カバーの美しい風景は、湘南のドライブルートとして名高い、鎌倉由比ガ浜の様子ですね。
でも半分はどうやらちょっと昔の風景なようです。
このように、地域にある大事な史跡や、町の風景などを写した古い写真は、そのとき存在したリアルな姿を後世に語り継ぐ大事な歴史的史料であるにも関わらず、それを公開する機会などがなかなかなく、個人所有のまま埋もれているという機会が多々あり、大変もったいないですよね。
今回は、そんな写真をもちより、同じ構図から撮影した今の写真と合わせ「今昔写真」を比較・閲覧できる無料アプリを開発しリリース、地域の活性化と歴史を語り継ぐ場づくりを進めるという素晴らしい試みが、古都鎌倉にある法人や個人で形成される「カマコンバレー有限責任事業組合」のもとはじまりました。
そこで来る3月29日(日)9〜16時、鎌倉婦人子供会館 和室・ホールにて、アプリのリリースに併せたイベント「鎌倉今昔写真の会」が開催。
古い写真を皆が持ち寄ってスクリーン投射しながらお年寄りに当時の様子を聞き、同じアングルでその場所を撮影、当日の取材を昔の写真と対比しながら映写するというイベントです。
何もないとただの昔話ではちょっと聞き続けるのは大変かもしれませんが、写真が1枚あるだけで全くその内容は変わるはず。
お年寄りも聞く私たちとの間に写真が介在することによって、新しいコミュニケーションが生まれやすくなることは間違いないでしょう。
ちなみにこの素晴らしいプロジェクトは、鎌倉市限定クラウドファウンディング「iikuni」によりで運営資金を募っているとのこと。
また同日は、福井県鯖江市に同じ主旨のイベント「鯖江今昔写真の会」とアプリリリースが開催されるそうです。
自分らの愛する地元の今昔を見比べるこのイベント、世代を超えた交流と、地域に対する愛着が同時に得られる大変社会的価値の高いものですね。
さて、タンスの肥やしになっているかもしれない地元の写真をお持ちの方、これからこのプロジェクトが全国規模で広まったときには凄い価値をもった写真になるはずですので、その時までぜひ大事にお持ちになってください。
また、鎌倉、または鯖江にお住まいのみなさんは、3月29日に向けて写真の選定を始められてはいかがでしょうか?
このアプリ、完成したらすごいおもしろいものができそう。29日が楽しみです!
副編集長Y
参照元:
「今昔写真会/鎌倉今昔写真」オフィシャルサイト
「Value Press!」
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