●「幕末歴女大河ブーム」
幕末。
それまで260余年続いた武家社会の崩壊という、巨大な時代の波にもまれながらも力強く生きたのはもちろん男性だけではありません。
その使命に従って力強く生きた女性達もたくさんいました。
今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、幕末に倒幕の筆頭となった長州藩で、多くの志士たちに師と仰がれる吉田松陰の妹、杉文が主人公ですが、同じく幕末の女性をテーマにした大河ドラマとしては、2008年宮﨑あおいさんが大河史上最年少で主役に抜擢された「篤姫」、2013年綾瀬はるかさんが主演した「八重の桜」などがありますね。
そう考えると、昨今の「幕末歴女大河ブーム」は、それまでの大河ドラマの概念を覆した「篤姫」の大ヒットによるところが大きいのではないかと思います。そこでモデルになった「篤姫」さんについて調べてみました。
●天璋院篤姫はこんな人。
薩摩藩(鹿児島県)の大名 島津家の養子として江戸末期に徳川家13代将軍家定に嫁ぐも、家定の急死後、幕末の動乱の中に身を置き続け、徳川宗家の救済に尽力した女性。
倒幕側の薩摩藩から幕府徳川宗家のあいだで奔走し、西郷隆盛と勝海舟による「江戸城無血開城」をまさに殿(しんがり)として支え、江戸を戦火から守りました。
21歳で結婚し、わずか1年7ヶ月で夫が他界、なんとまだ26歳で将軍家茂の奥方である皇女 和宮に姑として対応しなければならなかったんですね。
そして、30歳で江戸城を去り、まだ47歳の年齢でその波乱の人生を閉じました。
幕末に薩摩藩から帰国を命じられても、徳川の女として以後一度も戻らなかったことや、維新後は大奥の女性たちを、自分の財産を切り崩して助けたり、自由に暮らしながら勝海舟などとも会っていたという逸話が残っているそうです。
●「先見の明」と「志」
将軍の正室とはいえ、女性の社会的地位が大変低い中世、来る近代を見る「先見の明」と、滅びゆく自分の嫁ぎ先を守るために奔走する「志」のある方だったのでしょう。
倒幕・佐幕に関係なく、勝海舟や彼女のような見識を持っていた人って相当数いたと思いますが、そこに時代という宿命が大きく立ちはだかるのが歴史。
彼らは、自分の行動が歴史に残る残らないを意識して生きてはいなかったはずで、だからこそどう生きるか、ということは真剣に考えていたはずだと思います。
●大河ドラマ「篤姫」チャンネル銀河で放送
この「篤姫」はチャンネル銀河で4月4日(土)から放送されます。
原作は昨年暮れに惜しくも亡くなられた女性の宮尾登美子さん。
主演はご存知宮崎あおいさん。
しかし、、宮崎さんってカワイイですね。カワイイだけでなく、凛としたところも役どころにピッタリです。
共演に来年の大河「真田丸」で真田幸村を演じる大人気俳優 堺雅人さんや、松田翔太さん、瑛太さん、玉木宏さんなどのイケメン、堀北真希さん、稲森いずみさん、樋口可南子さんなど美女も勢揃い。
大河の二本立て、倒幕側の杉文、佐幕の篤姫という二人の女性を通じて、また違った幕末史を感じてみてはいかがでしょうか。
副編集長Y
参照元:
「天璋院篤姫」wikipedia
「篤姫 特集ページ」チャンネル銀河
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