累計発行部数200万部を超える雲田はるこの人気コミックを主演・岡田将生でドラマ化した「昭和元禄落語心中」。昭和の落語界を舞台に、芸の世界に身を投じた人々の絆や生きざまを描いた同作を、チャンネル銀河で2020年4月4日(土)よりCS初放送する。
ストーリー
昭和初期、落語の世界に入った八雲(岡田将生)は、同期入門の落語の天才・助六(山崎育三郎)と、固い友情で結ばれる。八雲は助六の芸に憧れ、嫉妬し、追いつこうともがき、芸者・みよ吉(大政絢)にも支えられ、成長していく。やがて、助六とみよ吉とが結ばれるが、ふたりは謎に満ちた事故死を遂げてしまう。八雲はその死を巡る秘密を抱いたまま、ふたりの遺児・小夏(成海璃子)を引き取る。小夏は、八雲を「親の仇」と恨んで成長し、やがて天衣無縫な八雲の弟子・与太郎(竜星涼)とともに、八雲がひた隠す「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく…。
見どころ
若き落語家たちの儚き人情劇!原作は累計発行部数200万部を超える人気コミック
累計発行部数200万部を超える雲田はるこの人気コミック「昭和元禄落語心中」。その魅力的なキャラクターと骨太なストーリーで若者たちを中心に落語ブームを巻き起こし、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第21回手塚治虫文化賞新生賞など数々のマンガ賞を受賞。2016年、2017年と2期にわたり放送され好評を博したアニメ版に続いて、このドラマ版が制作された。落語家たちの絆や生き様、師弟や男女の情愛・嫉妬・別れ、そして無二の親友の事故死を巡るミステリーなど、濃厚にして豊穣な人間模様がドラマ版ならではの魅力で描かれる。もちろん落語シーンも大きな見どころの一つ。「死神」「野ざらし」「芝浜」「寿限無」といった有名な落語の演目が、俳優たちの熱量をもって印象的に演じられている。
岡田将生、山崎育三郎ら人気俳優が落語の名人を演じる
落語の名人・八雲を演じるのは、数々の映画やドラマで幅広く活躍する俳優・岡田将生。10代から70代までを一人で演じるという難しい役どころだったが、悩みながら落語家として成長していく美しき青年期から、年を重ねて鬼気迫る色気を放つようになる老年期までを見事に演じきった。
八雲の親友でありライバルである助六を演じるのはミュージカル俳優・山崎育三郎。「今までで一番大変な仕事だった」 と語った山崎も、八雲と正反対のキャラクターや落語を見事に表現している。その演技力が評価され、「第14回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」※では、岡田が主演男優賞を、山崎が助演男優賞を揃って受賞した。
さらに、物語のキーマンとなる与太郎を朝ドラ「ひよっこ」で注目を集めた竜星涼が、八雲の養女であり助六の娘である小夏を成海璃子が演じている。二人の演技、そして落語にも注目だ。
※「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」:オリコンのグループ会社oriconMEが発行する、週刊エンタテインメントビジネス誌「コンフィデンス」が主催し、有識者と視聴者が共に支持する「質の高いドラマ」を表彰する賞。
人物紹介
八代目 有楽亭八雲(菊比古):岡田将生
戦前から戦後、平成まで長く活躍した落語家。前座名「菊比古」で、そのまま真打ちに昇進。その後、落語の大名跡である「八雲」を襲名した。クールでじっくり聞かせる噺を得意としている。弟子を取らない主義だが、何故か与太郎だけは弟子入りを許した。
有楽亭与太郎:竜星涼
刑務所に服役中、八雲の落語に触れて、弟子入りを決意する。弟子を取らないことで有名な八雲に、体当たりで入門を直訴し、何故か許される。刑務所に入る前はヤクザと付き合いがあったらしい。
小夏:成海璃子
八雲の養女。八雲のかつての親友であり、早世した天才落語家、有楽亭助六の娘。子供の頃から落語に親しんで育ち、落語への造詣が深い。子供の頃、両親が事故死。八雲のことを「親の仇」と憎んでいる。
みよ吉:大政絢
八雲が、菊比古の名前だった時代に知り合った芸者。菊比古のことを献身的に支えながら、菊比古の親友である助六と添い、一人娘の小夏を生んだ。助六とともに、若くして事故死する。
有楽亭助六(初太郎):山崎育三郎
八雲の親友であり、憧れの落語家であり、永遠のライバル。前座名は「初太郎」。少年の頃、八雲と同じ師匠に、同じ日に弟子入り。ともに前座修行に勤しんだ。笑わせる噺、聞かせる噺、何でもできる天才落語家であり、真打ち昇進前から人気を博していた。芸者みよ吉との間に小夏をもうけるが、その後、若くして事故死してしまう。
「昭和元禄落語心中」
放送日時:2020年4月4日(土)スタート 毎週(土)午前11:00~ 2話連続
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/movie-detail/series.php?series_cd=25602
制作:2018年/全10話/[原作]雲田はるこ「昭和元禄落語心中」
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