【悩んだ時に口ずさみたい】現代人にも通じる戦国武将の辞世の句

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【悩んだ時に口ずさみたい】現代人にも通じる戦国武将の辞世の句

偉人たちが亡くなる前に残した辞世の句。それらは、現代に生きる私達にも学ぶべき所や考えさせられるものが多く存在します。今回は戦国武将たちが残した、現代人の心に響く辞世の句をご紹介します。

「この世の栄華は一杯の酒と同じ」by上杉謙信

上杉謙信像(上杉神社蔵)

武田信玄と川中島で激闘を広げた「越後の龍」上杉謙信。非常に酒好きな人物で、直径12㎝程度の大きな馬上盃で酒を一人で月を仰ぎ飲んでいたといわれ、この酒好きが死因という説があります。関東への出兵のため、春日山城で出陣の準備をしていたところ、何気なく厠へ立った時に倒れ、そのまま亡くなってしまったそうです。死因として有力なのは脳溢血・・・。

「四十九年 一睡夢 一期栄華 一盃酒」

謙信が亡くなる前に残した辞世の句です。この辞世の句の解釈は「49年の私の人生も眠っている間の夢のようだった。この世の栄華も一杯の酒と同じようなものだ」という意味。

現代はストレス社会と言われるほど、精神的に疲れを感じやすい社会です。精神的に疲れた時、謙信の辞世の句を思い出してください。人の一生はすぐに過ぎ去り、世の中の富貴も一瞬で終わってしまう。だからこそ、嫌なことも一瞬で過ぎ去りますので、逃げずに少し我慢してみては。

「正直に生きていくのが一番ラク」by武田信玄

武田信玄(晴信)像

謙信の好敵手である「甲斐の虎」武田信玄。天下を目指し京都へ上洛戦を開始しますが、持病である膈(胸と腹の間)の病が悪化し、信濃国駒場(長野県下伊那郡阿智村)の地で無念の死を遂げます。

「大ていは 地に任せて 肌骨好し 紅粉を塗らず 自ら風流」

信玄が亡くなる間際に残した辞世の句です。解釈すると、「この世の中は、流れに身を任せて生きていくものだ。その中で、自分を見出して生きて、死んでいく。虚栄を張らずに正直に生きていく事が一番楽なのだ」という意味です。現代ではSNSも普及したことで、とかく自分をよく見せようと演出しがち。しかし信玄の言う通り正直に自分を見せた方が、精神的疲労を感じることも少なく、悪いイメージも持たれにくいのではないのでしょうか。

「この世に思い残すことは何もない」by黒田官兵衛

黒田官兵衛こと「如水居士画像(崇福寺蔵)※如水は剃髪後の号」

黒田官兵衛は軍事的才能に優れ、豊臣秀吉の軍師として活躍しました。秀吉亡き後の関ヶ原の戦いでは東軍につき、次々と九州の西軍勢力を攻略。実は天下を目指していたといわれます。しかし関ヶ原の戦いが予想に反して早く決着がついたため、残念ながら官兵衛の野望は成就しませんでした。戦後は隠居し、静かに過ごしたとされます。

「おもひをく 言の葉なくて つゐに行く 道はまよはじ なるにまかせて」

この辞世の句の解釈は「この世に思い残すことは何もない。今は迷うことなくなるように任せて旅立つだけだ」との意味です。天下取りは叶わなかったものの、最善を尽くした結果たどり着いた境地なのでしょうか。官兵衛のようにすがすがしい気持ちで最期を迎えられるよう、一生懸命生きようと勇気づけてくれます。

いかがでしたでしょうか?今回は現代人にも通じる、戦国武将が残した辞世の句をご紹介しました。嫌なことに直面したり人生の岐路に立たされたりした時に参考にしてみてください。活路が見いだせるかもしれませんよ。

 

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