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【歴史グルメファンの方へ】初代内閣総理大臣 伊藤博文が愛した鰻の名店

土用の丑の日はまだ先ですが、ときどきどうしても食べたくなる鰻。
今は養殖がほとんどですし、輸入なども多いのですが、おいしい鰻となるとなかなか冒険もしずらい・・
そんな私にとって「鰻ならここだろ」という名店が実家のある横浜のはずれ、金沢八景にあります。

その店の名前は「鰻松」さん。
オフィシャルサイトもなく、しかも予約不可。それなのにいつも満員。

それもそのはず、この鰻松さんは、初代総理大臣 伊藤博文公が愛した鰻なのです!

 

鰻を食べながら練られた大日本帝国憲法?

さて、そもそも伊藤博文公がなぜ金沢八景にいたか、ご存知でしょうか。

初代内閣総理大臣 伊藤博文

初代内閣総理大臣 伊藤博文

伊藤博文公は、幕末の長州(山口県)藩士。
吉田松陰先生のもとで学び、長州藩の桂小五郎、高杉晋作らとならび大活躍した幕末の志士です。
長州藩が独自で外国船を砲撃し、お返しにメッタメタにやられた「下関戦争」でも、その得意な英語力を活かして高杉晋作らと戦後交渉などにあたったり、坂本龍馬の仲立ちで薩摩藩との薩長同盟でもキーマンとなり、更に維新後は、明治政府の成立に尽力。

その後明治14年に内閣制度への移行にあたり、またしても英語力を買われて初代内閣総理大臣に就任、当時のプロイセン(ドイツ)の憲法を参考にした大日本帝国憲法の草案も彼が考えたものなのです。

その際、彼がこの金沢八景の野島というところに金沢別邸を構え、そこで憲法草案を考えたと言われており、お店のすぐ近くに「憲法草創の碑」が建てられています。

伊藤博文公は、金沢別邸で憲法の草案を考えながらこの「鰻松」の鰻を食べていたことでしょう。

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タレは明治時代のまま!

さて、この鰻松さんですが、もとは東京湾の漁業基地として栄えた金沢八景で、鰻の漁を生業としていたそう。
店内のここかしこに、鰻漁の道具が展示されています。

鰻を追い込むための籠。

鰻を追い込むための籠。

壁にかけられているのは鰻を捕まえるかぎ棒。

壁にかけられているのは鰻を捕まえるかぎ棒。

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ここでオススメなのはやはりなんといっても「鰻重」。
そのほかにも「ひつまぶし」などもあります。

タレは明治時代の製法を忠実に守っているそうですが、とにかくおいしい。
何というか、最初の一口目は「あれ、薄いかな?」と思うのですが、箸を進めるうちに重くなる感じがなく、最後まで鰻を堪能できます。

最近の鰻はとにかくタレの味が濃くて、鰻自体の味はよく分からなくなりがちですが、ふっくらした鰻の食感と、甘すぎず重すぎずのタレがピッタリと合って、毎回大満足なのです。

この他メニューには、酢の物や鰻の肝焼きなどもあり、お酒を飲まれる方にもしっかり対応。
おつまみには騙されたと思って「鰻の骨せんべい」を注文してみてください。本当に止まらなくなります(笑)

ちなみにこの金沢八景は、海の公園で人気の「八景島シーパラダイス(通称シーパラ)」からそれほど離れていません。
また、このお店の周辺は、昔ながらの風情を残すとても居心地の良い場所。

週末の予定が決まっていない歴人のみなさん、ぜひシーパラで海を満喫した帰りの候補としてチャレンジしてみてください。
予約ができないので、売り切れ満員御免ですが、後悔はさせませんよ!
あ、そうだ。最後に一言。
運がよければ横浜DNAベイスターズの選手に会えるかもしれません(笑)

副編集長Y

参照元:
鰻松」横浜金沢観光協会オフィシャルサイト
旧伊藤博文金沢別邸」オフィシャルサイト
八景島シーパラダイス」オフィシャルサイト

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