8月13日は「左利きの日」だそうです。
イギリスの団体「Left-Handers Club(レフトハンダーズクラブ)」の活動により制定されたとのこと。
人口のおよそ15%は左利き。この比率は時代や地域を問わず共通しているそうです。
左利きは少数派であることから、歴史的には右利きに矯正されることが多かったようです。時には左利きは差別対象ともなり、左をさす言葉が「邪悪」という意味も持つ言語もあったほど。
しかし一方では「左利き」は天才が多いという説もあります。
左利きには天才が多いってホント?
左利きに天才が多い説の理由として、右利き優勢の社会で頭を使って生きてきたからだとか、左手を使う機会が多く右脳が刺激されているからだとか、様々な理由が説明されています。実際に有名大学の学生やIQの高い人達の集団では、左利き率が高い傾向があるのだとか。
ただ、脳のことは今でも不明な点が多く、右脳云々は適当でない、左利きが少数派だから目立つだけでこれも差別の一種だという反論もあります。
しかし外国では、左利きと伝わる偉人は結構いるようです。
例えばエジソンやアインシュタイン、ピカソやモーツァルトなどの芸術家、はたまたビル・ゲイツも左利きと言われています。
確かに、この並びだと左利き天才説もなんとなく納得してしまう気も・・・。
では、日本史上の左利きの偉人は誰がいたのでしょうか。
日本史上の左利きの有名人
最も古い左利きの人物と考えられているのは、松永久秀です。
ルイス・フロイスの手記に書かれた久秀の硯の置き場所などから、左利きだったのではないかと考えられています。
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他にも宮本武蔵や上杉謙信、新選組の斎藤一などが左利きだった説がありますが、前述の通り公表せず矯正させていたりするので、確証は難しそうです。
特に武士は、刀を逆にさしていると隣の人と刀が当たったり、抜刀した際に迷惑がかかる可能性もあったため、必死に矯正していたそう。
明確に左利きだったとわかるのは、太平洋戦争時代の日本の総理大臣だった東條英機です。
他にも、彼が左手でペンを持っている写真が残されています。
東條英機は敗戦後に拳銃で自決をはかるものの一命をとりとめ、GHQによる東京裁判にかけられています。
これは心臓を狙って撃つ時、左手では照準を定めづらく使い慣れない右手を使ったため、銃弾が心臓を逸れたからだと言われています。
ほかにも、近代日本を代表する文豪・夏目漱石、同じく俳人・正岡子規も左利きだったと伝わっています。
いかがだったでしょうか。
日本での左利きの偉人はまだまだ知られていませんし、右利きの偉人だってたくさんいるわけですから、一概に優れているかなんてやっぱりわかりませんよね。
何にせよ、利き手の矯正は子供に強い負担をかけて萎縮させてしまうのだとか。右利きにしろ左利きにしろ、ありのままに芽を伸ばすのが良さそうです。
(Sati)
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