この衝撃的な言葉は、低迷していた新日本プロレスに経営参画し、その人気を復活させた、「ブシロード」木谷社長のものだ。
歴史においてもこの言葉は、対岸の火事ではない。
レキシズルの活動も、もうすぐ8年になる。たぶん2,000人ほどの歴史好きにボクは会って話し、接してきた。その経験を踏まえて、今回ちょいと考えをまとめてみる。
まず伝えておきたいのは、ボクは「マニア」をここで糾弾したい訳ではない。そんなこと云ったら、ボクなどは世間から見たら完全無欠の「歴史マニア」だろう。
だからこそ、大事な「歴史をテーマにした、コミュニケーションの方法」をここで共有したいと思う。
まず、歴史好きを2層に分ける。
ひとつ目はー
読んで字の如く、コアに歴史が好きでマニアックな内容を深堀りし、それを共有することに喜びを感じるタイプの歴史好き。中核層と云っていい。
ふたつ目がー
これは歴史に興味はあるが、そこまで知っていることは多くない。でも好きだし、これからもっと勉強したいと思っているタイプ。この層は結構多いと思うし、これからの歴史ムーブメントを大きくしてくれるひとたちだ。
まず「コアーズ」が気をつけないといけない、最大のタブーがある。
「えー!そんなことも知らないの?常識でしょ」。こう云って興味を一気に削ぐ、「お前こそバカだろ」と云ってやりたくなるひとがたまにいる。もしこれを「ポッパー」がやられると、歴史そのものに嫌悪感が芽生え、歴史好きであることを止めてしまう。
これは絶対に避けるべきだ。「コアーズ」には、なにより「やさしさ」を持ってもらいたい。そして「ポッパー」にわかりやすく説明してあげてほしい。そうすれば、徐々に「ポッパー」は「コアーズ」へと変貌を遂げていく。こんな素晴らしいことはないではないか。武田信玄流よろしく、「人は城、人は石垣、情けは味方、そしてなんちゃら」だ。
そして、どんどん
これに尽きる。歴史の話し方を磨き、相互に情報交換し、人間性を高める。歴史にはそんなエッセンスが詰まっている。大いにみんなで歴史を語ろうではないか、そして歴史をもっと色々なひとに好きになってもらおう。
レキシズルの門は大きく開けてある。これからも、まだ見ぬ歴史好きと接していきたいとウキウキしている。
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