【加州清光に大和守安定も】沖田総司が愛用した刀工の刀剣展示が足利学校で開催!

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新選組沖田総司が愛用した刀工「加州清光」と「大和守安定」の刀剣展示が2月2日(金)〜2月25日(日)まで、史跡足利学校(栃木県足利市)で開催。足利学校ゆかりの刀工「源景國」の刀剣も展示されます。「加州清光」と「大和守安定」ともに人気オンラインゲーム「刀剣乱舞」のキャラクターにもなっていることから、刀剣女子を始め、早くも話題を集めています。

上から「加州清光」「源景國」「大和守安定」作の刀剣。
(写真提供:史跡足利学校)

「加州清光」と「大和守安定」

新選組の一番隊組長だった沖田総司。幕末最強の剣豪集団といわれる新選組の中でも、さらに最強として知られ、平正眼からの「三段突き」は、踏み込む足音がひとつしか聞き取れないほどのスピードを誇っていたといわれています。

そんな沖田が愛用した刀工が「加州清光」と「大和守安定」です。特に「加州清光」の刀剣は最初期に所持していたとされ、池田屋事件でも使用したとされています。

三振りの口銘にも注目!
(写真提供:史跡足利学校)

清光は室町時代から続く加賀の刀工で、12代続いたとされ、「加州清光」は6代目の藤原清光にあたります。今回展示されるのは全長86.9cm、刃長69.3cmで、江戸時代の拵えもあわせて展示されます。

「加州清光」の鍔(つば)。
(写真提供:史跡足利学校)

一方、安定は江戸時代に活躍した武蔵を代表する刀工です。斬れ味の良さから評判が高く、沖田総司のほかに、新選組の人斬りと呼ばれた大石鍬次郎や、幕臣の伊庭八郎なども所持していたとか。また、局長・近藤勇が愛用していた刀「長曾祢虎徹」に似ていたとされ、近藤を兄のように慕っていた沖田が影響を受けたともいわれています。
今回展示されるのは全長107.6cm、刃長82.8cmで、江戸時代の赤鞘の拵えも展示されます。

「大和守安定」のはばき。
(写真提供:史跡足利学校)

沖田総司が実際に使用した刀は残されていませんが、その片鱗に触れられる貴重な機会でもあります。

足利学校ゆかりの刀工の刀剣も展示

銘は「晴雲齋源景國」。
(写真提供:史跡足利学校)

今回展示される三振りはすべて個人所有で、一般公開も初。もう一振りの「源景國」は、江戸末期から明治初期に活躍した足利の刀工の刀剣です。
全長92.6cm、刃長70.8cmで、幕末の文久2年(1862)作との銘が刻まれており、同年、景國が足利学校で脇差しを作刀していることから、それと同時期に足利学校で打たれたものとみられています。
日本最古の学校として知られる足利学校ですが、刀工からも注目されていたようです。

足利学校の創建年代については諸説ありますが、永享11年(1439)に関東管領の上杉憲実が、
鎌倉の円覚寺から僧・快元を招いて再興したことは明らかになっています。
(写真提供:栃木県)

刀剣ファンで賑わう足利市

足利市といえば2017年の春、足利美術館で開催された足利ゆかりの刀工・堀川国広の名刀「山姥切国広」の展示も記憶に新しいと思います。この時、約4万人もの方が訪れたことをきっかけに、市と地元の商店街などが連携し、刀剣による地域活性化に力を入れるようになったとか。
今回も限定のオリジナルメニューや、足利学校の入学証の提示で受けられるサービスなど、おもてなしが用意されているそうです。

もとは足利氏のゆかりの地として知られる足利市。今回開催される足利学校を始め、足利氏の本拠地で、日本100名城でも知られる鑁阿寺(ばんなじ)や、日本三大毘沙門である大岩毘沙門天(最勝寺)など、歴史ファンにはたまらない史跡ももりだくさん。こちらも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

『秘蔵刀剣「景國」「清光」「安定」特別展示』

開催日:2018年2月2日(金)~2月25日(日)
開催時間:午前9時〜午後4時30分
※入館は閉館の30分前まで
休館日:2018年2月19日(月)
開催場所:史跡足利学校遺蹟図書館
お問い合わせHP:史跡足利学校
http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/ashikagagakko/

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