品なのです。真田丸ロスの方にもオススメの大河ドラマ「平清盛」、ぜひこの機会にご覧になってみては?

参考:【祝!CS初放送】海の底の都の民が語る 大河ドラマ #平清盛 の面白さ「 #平清盛の面白きことを教えてやろう 」 – Togetterまとめ


大河ドラマ「平清盛」
放送日:2017年2月20日(月)スタート 月-金 午後2:00~ ※リピート:深夜0:00~
番組ページ:http://www.ch-ginga.jp/feature/kiyomori/

【ストーリー】
元永元年(1118年)、京都。貴族の世は乱れ、武家である平氏の嫡男、忠盛(中井貴一)も朝廷に命じられるまま盗賊の捕縛などをしていた。ある日、忠盛は貧しい身なりの女性と出会う。舞子(吹石一恵)というその女性はかつて御所に出入りしていた白拍子で、時の最高権力者、白河法皇(伊東四朗)の子を身ごもっていた。忠盛はお腹の子を殺されることを恐れ逃げてきた舞子をかくまう。忠盛の家の納屋で、舞子は出産。その赤ん坊こそが後に平家の棟梁となる平清盛(松山ケンイチ)であった。


 

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画像:『大河ドラマ「平清盛」』©NHK

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