北海道は函館の五稜郭。
幕末ファンの方ならご存知かと思いますが、明治維新の際に勃発した「戊辰戦争」の終焉の地として有名な国の特別史跡です。今日はこの函館五稜郭にまつわるお話と、現在開催中のすばらしくロマンチックなイベントをお知らせします。
●函館と五稜郭について
函館は北海道を代表する港町で、出土品によるとなんと約8,500年前の縄文時代には、既に青森との間で交易が行われていたとか。
その後江戸時代には松前藩の指定港として栄えていた函館は、1853年ペリーのアメリカ艦隊による「黒船襲来」をきっかけに1854年締結された「日米和親条約」で、翌1855年に日本で下田と並び寄港地として開港しました。
その後1859年の「日米修好通商条約」で、横浜・長崎・神戸・新潟と並び国際貿易港として開港、本格的に北海道交易の中心地として栄えるようになり、五稜郭はその開港時に函館奉行所の移転先として築造されますが、1864年の完成からわずか4年後、新政府軍と旧幕府脱走軍同士の戊辰戦争で最後の戦いとなった「箱館戦争」において、榎本武揚や新撰組 土方歳三率いる旧幕府軍の拠点となって激しい戦火を体験しました。土方歳三の最期の地であることから、今でも新撰組ファンが後を断たない場所でもあります。
明治時代以後、大正3年に五稜郭公園として一般公開され、市民の憩いの場として、また近代史を語る上での国民的遺産として保護・保全されています。
特徴的な五角形の設計図は、蘭学者の武田斐三郎がヨーロッパの城塞都市をモデルとする要塞を考案、設計したものだそうですが、戦争が終わった現代、上空から見てなお一層その美しさを実感します。
●「五稜郭築造150年祭」が今年の2月28日まで開催中!
このように美しく歴史的価値の高い函館五稜郭の築造150周年を記念し、昨年4月から「五稜郭築造150年祭」が開催、数々のイベントや、土方歳三はじめ函館にゆかりのある人物の写真をつかった展示などが、本年の2月28日まで行われています。
そこで見つけたのが、この五稜郭の周辺の堀1.8キロを2,000個の電球でライトアップする「五稜星の夢(ほしのゆめ)イルミネーション」。
五角形の形状を「地上に降りた大きな星」に見立て、上空から見ると本当に巨大な星のようで幻想的でロマンチックです!
しかも公園の敷地内には、地上107メートルの「五稜郭タワー」もあり、展望台から五稜郭を一望できるんです。夜7時までタワーには入れるので、夜景としてタワーからの眺めを撮影することも可能ですね。
●函館名物は「函館ラーメン」「いか」「ハンバーガー」?
食べ物がおいしいことで有名な冬の北海道ですが、ぐるなびさんの函館特集企画「函館へ行こう!」によると、ご当地名物は函館ラーメンが1位。塩がメインのあっさり系だそうです。
2位は「イカ」。秋までがシーズンのようですが、このあたりの魚介系はまず外さないでしょうね。
3位は「函館バーガー」。「ラッキーピエロ」という地元密着のハンバーガーチェーンは、チェーンなのに各店ごとに違うハンバーガーが食べられるそうです。これはまた興味深い。。
今日は大寒ですし、一年で一番寒い時期かもしれませんが、こういう時こそ混雑もなくご飯もおいしく、旅行を満喫できると思います。
今は飛行機も格安があり、北海道は全然遠くない場所になりましたね。ぜひお祭りの期間中に函館を訪れ、幕末戦った人々への思いを馳せつつ、ロマンチックなライトアップを楽しみつつ、函館グルメを楽しまれてはいかがでしょうか?
(副編集長Y)
参照元:
「五稜郭築造150年祭」オフィシャルサイト
「五稜星の夢」オフィシャルサイト
「五稜郭タワー」オフィシャルサイト
「五稜郭」wikipedia
「函館へ行こう!」ぐるたび
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