秋は睡眠の季節。あなたは、どんな枕が好きですか?

歴史トリビア

最近は涼しくなり、だいぶ秋めいてきました。

涼しくなると、朝は起きたくない!とお布団から出れなかったりしますよね(笑)

ところで、その寝具のひとつ、

あなたは、どんな枕がお好きでしょうか?

 

そもそも、枕は化石人類の大昔から生活必需品として毎日使われている、かなり歴史のあるものなのです。

 

それぞれの時代の風俗、習慣や流行、個人の趣味・職業、更には国、民俗、地域、生活環境の変化、その他様々な違いから、材料や作り方、形や使い方なども色々で驚くほど種類も多い。

今でこそ、枕の多くは専門工場で作られているが、昭和の初め頃までは主婦が家族中の枕を作ったので、何気ない枕でも手持ちの端布や身近にある色々な材料を使って家族の一人一人に合わせた工夫がされていました。

 

枕売りがいつ頃始まったかは不明ですが、「七十一番歌合」「群書類従」に鎌倉時代の枕売りとして木枕の図があります。

江戸時代には商業も盛んになり、下期には髪形の流行もあって、箱枕撥(ばち)形枕などの需要も多くなりました。三十八文均一店で塗り枕が売られていた事も分かっています。

塗り枕、あぶりこ(炙子、餅網焼)、櫛(くし)、かんざし、茶ほうじ、小児の手遊道具類と並んで売られていたようです。

 

さて、この鎌倉時代の木枕とはどんなものだったのか。
字のごとく、1個の木、又は継ぎ合わせて1個にした木を加工した枕です。

 

初期の丸太を切っただけの簡単なものから、江戸時代に見られるような手の込んだ撥枕まで種類が多い。江戸時代では撥枕は箱枕と共に髪型の保護もあって髷の大きい武士や日本髪の女性に広く使われたので、髷の流行と共に、高い、低い、細い、太いなど様々な枕が作られました。

 

枕は、丸木形、半丸木形、臼形、鼓形、豆形、角形、かまぼこ形、半月形、趣味の枕、撥形、安土形、三角形、長枕などがあり、それぞれの形の中でも平底、船底、底かど角型、丸型など改良されたさまざまな型があります。

又、主な材質はキリ、ケヤキ、スギ、ホウ、アスナロ(ヒバ)、ヒノキ、カシワ、マツ、ツゲ、クスノキ、クワなど種類は多い。また木枕はヒノキ枕、キリ枕、スギ枕などと材質でも呼ばれる事があります。

 

あなたは髪型を気にして枕を選びますか?
そんなことはないと思いますが、枕の硬さや形は確かに好みはそれぞれ異なりますよね。

あなたの好きな枕はどんなものですか?

腕枕ー!(笑)

 

参考:白崎繊維工業

 

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