歴人マガジン

【 家康公が大好きだった】今日11月17日は「将棋の日」だと知ってた?

今ではほぼ毎日のように「●●の日」が制定されていますよね。

一般社団法人「日本記念日協会」によれば「七夕」や「ひな祭り」など、伝統行事として定着しているものもあれば、各種業界や企業などが制定した「●●の日」「●●記念日」などの登録がすでに約2400個も登録されているとか。
パッと見た限りでも最近登録された記念日には「フライドチキンの日」とか「三十路の日」とか、面白いものがたくさん。
もちろん同日にいくつもの記念日が登録されている日も数多くあります。知らないもんだよねえ・・・

ぶっちゃけ、そんな「●●の日」には語呂合わせだけだったり、かなり強引なこじつけじゃないの!?というものもあったりするわけです(笑)
とはいえ私、個人的にはそれでも目くじらを立てて批判するつもりもなく、日々の生活に遊び心をもっていろんな記念日ができればいいと思っています。

しかしその中には歴史に基づいて制定された記念日もあります。
今日11月17日に公益財団法人「日本将棋連盟」によって制定された「将棋の日」は、古く江戸時代に端を発する記念日ということで調べてみました。
日本の伝統的ゲームである将棋。いつ日本に広まったか、詳しいことは分かっていないようですが、奈良県の興福寺で発掘された駒が最古の史料で、すでに今と同じ五角形をしていたそうです。
この駒と共に1058年という記載がある木簡が発掘されたことから、すでに平安時代には現在と似た将棋が楽しまれていたようです。

将棋好きだった家康公からのしきたりが元祖
おなじみ徳川家康公。wikipediaより
おなじみ徳川家康公。wikipediaより

今日の「将棋の日」は、将棋が大のお気に入りだった徳川家康公が、将棋と囲碁を幕府公認のゲームとしてお墨付きを与えたことが発端。
家康の死後1630年以降に、将軍の御前で将棋をさす「御城将棋」という大会まで開催されたとのこと。
これは棋士としては最高の名誉であるわけで、さぞかし気合いが入った勝負が行われていたことでしょう。

享保の改革を行い名君といわれた徳川吉宗公。wikipediaより
享保の改革を行い名君といわれた徳川吉宗公。wikipediaより

その伝統は同じく将棋好きで有名だったといわれる八代将軍徳川吉宗公の時代、旧暦の11月17日をこの「御城将棋の日」と定めたという記録が残っていることから、1975年に日本将棋連盟が新暦の11月17日を「将棋の日」として制定したのだそうです。(ちなみに御城碁も同日だったとか)

現在もこの「将棋の日」の前後には、将棋にちなんだイベントが各種開催されるとのこと。
東京では昨日16日に、第41回「将棋の日」表彰・感謝の式典が東京・将棋会館で開催。
将棋の普及振興に功績を印された方へ感謝状の贈呈、青少年棋道奨励基金の感謝状の贈呈、特別会員資格贈呈、昇段者へ免状授与などのセレモニーが行われ、同じく大阪でも明日18日に同じような催しものが開催されるそうです。

将棋も囲碁も、今ではゲームもありますし、やったことがある方はかなりいらっしゃるのではないかと思います。
私も小学生の時は結構ハマって定石の本を買って勉強しようとしたこともありました(大昔じゃないか!とか突っ込まないでね)
それぞれコマの名前と動きが、戦国時代のいくさをそのまま彷彿とさせ、想像力をかきたてられますよね。
頭のボケ防止にも有効でしょうし、私も復活してみようかな。でも・・・麻雀の方が好きなんだよなあ(笑)

副編集長Y

参照元:
公益社団法人「日本将棋連盟」オフィシャルサイト
一般社団法人「日本記念日協会」オフィシャルサイト

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