寺院を順に参拝する「巡礼」という言葉をお聞きになったことがあるかと思います。
このスタイルはインドや東洋のものなのだそうですが、日本では最も歴史が古く、四国八十八ヶ所巡礼(四国お遍路)と並んで最もよく知られた巡礼の一つで近畿・東海二府五県、三十三のお寺からなる「西国三十三所巡礼」をご存知でしょうか。
そもそもは養老二年(718年)のある日、大和長谷寺(奈良県)を開山した、徳道上人は病のため仮死状態になったとき、夢の中で閻魔王に出会う。閻魔王は「おまえはまだ死ぬことを許さない。世の中には、悩み苦しむ人々がたくさんいる。その人々をすくうために、三十三個所の観音霊場をつくり、人々に巡礼をすすめなさい。」と言い、起請文と三十三の宝印を授けたことから始まっているそうです。
この巡礼は、ご宝印をいただきながら道中を楽しむ“心安らぐ旅”として人気がありますが、満願するには、強い思いや時間、体力を要するのも事実。特にご年配の方にとっては大変な負担になりますよね。
そこで考えられたのが、阪急交通社のこの企画。
7月29日(水)から8月3日(月)まで、名古屋の繁華街、栄の三越デパート7階の催事場に、ご本尊真下の「お砂」を納めた蓮華石を札所として、ご本尊の掛軸と一緒に配置し、第1番札所から満願の第33番札所まで「お砂」を踏み巡ることで、すべて参拝することと同じご利益と功徳がいただけるというものです。
複数回にわけて1年で全ての札所を巡る旅を2009年から販売し、多くの参加者を集めている阪急交通社ならではの企画です。
Visited 1 times, 1 visit(s) today
コメント