時は安土桃山時代末期。
天下統一を果たした太閤豊臣秀吉亡きあと、その遺言によって豊臣政権は五奉行と呼ばれる五人の大名で運営されていました。
その一人が「石田三成」。
歴史に詳しくない方でも江戸幕府を開いた徳川家康と、天下の趨勢を決定する「関ヶ原の戦い」はご存知かと思いますが、その関ヶ原で豊臣側、西軍の中心武将として徳川側の東軍と激戦を演じた末に敗れ、京都六条河原で斬首、41歳の生涯を終えました。
この石田三成、私の世代ではどちらかと言うとあまり人気のない武将だったのですが、近年は人気のある武将ランキングでも上位に、しかも歴史好きな女性ファンの熱烈な支持によりランクインしているという武将なのです。
ゲームや小説、テレビの影響が大きいのでしょうが、豊臣家に義を尽くし、劣勢と分かっていながらも突っ込んでいく美学が、彼女たちにしてみるとたまらないのだそうです。さすが歴女たち、骨っぽいだけでなく優しさをもっていますね(笑)
そんな悲劇の名将 石田三成の若き日を描いた「石田三成の青春」が2月下旬にサンライズ出版から発刊されました!
著者は「試衛館の青春(上下巻)」「独白新選組 隊士たちのつぶやき」を書かれた松本匡代さん。
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「独白新選組」は当初twitterでの連載が大反響を呼び、フォロワーさんからの声で本として出版を決定されたそうですが、今回も同じ経緯で出版に至ることになったとか!
その松本さんが戦国を初めて題材にした小説として出版した同作の魅力をちょっとだけご紹介したいと思います。
この「石田三成の青春」は著者の松本さんが2014年から1年半、三成ゆかりの地である長浜、米原、彦根の三市の史跡を泊まり込みも含めて何度も取材し書き上げた力作。
2014年8月、第64回滋賀県文学祭に「思惑 石田三成襲撃事件」を、2015年8月には第65回同文学祭に「清濁 本能寺の変異聞」を応募し、ともに小説部門の特選となった。前二作での応募を含めて 4年連続の特選を獲得しました。凄い!!
その後2014年12月からtwitterで連載を開始し計75回を掲載。
まとめサイトtogetterで閲覧数が75,000ビューを超え、
「本にしてほしい」との要望を受け、今回も書籍として出版されるようになったそうです。
物語は石田三成が米原で秀吉に召し抱えられるきっかけとなった「三杯の茶」のエピソードに加え、同じく長浜市生まれとも言われ、最後まで三成を支えた名将大谷吉継との固い友情が全編に描かれていますので、大谷吉継ファンにも嬉しい本作。
さらに大人気の真田父子(昌幸・信幸・信繁)と三成の関係にも触れているそうです。
出典:いなかモォーーン
また、三成のプライベートも 女性目線で描き、悩み、傷つき、笑う、人間・三成の内面描写には大胆に独自性を打ち出し、有能で正義感が強いだけではない、等身大の三成像が描かれています。
史実に沿いつつ、松本さん独自の視点で描かれた三成像に、ゲーム・アニメファンのみならず歴史学者や歴女にも高い評価を受けているとのこと。
松本さんは「この本で『私の三成像』といえるものが完成しました。今までにない、かわいげのある人間・石田三成が私なりに描けたかな、描けてればいいなと思っています。多くの方々からご感想をいただければうれしいですね」と話されています。
石田三成、大谷吉継ファンのみならず、戦国ファンの方はぜひご一読ください!
さらに同作の出版を記念し、きたる3/12(土)、滋賀県大津市の琵琶湖ホテルにてお祝い会も開催予定。
参加者全員に松本さんのサイン本が配布されるそうですので、ファンの方はお出かけされてみてはいかがでしょうか。
問い合せや参加申し込みの締め切りは3/7(月)メールmk106732@mx.scn.tvまで。
参照元:
「石田三成の青春」サンライズ出版オフィシャルサイト
Facebookページ
twitter
■石田三成の青春 松本匡代(まつもと・まさよ)=大津市在住= サンライズ出版
本体 1700 円+税(税込 1836 円)
※全国の主な書店で発売中(店頭にない場合は送料無料で取り寄せ可能)
■ カバーイラスト もとむらえり〈マンガ家〉
※長浜・米原・彦根市による観光情報誌「MEET 三成」やポスターのイラストも担当
■ カバーデザイン 神崎夢現(かんざき・むげん)〈編集者・デザイナー〉
■ 解説 田附清子(たづけ・すがこ)=彦根市在住=〈佐和山城研究会代表〉
編集長Y
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