歴人マガジン

三國志で横浜満喫! 地下鉄「モバイルスタンプラリー」を制覇!【 哲舟の歴史よもやま取材ルポ その11 】

コーエーテクモゲームスの「三國志13」と横浜市交通局とのタイアップ企画として、12月10日から横浜市営地下鉄の全40駅で、三国志の武将が乗車マナー向上を呼び掛けるキャンペーンが行なわれている。それと連動して実施されている「モバイルスタンプラリー」を、遅ればせではあるが体験してきた。

02

まずは、横浜駅で曹操のスタンプを押し、曹操の1日乗車券を購入。市営地下鉄を何度も乗り降りするので、スタンプラリーに参加するには購入必須だ。ということで、曹操になった気分で他の武将スタンプを集めに行くことにする。

03

魏・蜀・呉の三国に分かれた横浜市営地下鉄。魏のブルーライン、蜀のグリーンラインは良いのだが、残念ながら呉のイメージカラーを表すレッドラインはない。代わりにブルーラインの南方が呉の領土となっている。
そこで、まずは湘南台駅(陸遜)、戸塚駅(周瑜)、上大岡駅(孫権)へ向かってみよう。「曹操気分で南方討伐」といえば、すぐさま赤壁遠征みたいで少々不安にもなってくるが、備えを万全にして改札をくぐる。(写真中にあるポスターのコード部分は加工してあります)

04

横浜市営地下鉄は、地下鉄とはいえ所々地上に出たり、上永谷(かみながや)のように地上に駅があったりする。これは「長江」ならぬ境川の鉄橋を通り抜け、南方の奥深くへと進撃していくところ。

05

無事に長江(境川)を渡り、市営地下鉄ブルーラインの終点・湘南台駅に到着。この駅はすばらしい。階段脇の目立つ所に全種類の武将啓発ポスターが貼ってある。写真を撮っていると、足を止めて見入る乗降客もチラホラ。

06

改札を出たところに、呉将の陸遜(りくそん)が待っていた。「陸遜とな。クチバシの黄色い小僧め、この曹操の軍門に下れい」とばかりに、QRコードを読み取り、速やかにスマホ内へ収容する。

07

こうして撮り込んだ武将は左のように表示されて、データ内に収まる。同じようにして、戸塚駅では周瑜を、上大岡駅では孫権を配下に加えることができた(右側の写真)。

08

火計にも「苦肉の計」にも遭うことなく、無事に呉平定を完了し、「次は蜀の番よ!」とブルーラインで来たルートを引き返す。しかし、その前に忘れてはいけない。途中の新横浜駅では唯一、呂布の1日乗車券を買うことができるのだ。

09

ちょうど昼餉の時刻だ。兵糧が無いため腹を満たそうと、新横浜駅前の「ラーメン博物館」へ。スタンプラリー期間中にゲットできるクーポン壁紙を見せると、入場料(大人310円)が50円引きになる。ささやかな値引き額ではあるが、先ほど3人を入手して得た呉の壁紙を見せて有難く恩恵にあずかり、内部で美味しいラーメンを満喫した。ついでに御土産のラーメン、博物館オリジナルの「れんげ」(匙)なんかも買ってしまって、かなりの散財をした。これぞコーエーの罠、恐るべし!

10

途中駅でグリーンラインに乗り換え、日吉駅に到着。さすがはコーエーテクモゲームスのお膝元、ここでもたくさんの武将ポスターに出会うことができた。日吉で待っていたのは諸葛亮。三度訪問せずとも、一度で配下に(スマホに)加えることができた。続いて、中山(なかやま)駅では劉備もゲット。劉備が中山にいるのは、中山靖王(ちゅうざんせいおう)の末裔と称していたことにちなんだものだ。

11

そして、ブルーラインとグリーンラインが交差するセンター北駅では関羽をゲット。曹操にとって、関羽を配下に加えることは悲願ともいえるが、すでに劉備も手中にしているのだから、関羽があっさりと仲間に入るのも当然といえば当然か。

12

センター北駅の近くにある「横浜歴史博物館」へ行ってみた。こちらもスタンプラリーの壁紙を見せると80円引きになる。原始・古代から近現代までの横浜の歴史を多才な資料と展示物で紹介する施設だ。裏手には弥生時代の環濠集落の遺跡「大塚遺跡」を中心とした公園も広がっている。三国志と弥生時代(邪馬台国)とは深い関係にある。お時間に余裕がある方はぜひ訪れてほしいところだが、12月28日~1月4日は休館につき注意!
13 (1)センター北からブルーラインの終始点「あざみ野駅」で夏侯惇を得た後、再び南下。最後に関内駅を守る張遼を得て、晴れて全武将制覇を達成! 3種類の壁紙を入手すれば、最後に「三国制覇」壁紙もゲットできる。「三国制覇」壁紙がどんな絵柄かはぜひ、ご自分の目で確かめてほしい。

14

すっかり日も暮れかけているが、関内駅から「横浜ユーラシア文化館」へ向かった。ここも壁紙を見せると入場料が割引になる。日本やアジアだけでなく、ヨーロッパも含めた「ユーラシア大陸」全般にわたる資料や文献を展示するスケールの大きな施設だ。2階常設展示室では1月11日まで限定で、20世紀初頭の影印本・正史『三国志』が展示中という。見に行ってみると『蜀書』の一部が展示されていた。今回、特に許可を得ていないために写真でお見せできないが、しっかりと三国志で締めくくることができて良かった。横浜ユーラシア文化館も12月28日~1月4日は休館につき 注意!

15

最後は、年末で賑わう横浜中華街へ。まずは関帝廟へお参りし、関羽様へ三国制覇の達成を報告する。この夜の関帝は何だかいつもより輝いて見えた。クーポン対象店舗でワンドリンクサービスになる「重慶飯店別館」「聘珍樓 横濱本店」で食事しようとしたが、残念ながらどちらもサービス期間外とのことで、別の店を利用。中華料理を肴に青島ビールと紹興酒で乾杯し、1日を締めくくった。

16

中華街ついでに、情報をひとつ。大通り沿いにある「中国物産卸売センター」では、三国志の関連書籍やグッズを沢山販売している。1Fではキーホルダーやトランプ、小物類など、2Fでは書籍や陶器人形など。三国志や中国グッズがお好きな方にはおすすめの店だ。

17

1日乗車券も4枚とも購入した。残った券は2016年3月末まで使えるようなので、また横浜方面へ行くことがあったら使うとしよう。有意義な一日だった。スタンプラリーは1月11日で終わってしまうため、ご覧の皆さんも正月休みの1日を使って横浜を満喫してみてはいかがだろうか? 私もまたこんな素敵なキャンペーンがあればぜひ挑んでみたい。

※スタンプラリー、1日乗車券などについての詳細は公式サイトにて。
http://www.gamecity.ne.jp/sangokushi30th/tieup_yokohama.html
http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kigyo/newstopics/2015/news/n20151119-8718-01.html

Return Top