ボクが主宰している、歴史コミュニケーションメディア「レキシズル」。7年前から活動しているのだが、コンセプトが2つある。ひとつは「歴史のポップ化」。小難しいイメージのある歴史にユーモアを絡め、シンプルにわかりやすく発信する。歴史に興味を持ったばかりのひとたちも入れるように心掛けている。それはボクの幕末コラムを読んでもらえれば、多少伝わるのではないかと思っている。
そしてもうひとつは「歴史好きの交流活性化」。今回はこれにフォーカスする。その拠点としてレキシズルには2つの箱がある。まずは毎週水曜日だけオープンする「レキシズルバー」。12席しかないカウンターバーなのだが、お陰さまで毎週30人ほどのユーザーが来てくれて盛況だ。
ふたつ目の箱が「レキシズルスペース」。バーと同じビルの3Fが畳敷きのイベントスペースになっていて、スクリーンを使って歴史のプレゼンテーションや交流を図っている。
ここである事実を紹介したいー
基本的にボクが仲介してくっつけた、というケースはない。もちろん相談に乗ったことはあるが、自然とそういう流れになって勝手にゴールインした。
それにはどんな背景があるのか?レキシズル流に分析してみる。実際にどんなタイプのカップルなのか浮き彫りにしてみよう。
ケースその1—
いま振り返ってみると、バランスがいいことに気づく。少年のように無邪気に歴史についてまくしたてる彼氏と、「はいはい」と笑顔でスルーする彼女。ただお互い「歴史が好き」という太いつながりがあるので、軸はぶれない。
ケースその2—
ものの見事にシンプルな図式。これぞ歴史がつないだ縁と云えよう。もういっそのこと苗字を「長宗我部」にしてみてはどうだろう。
ケースその3—
これも②と同様だが、バーテンとユーザーがくっついたパターン。大いにアリだ。恋に落ちたら、誰も止められない。幕末という激動の時代をきっかけに夫婦になる。ぜひ子供が生まれたら、名前を「幕末」にしてはどうだろう。
個人的に実感しているのは、コミュニケーションを取るには狭い方がいいということ。うちのバーでは基本ぎゅーぎゅーになって話している。よって、距離が近いと恋に発展する可能性が上がるのかもしれない。
もちろん一番の要因は「歴史好き同士」だったということ。レキシズルはその舞台を用意したに過ぎない。ただそういったひとの幸せを創出できていることは喜ばしい。
これからもどんなカップルが誕生するのか、興味深く見守りたいと思っている。
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