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【 たちあがる熊本 】熊本城内の加藤神社で「清正公(せいしょこ)まつり」が2016年も開催!

【 たちあがる熊本 】熊本城内の加藤神社で「清正公(せいしょこ)まつり」が2016年も開催!

2016年4月に起きた大震災によって未だ完全復興には至っていない熊本。
しかし少しずつ、熊本は確実に復興への道のりを歩み始めています。

昨年12月の熊本城。この頃に地震がくるとは思いも寄らなかった。
2015年12月の熊本城。このときには大地震がくるとは思いもよらなかった。

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初代肥後藩主 加藤清正公(せいしょこさん)。

そんな熊本の街が発展する礎を築いたのが、初代肥後藩主 加藤清正公。
その清正公を城内でお祀りした「加藤神社」で、今年2016年も7/24(日)に「清正公(せいしょこ)まつり」が開催されます。

秀吉の天下取りを支えた武将たちのなかでも武勇で名を馳せた「せいしょこさん」の祭り、どんな祭りなのかを調べてみました。

今年のポスター。前夜祭中止のサインが悲しい。
今年のポスター。前夜祭中止のサインが悲しい。

今年は震災の影響で規模縮小・・・でも負けてないぜ!

この「清正公まつり」は、昭和50(1975)年に復活した神幸行列をもとに開催されました。
子供には幼き頃の『思い出』を、若者には『心の感動』を、大人には『郷愁』を」をコンセプトに、本年で実に42年を数える大祭です。

毎年7月第4日曜日のこの祭りをもって、熊本には本格的な夏が訪れ、以後県内各地で多くのまつりが開幕するという、熊本っ子には大変重要なおまつりなのですね。

しかも今年の開催日24日(日)は、夏季大祭の御当日祭と重なるという珍しい日。
ただ今年は城内安全確保のため規模を縮小、熊本地震の復旧・復興を願う祭りと位置づけての開催だそうです。

まずこれまで神幸祭の前夜に開催されてきた前夜祭が中止。
また24日当日の神幸祭でも、例年奉納みこしが出ていましたが、今年は神社の宮神輿3基と猿田彦神輿の4基のみが参加。

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宮出し前の神事。(2015年撮影)
勇壮な神輿の宮出し!
勇壮な神輿の宮出し!(2015年撮影)
市内商店街を先導して進む神幸行列。(昨年)
市内商店街を先導して進む神幸行列。(2015年撮影)

さらに本来なら3時間をかけて市内をゆっくり巡幸する先導~神輿~千人清正(子供による武者行列 アイキャッチ画像参照)の行列ですが、市内商店街のアーケードのみを巡幸、神輿の宮入れを神社にて行うそうです。

このように例年約2,000人ほど参加する清正公まつりが、今年は3〜400名規模になるとのこと。
かなりの規模縮小ですが、まだ市内外で避難されている方々もいる状況では無理もないことでしょう。

それよりも、あれだけの地震を乗り越えても開催が決定したことに、熊本市民の困難を乗り越えていこうという気概を感じます。

まだまだ完全復活には時間がかかるかもしれませんが、激動の戦国時代を生き抜いた「せいしょこさん」のDNAが熊本市民には息づいているはず。
この祭りをきっかけに、さらなる復興への道を進んでいってほしいと思います。

清正公ファンのみなさん、ぜひお時間があれば今年も清正公まつりへお出かけのうえ、力強く復活する熊本人の心意気をご覧になってください。

参照元:
加藤神社」オフィシャルサイト
Facebook

編集長Y

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