【好きすぎてスパイ疑惑?】日本大好きな歴史上の外国人まとめ

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【好きすぎてスパイ疑惑?】日本大好きな歴史上の外国人まとめ

近頃テレビで「日本大好き! 日本に行きたい!」という外国人の姿をよく見るような気がします。

過去においても日本を愛する外国人の想いが、日本や世界の歴史を動かす原動力になることもありました。日本史を語る上で欠かせない、日本大好きな外国人を3人ご紹介します。

「予の魂の歓びなり」フランシスコ・ザビエル

「日本の小学生の人気者、フランシスコ・ザビエル」
「日本の小学生の人気者、フランシスコ・ザビエル」

戦国時代に薩摩に渡り、キリスト教の伝道に務めたイエズス会の宣教師、フランシスコ・ザビエル。元々はインドで宣教活動をしていましたが、そこで薩摩出身の日本人・ヤジロウ(アンジロー)と出会ったことをきっかけに日本を訪れました。

当時のザビエルの心境を伝える書簡や言葉がいくつか残されています。その中でザビエルは日本人のことを、「今まで出会った異国人の中で最高の人々であり、親しみやすく善良」「日本人は私の魂の歓びだ」と絶賛しています。
さらに異教徒の中では最も優れた人たちとして、最高クラスの伝道師を派遣するように要請もしています。

ザビエルの日本に対する高い評価は西洋社会に広く知られ、後にアメリカ合衆国がペリーを日本に派遣する決め手のひとつともなった・・・と言われています。

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元祖日本オタクの外国人? フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト

シーボルト(川原慶賀筆)
シーボルト(川原慶賀筆)

国外への持ち出しが禁止されていた日本地図などを所持していたことが発覚して騒ぎとなったシーボルト事件。あのシーボルトも日本に並々ならぬ情熱を傾けた外国人でした。

まず上司に掛け合って日本への配属を要請。シーボルトはドイツ人で当時鎖国中の日本では入国受け入れの対象外でしたが、オランダ人と偽って入国。日本人に蘭学教育をする傍ら、日本の植物や地理などありとあらゆることを調査研究しました。あまりに多岐にわたる調査内容から、スパイ目的もあったのではないか・・・と言われています。

ただ、シーボルトの日本調査は西洋社会での日本理解に大きく貢献しました。またペリーに対しては日本資料を提供するとともに軽率な軍事行動は控えるよう要求、開国後の日本と諸外国との交渉の仲立ちなども行い、近代化していく日本の外交を支えた立役者とも言えます。

日本との結びつきを求めた初の来日国家元首 デイヴィッド・カラカウア

デイヴィッド・カラカウア
デイヴィッド・カラカウア

明治維新を迎えていよいよ近代国家として歩み始めた日本。そんな日本に初めて訪れた国家元首は、ハワイの王・カラカウアでした。カラカウアは日本での歓待に感激して涙を流したと言われています。

当時ハワイは経済・労働力ともにアメリカに依存しなければならず、国家的危機だったようです。日本は同じ黄色人種による、太平洋の島国。そうしたところから親近感があった・・・かどうかはわかりませんが、来日したカラカウアは日本からの援助を強く求めています。

そのうちの1つが、後にハワイ女王となる予定の姪・カイウラニ王女と、後の東伏見宮依仁親王である山階宮定磨王との結婚でした。日本はアメリカの意向などから断っていますが、もう1つの要求である移民については了承し、日本から多くの人がハワイに移住しました。現在のハワイ人口のうち4割は日系人なのだとか。今でもハワイは日本人にとっては人気の旅行先で、交流は続いています。

日本は海に囲まれた島国。鎖国した歴史もあってどうも内側にばかり目が向いてしまっていましたが、そんな日本もたしかに世界の一部ということが感じられる思いでした。外から日本を見るという視点も、大切にしていきたいものです。

(Sati)

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