みなさんこんにちは!
昨日は歌川広重のデジタルデータが無償で提供される、というニュースをお送りしましたが、今日も「東海道五十三次」をテーマにしたおもしろそうな試みを発見しました!
それは「東海道五十三次ウルトラ・マラニック」といい、日本橋をスタートし、大阪高麗橋(大阪城)までをラン部門、ウォーク部門と分かれて、7ヶ月間にわたって競う「ステージレース」と呼ばれる形式のレースが5月23日(土)から開催される、というニュース。
なんなの?もしや「東海道五十三次」ってブームなの?
てかそもそも「マラニック」「ステージレース」ってなんだろう?
7ヶ月間かけてどうやって競うの?
私の歴史好奇心をいやでも突くこのニュース、調べてみました。
●「マラニック」という新しいレースの形
リリースによれば、このレースは千葉県にある「東海道五十三次ウルトラ・マラニック実行委員会」(代表 阪本和則氏)が主催したもので、「マラニック」というのは「マラソン」と「ピクニック」を併せた造語だとのこと。
また、ステージレースとは、1日のスタート、ゴールをステージと呼び、複数のステージの所要時間を累計して順位を決めるレースで、東海道五十三次ウルトラ・マラニックは、毎月2ステージを開催し、2ステージ毎の優勝と、15ステージ(最終月は3ステージ)の総合優勝を競います。
1.毎月2ステージ開催、宿泊はテントで寝袋
5月から11月にわたり月に2日間ずつ開催される各ステージでは、2日でなんと70〜90キロを進みます。
歩き慣れていない人は結構大変な距離ですが、各日の所要時間で順位を決定し、それを足して総合優勝を競うスタイルを「ステージレース」と呼ぶのだそうです。
1日の終了後には食事が用意されており、当日の様子を語りながら選手同士仲良くなってもらい、テントで就寝して翌日出発、というルール。なんだか楽しそう。
2.ゲーム性の高い地図を読み解き走る
このレースの2つめの特長は、コマ図と呼ばれる、通常パリダカに代表されるラリーなど、主にモータースポーツで使用される地図を読みながらゴールを目指し、タイムを競い合うことです。
よって、通常のマラソン大会と異なり、走力のみで勝つことができないらしく、地図の読み違えにより、順位の入れ替わりが激しいことでゲーム性が高まるらしい。
ちなみに2014年7月〜11月の第1回大会では、4ステージ以上繰り返し出場するリピート率が83%という結果だったそうです。
3.ランとウォーク、異なる楽しみ
お伝えしたとおり、各ステージは、ラン部門とウォーク部門の2つ。
ラン部門は、タイムレースならではのスピードを求めて走る選手もいれば、ウォーク部門は、地元の名産品を食べ歩いたり、観光しながら、あまりタイムを気にせず、同行を楽しむレースとなっているそうです。
とはいっても、10時間以上に及ぶウォーキングは、体力的、精神的にランナーを追い込み、ゴールでは多くの涙が見られるとか。
長時間に及ぶため、ウォーキングならではの消耗戦であり、顔馴染みになることによるドラマが繰り広げられるそうで、これもなんだか魅力的ですね。
●「サハラマラソン」で出会った仲間が作り出したレース
今回の実行委員会メンバー5名は、2014年モロッコにて開催された「サハラマラソン」で共にテントで一緒になった仲間だそうです。「サハラマラソン」は灼熱のサハラ砂漠を6ステージで約230Kmを走破するというかなり過酷なレース。来年4月にも開催されるんですね。 サハラマラソンについて http://www.runners-wb.org/race/race01.htm
連日のステージレースで、苦楽を共に過ごした仲間が、1周間ほどで数十年来の友人になれることに感動したメンバーが、日本でもこのステージレースを開催し、アナログな心のつながりを認識してもらい、日本の素晴らしい自然と歴史と食を世界に広めたい、という思いがあるそうです。
確かに昨年開催した際の写真を見ると、みんなの表情がとても活き活きしています。リピート率83%というのも、それだけ参加者が楽しんでいるということなのでしょう。
23日スタートのStage1&2は、明日が申し込み締め切り。料金は1泊2日で24,000円(11月のみ36,000円)。
次回は6月だそうですので、もし最初からエントリーして総合優勝を目指す方は、大急ぎでオフィシャルサイトよりエントリーください!
11月までの各ステージでもドラマがありそう。今後もちょっと追いかけてみたい楽しそうな企画です。
副編集長Y
参照元:
「東海道五十三次ウルトラ・マラニック」 オフィシャルサイト
ValuePress プレスリリース
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