以前紹介した武将たちの銅像は文句なしにカッコいいですよね。
カッコよすぎ!ご当地武将銅像ランキング
ですが、中には「何これ?」と言いたくなるような不思議なポーズの銅像もあるんです。
今回は偉人たちがちょっと「もやっと」するポーズをとっている銅像をご紹介します。
安寿と厨子王像
場所:青森県弘前市元寺町 市民中央広場
「安寿と厨子王」は森鷗外の小説にもなった日本の童話です。
厨子王を中央に、母と姉の安寿が彼を守るように袖を広げています。
実はこれは、津軽の岩木山の姿を表しているそうで、岩木山神社には、津軽へ逃れた安寿がそこで岩木山の神となったという伝説があるんだそうですよ。
本来の物語では安寿は死んでしまうので、少し違った伝承になっているのです。単なる銅像ではなくて、もはやアートのような気がします。
斎藤実盛像
場所:埼玉県熊谷市妻沼 歓喜院境内
なぜ武者が鏡を見ているのでしょう?しかも髭も立派な壮年の武者です。
ナルシストではありません。彼は、白髪になってしまった髪と髭を染めているところなのです。
戦場で白髪頭では馬鹿にされると言っていたそうですが、彼は自分の最期も予感していたようです。
この人物は、源義朝に仕えた斎藤実盛です。
義朝が源義賢と戦った際、その遺児・木曽義仲の命を助けました。彼は義賢に恩があり、幼い義仲を見捨てることはできなかったのです。
その後、平家の家臣となった実盛は、成長した義仲と戦うことになりました。孤軍奮闘するもやがて力尽き討ち取られますが、その首を見た義仲は、すぐに実盛だとわかったそうです。しかし年齢的にこんなに髪が黒々しているのはおかしいと洗ってみると、白髪頭が現れたのだそう。義仲はかつての命の恩人の死に涙したといわれています。
萬次郎少年像
場所:高知県土佐清水市養老 海の駅あしずり
萬次郎とはジョン万次郎のことです。
漁師の子である日漁に出たところ遭難してしまい、アメリカ船に救助され、そのままアメリカに渡ったというあの人物ですね。
それにしても躍動感あふれる像です。遭難し無人島で暮らしていた時、通りかかった船に助けを求める図だそうで、鬼気迫るものも感じますね。なにせ命がかかっていますから。
畠山重忠像
場所:埼玉県深谷市畠山 畠山重忠公史跡公園内
「どりゃー!」と掛け声が聞こえてきそうな銅像です。
鎌倉幕府の有力御家人となった畠山重忠は、平家との一ノ谷の合戦、鵯越の逆落としで断崖絶壁を降りる時、愛馬三日月をこうやって背負って降りたと言われています。
いきなりおんぶされて、馬もびっくりしたんじゃないでしょうか・・・。
シェイクハンド龍馬像
場所:高知県高知市浦戸城山 高知県立坂本龍馬記念館
坂本龍馬記念館が作ったこの像、愛があふれていますね。
どんなポーズがいいかとネットでも意見を募った結果、この握手のポーズが良いということになったのだそうですよ。
開館20周年を記念して作ったそうですが、なかなか彫刻家に受けてもらえず苦労したそうです。
仲間や絆をテーマとしており、みんなが龍馬の志を分かち合ってほしいという思いが込められています。もう龍馬像の右手はピカピカで、どれだけ多くの人が龍馬と握手をしてきたかがわかりますね。
穏やかな表情の龍馬は、きっと「龍馬記念館でわしと握手!」と言っていることでしょう。
ユニークな銅像は、その意味を想像する幅が広がりますね。
日本中ある銅像たち、注目してみると意外な発見があるかもしれませんよ。
(xiao)
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