歴人マガジン

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【 歴史クリエイター企画 vol.4 】1/700スケールの匠 R工廠さん

さて、不定期連載でお送りしている「クリエイター企画」もすでに4人目。どなたも素晴らしいクリエイティビティを発揮した作品を見せてくれています。
今回はちょっと志向を変えて「プラモデル」、しかも実物は全長何百メートルもある「艦船」模型のプロモデラー R工廠さんをご紹介したいと思います。

私は小学生の頃、田宮模型のドイツ軍シリーズで戦車や歩兵を塗装して作り、箱庭に飾る「ジオラマ」が大好きだったこともあり、リアリティをどこまで追求できるかというテーマに興味があるのですが、今回は度肝を抜かれました(笑)

百聞は一見にしかず、まずは存分にご覧いただきたいと思います。
まず日本海軍 連合艦隊の航空母艦「
赤城」です。
実物は全長260.76メートルが700分の1スケールの大きさでいえば約30センチあまり。
その中に全てを収めた微細な世界に展開される、その見事な技術にアングリです。

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s-IMG_7643s-IMG_7632どうでしょう、この見事さ。風になびく軍艦旗のたわみまで表現されています。
さらにこのスケールを実感する写真をご覧いただきます。

えええええ!

えええええ!どーやって作るの???

コレ、1円玉ですよね・・・・どのように艦内のワイヤー類などを張り巡らせるのか、想像もつきません。
また、よくみると艦のサイドには、リアリティを増すためにしっかりとウェザリング(汚し)でサビまで表現されています。
プラモデルの可能性をここまで追求した作品、なかなかお目にかかれるものではありませんよね。。

R工廠さんは、大日本帝国海軍の艦船を専門に手掛け、雑誌などにも出品する「プロモデラー」さん。
もともと歴史に興味をもったのは、小学生のころ零戦や戦艦大和、航空母艦へのあこがれがきっかけだったそう。

そのなかでもお気に入りなのは航空母艦。
日本海軍の艦船のみに限定して作っているのは、資料などを集めるのに他国の艦船まで手を伸ばすとキリがないからだそうで、「変な愛国心ではありません(汗)」とおっしゃっていました(笑)
私も軍国主義者ではありませんが、純粋に芸術作品としてこのクオリティに驚き、それをみなさんに知ってもらいたいとご紹介させていただきました。

「生きている艦」へのこだわり

このR工廠さん、元々模型製作は好きだったそうですが、最初から模型ライターを目指してはおらず、高校入学とともにやめていたのだそうです。
(確かにこの作業に集中していたら、他のことできないだろうなあ・・)
定年後あたりに趣味の一つとして復帰を夢見ていたところ、約5年前に転勤がないお仕事につき、ご家族に了解を得て晴れてプロモデラーとして存分にその腕を発揮できるようになったとか。
ご理解のあるご家族で何よりですが、これだけの作品、それこそたくさんの人に見てもらったほうがいいって!

さて、そんな彼の第二作品目、重巡洋艦「利根」をご覧いただきましょう。
利根の全長は赤城よりやや短い201.6メートルだそうですから、さらに小さい。
さらに全幅は19.4メートルなので、このスケールでいえば2センチちょっと!ハンパありませんわ・・

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どーなっとんじゃ・・

あ・・・恐れ入りました。

うー凄いとしかいいようがない。。
ご本人曰く「細部を再現するのに色々と技法や表現方法を試して試行錯誤するんですが、成功した時の達成感は良い物があります。(苦笑)」とのことですが、このクオリティを見る限り、どこまでも根気と集中力の賜物なのだと脱帽します。

あくまでもこのスケールを追求して作品を、そして美術館などに飾るミュージアムモデルではなく、あくまでもリアリティを追求して「生きている艦」を再現したい、とおっしゃるR工廠さん。
そこに彼のこだわりと誇りをひしひしと感じましたし、追求していってほしいと思います。
彼の作品は彼のtwitterブログなどで逐次公開されていますので、この世界観に撃ちぬかれた方はぜひフォローしてみてください。

副編集長Y
参照元:
R工廠」twitterアカウント
R&R工廠」オフィシャルブログ

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