古来の人が考えた伝統技術が活かされた商品に、今もその品質の素晴らしさが引き継がれているものはたくさんありますよね。
今日は日本で最古の帆布、つまりキャンバス地」を使った「松右衛門帆(まつえもんほ)」の素晴らしいバッグをご紹介します。
「松右衛門帆」とは江戸時代後期に活躍した工楽松右衛門によって考案された極厚帆布。軽量且つ耐久性に優れていたため、当時の主要船舶に使用され、日本海運業に大きな発展をもたらした日本最古の帆布で、復元された松右衛門帆は播州織の技法を用いて再現されているそうです。
http://matsuemon-ho.com/about/history/
この工楽松右衛門さんは、寛保3年(1743年)に播磨国高砂(現兵庫県高砂市)に生まれた帆布製造の始祖。
幼少より漁労に従事していましたが、物作りや発明の才能にも恵まれていました。
「松右衛門帆」をはじめ、築港工事など全国各地で様々な功績を積上げ、幕府より「工事を楽しむ」「工夫を楽しむ」という意から「工楽」の姓を賜ったという逸話をもち、テレビ番組「歴史ろまん」でも取り上げられている偉人なのです。
http://bcove.me/wg5qhtp3
この「松右衛門帆」を材料につかい、鞄の制作を行うのは、なんと奈良時代から千年以上鞄作りの歴史をもつ兵庫県豊岡市が協力。
豊岡市の鞄工業組合の認定を受けた業者さんのみ使用可能の「豊岡鞄」のブランドのもとに制作されるそうです。
そしてその販売を請け負うのは、クオリティの高さで定評のある老舗百貨店「三越伊勢丹」。
そう、これは『松右衛門帆×豊岡鞄×三越伊勢丹』という、日本の伝統を支える人達のトリプルコラボプロジェクトなのです。
とはいえ、写真を見てもお分かりのとおり、現在の流行を取り入れながらもシックでオシャレなつくりですよね。
今回のプロジェクト商品は、トートバック37,800円(税込)とショルダー23,760円(税込) 、カラーはグレー2色、白1色の計6種類のバッグが対象。
どちらも「PU(ポリウレタン)コーティング」という技術を施し、汚れやこすれなどにも強い普段使いのバッグです。
シンプルで飽きのこないデザインとカラーリング、そしてなんといっても丈夫さでは定評のある帆布。
ビジネスでもカジュアルでも長く愛着をもって使える一品になりそうですね。
こうした日本の伝統技術を活かしたプロダクト製造に、若いデザイナーやクリエイターがどんどん携わって開発した商品を応援することが、この伝統文化の継承に役立つ!とYは思うのであります。
なお、「松右衛門帆」オンラインショップでは、このデザインやカラーだけでなく、他の商品バリエーションも豊富です。
4月は動きのある月。新しい年度がはじまるスタートに、ひとついかがでしょうか?
副編集長Y
参照元
「松右衛門帆」オフィシャルサイト
「松右衛門帆」オンラインショップ
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