【ディズニーでもアニメ化】男装の女将軍「木蘭(ムーラン)」とは?

世界史
【ディズニーでもアニメ化】男装の女将軍「木蘭(ムーラン)」とは?

昨年8月に制作発表された2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」。主人公の井伊直虎は、戦国時代に女性でありながら井伊氏の当主となり、後に徳川四天王と呼ばれた井伊直政を育てた人物です。

女性の戦国武将っていたんだ!とビックリした人もいるかもしれませんが、戦国時代には成田甲斐(甲斐姫)立花誾千代義姫稲姫などなど、たくさんの女性武将がいたのだそうです。(あの上杉謙信が女性だったという説も・・・本当だったらビックリですね)

もちろん女性の武将は日本だけではありません。例えば「三国志」で多くの武将が知られている中国でも、正史に列伝を持つ明の武将・秦良玉、唐の初代皇帝 李淵の娘・平陽公主(関連ドラマ「隋唐演義 集いし46人の英雄と滅びゆく帝国」)、宋の武将 韓世忠の妻・梁紅玉(関連ドラマ「岳飛伝-THE LAST HERO-」)など、たくさんの女性武将がいます。

今回はそんな中から、日本人でも名前を聞いた方が多いであろう木蘭(ムーラン)を紹介したいと思います。

木蘭(ムーラン)

木蘭(ムーラン)は、中国の伝説的故事に登場する女性主人公。京劇では「花木蘭」という題で広く知られています。

1998年にウォルト・ディズニーが、8番目のディズニープリンセスとして映画化したことでご存知の方も多いのではないでしょうか?他のディズニーアニメと比べて日本での知名度はあまり高くないですが、本国アメリカでは高い評価を受けアニー賞も受賞しています。

木蘭(ムーラン)が登場する故事「木蘭詩(木蘭辞)」は、中国の南北朝時代に作られた作者不明の古楽府のひとつ。「木蘭詩」は詩歌や戯曲・小説の題材となり、小説としては清代の「隋唐演義」(作:褚人穫)に木蘭のエピソードが収められています。

病気で従軍できない父に代わり、男装をして従軍した孝行娘の木蘭は、異民族を相手に各地を転戦し、見事に自軍を勝利に導いて帰郷。鎧を脱ぎ捨て、女性の姿に戻った木蘭が門の外へ出ると、その姿を見た戦友たちが彼女が女性だったことを知って驚いた・・・というストーリー。

ずっと一緒にいたのに女性だと気付かなかったのかよ!と突っ込みたくなるストーリーですが、そこはスルーでお願いします(笑)

現代の日本でも男装女子を扱ったドラマや漫画の作品がたくさんありますが、約1,500年前の中国でも同じようなストーリーが親しまれていたと考えると面白いですね。

男装の女将軍の一代記を描く!中国ドラマ「ムーラン」

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そんな男装の女将軍・木蘭をモデルに、中国で2012年に制作されたのが、中国ドラマ「ムーラン」です。

ドラマでは中国統一後の隋が舞台となっており、同じく隋から唐へと移りゆく激動の時代を描いたドラマ「隋唐演義 集いし46人の英雄と滅びゆく帝国」のサイドストーリー的な位置づけとなっています。中国歴史ドラマでおなじみのアクションシーンだけでなく、女性主人公ならではの宮廷ロマンスもこの作品の大きな見どころです。ディズニー映画「ムーラン」を観た方は、比較をしながらこちらのドラマも観てはいかがでしょうか?

【ストーリー】
華家には、若蘭(じゃくらん)と玉荷(ぎょくか)という2人の娘がいた。純粋で善良な姉・若蘭は父に代わって従軍し、美しく魅力的な妹・玉荷は踊り子として後宮に入る。若蘭は父が朝廷の重大機密を担っていることを知らず、従軍しただけでなく、度重なる災禍までも背負うことに。やがて、軍営で第三皇子の楊俊、書生の趙宇と生死を共にするうちに、3人の感情は複雑に絡み合っていく。一方、後宮に入った玉荷の野心は膨らみ、権力闘争の渦に飲み込まれていく。欲望と権力に溺れた玉荷は、ついに自我を喪失してしまう・・・。

放送日:2016年3月14日(月)スタート!月-金 午後1:00~ 2話連続
番組ページ:http://www.ch-ginga.jp/movie-detail/series.php?series_cd=11481

まだまだいるぞ!女性武将!

今回は中国の女将軍・木蘭(ムーラン)を紹介しましたが、日本や中国だけでなく、世界にはたくさんの女性武将がまだまだいます。

まずは2017年の大河ドラマに向けて、日本の女性武将を調べるのも面白そうですね。

みなさんのお気に入り女性武将もぜひ教えてください!

 

画像:『ムーラン』(C)Universe Films Distribution Company Ltd

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