好評放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」。主人公の西郷隆盛は、下級武士という身分から藩の中心人物となり、明治維新を成し遂げた偉大な人物です。しかし、同時代を生きた偉人たちとは違い、彼の肖像写真は1枚も残っておらず、その生涯は多くの謎に包まれています。
2018年5月26日（土）から東京藝術大学大学美術館にて開催されるNHK大河ドラマ特別展「西郷どん」では、そんな西郷の人物像を解き明かすゆかりの美術品や歴史資料が多数公開されます。7月28日（土）には大阪、9月27日（木）には鹿児島で開催される、この貴重な展覧会の見どころをご紹介します。
西郷や薩摩藩ゆかりの品が続々登場
展覧会に訪れた人々を出迎えるのは、数多く残る肖像画の中でも最もよく西郷の風貌をとらえたものとされる「石川静正筆西郷隆盛肖像」。まさに、西郷の実像に迫る必見の作品といえるでしょう。また、西郷が薩摩藩最後の藩主・島津忠義から拝領したとされる太刀や、実際に着用していた軍服、自筆の「敬天愛人」の書、さらには息子午次郎のために描いたという現存する唯一の絵と言われる「武者絵」など、西郷の人物像を映し出す品々が展示されています。
さらに、西郷を取り立てた薩摩藩の名君・島津斉彬や、島津家から将軍・徳川家定に嫁いだ篤姫ゆかりの品も。篤姫が所用した着物「天璋院所用 小袿（萌黄葵唐草筥牡丹紋二陪織物）」はすっきりとしたデザインで、篤姫の美意識を伺わせます。「西郷どん」では西郷が篤姫の輿入れ道具を準備する様子が放送されましたが、もしかしたらこの着物にも西郷が関わっていたかもしれませんね。
あの「討幕の密勅」も！
的確な判断力とたぐいまれな指導力で目まぐるしく変化する幕末を牽引した西郷は、ついに討幕を成し遂げます。本展覧会では、そんな幕末の最重要文書である「討幕の密勅」をはじめ、近年発見された薩長同盟関連資料「御花畑絵図」や江戸城の無血開城を決めた西郷隆盛と勝海舟の緊張感あふれる会見の様子を描いた「江戸開城談判 下図」などの貴重な資料を公開し、新時代を切り開いた西郷の姿を浮き彫りにします。
「上野の西郷さん」制作過程が初公開
西郷といえば多くの人が思い浮かべる「上野の西郷さん」。この銅像の制作過程を示す古写真が初公開されます。西郷と犬の顔面がのっぺらぼうになっており、肖像写真を残さなかった西郷をどう表現するか苦悩していたことがよくわかります。
この他にも、西郷隆盛の人物像と激動の時代を浮き彫りにする展示が盛りだくさんです。「西郷どん」をさらに楽しむためにも、この貴重な機会をお見逃しなく！
NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」
【東京展】
会期：2018年5月26日（土）～7月16日（月・祝）
会場：東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1、2、3、4
住所：東京都台東区上野公園12-8
開館時間：10:00～17:00（入館は閉館30分前まで）
休館日：毎週月曜日 ※7月16日（月・祝）は開館
観覧料：一般 （当日）1,500円 （前売）1,300円 （団体）1,200円／高校生・大学生（当日）1,000円（前売）800円（団体）700円
※前売り券は5月25日(金)まで販売。会期中は当日券のみを販売。 ※中学生以下無料 ※障がい者手帳を所持者とその介助者1名は無料 ※団体は20名以上(団体観覧者20名につき1名の引率は無料)
チケット販売：東京藝術大学大学美術館（開館日に限る）、チケットぴあ ほか主要プレイガイド（手数料がかかる場合あり）
問い合わせ先：03-5777-8600（ハローダイヤル） ※東京展のみ
【大阪展】
会期：2018年7月28日(土)～9月17日(月・祝)
場所：大阪歴史博物館
住所：大阪府大阪市中央区大手前4-1-32
【鹿児島展】
会期：2018年9月27日(木)～11月18日(日)
場所：鹿児島県歴史資料センター黎明館
住所：鹿児島県鹿児島市城山町7-2
【お知らせ】東京展の招待券を5組10名様にプレゼント！
こちらの記事でご紹介したNHK大河ドラマ特別展「西郷どん」東京展の招待券を5組10名様にプレゼントいたします。
NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」東京展 招待券5組10名様プレゼント
応募期間：2018年5月10日（木）～5月31日（木）
応募方法：こちらのURLよりご応募ください https://bit.ly/2K3nFuV
※当選の発表は商品の発送をもって代えさせて頂きます。
※大阪展・鹿児島展ではご使用いただけません。
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