毎年5月に宮城県仙台市で開催される「仙台・青葉まつり」。仙台藩祖といえばご存知、伊達政宗公ですが、その生誕450周年にあたる2017年は、「伊達政宗公生誕450年祭」として、盛大に執り行われます。歴史好き・政宗ファンならずとも注目せずにはいられない、その見どころをご紹介します!
まさに伊達の粋!目玉は圧巻の「時代絵巻巡行」
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開催は5月20日(土)の宵まつりと、21(日)の本まつりの2日間。
一番の注目はやはり、本まつりに行われる「時代絵巻巡行」です。
約4,500人による壮大な時代絵巻パレードは、先導隊として仙台すずめ踊りによる「伊達の舞」から始まり、支倉常長率いる支倉遣欧使節団がサン・ファン・バウティスタ号に乗って登場。ルイス・ソテロ、ビスカイノ提督までいるという細い演出もさすがです!その後、伊達武将隊や愛姫山車、山鉾巡行などが続きます。
そしてお待ちかねの伊達戦国家臣団の登場です。
伊達家十八代当主の伊達泰宗氏が藩祖・伊達政宗公となって颯爽と登場します。
また、今年は政宗公生誕450年を祝うため、宇和島伊達家からも十三代当主である伊達宗信氏が、藩祖・秀宗公に扮しての登場とのこと。まさに伊達家大集結の行列となりそうですね。
伊達の一本締めで政宗公生誕450周年をお祝い
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白装束に烏帽子姿の男衆に担がれた伊達政宗の御霊を祀る青葉神社の神輿渡御が続き、
最後は約2100人の仙台すずめ踊りの大流しがフィナーレを飾ります。
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今年はなんといっても生誕450周年。伊達戦国家臣団ら時代絵巻巡行参加者全員と、定禅寺通りに集まった観客がひとつになり、伊達の一本締めで生誕450周年をお祝いします。これは参加せずには入られません!
復活のきっかけも伊達政宗公
今年で33回目を迎える「仙台・青葉まつり」の起源は古く、江戸時代、仙台藩最大の仙台祭まで遡ります。明暦元年(1655)年に始まったこの祭は、毎年9月17日に東照宮(仙台市青葉区)の祭りとして、藩をあげて行われました。
明治7年に伊達政宗公を祀る青葉神社(仙台市青葉区)ができてからは、その礼祭に変わり、政宗公の命日である5月24日に執り行われるようになり、青葉まつりと呼ばれる由縁となりました。
特に明治18年の政宗公没後250年祭や、昭和10年の300年祭には多くの山鉾が市中に出て盛大に行われたそうです。
しかし、昭和40年代後半には交通事情等により途絶えてしまいます。復活のきっかけになったのは、伊達政宗没後350年を迎えた昭和60年。現在続く「青葉まつり」はこの時復活したもので、今年33回目を迎えます。(27回は、東日本大震災のため中止)現在では仙台3大まつりの一つとして、仙台市民はもとより、多くの人に愛されるまつりとして定着しました。
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2日間、伊達づくし!
また、21日(日)に定禅寺通で行われる「伊達古式火縄銃演舞」では、五葉山火縄銃鉄砲隊、片倉鉄砲隊、花山鉄砲組という3つの鉄砲隊が演舞を披露。ビルの谷間に響く轟音と立ち上る白煙、迫真の演舞は必見です。
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また、20日(土)、21日(日)の両日、勾当台公園では「伊達縁(だてえん)」と称し、江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みが再現されます。伝統工芸の職人の技を見たり、体験もできる青葉職人屋台、お笑いや落語が楽しめる青葉寄せ、茶屋などが並ぶなか、突如戦国時代の殺陣演武が始まったりと、テーマパークさながらの臨場感が味わえます。
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大迫力!宵まつりの「仙台すずめ踊り2017」
「時代絵巻巡行」とともに楽しみたいのが、20日(土)の宵まつりから行われる「仙台すずめ踊り」。
仙台の顔とも言える伝統芸能は、毎年参加人数を更新し続け、今年は過去最高の147祭連、約4,500名が参加。朝から晩まで、街中いたるところで踊りが繰り広げられます。
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仙台すずめ踊り初見者は、色とりどりのハッピ姿の踊り手が乱舞する、定禅寺通宵流しで感じを掴むのはいかがでしょう。特にすごいすずめ踊りが見たいという方は、市民公園で開かれる、選抜された踊り手、お囃子手による「伊達の舞」がおすすめです。
そして仙台といえば、忘れてはならないのが震災。仙台すずめ踊りの宵流しで賑わう定禅寺通に、提灯に照らされ浮かび上がった復興祈願山鉾が登場し、震災からの早い復興を願って、夜の巡行を行います。今年より仙台宵山鉾という名称になりますが、亡くなられた多くの方々への鎮魂と、震災を風化させない「希望の灯火」として、心に残ることでしょう。
政宗公生誕450周年で、気合いの入ったお祭りがさらに本気になった2017年の「仙台・青葉まつり」。伊達の風と、仙台の青葉を愛でに、出かけてみませんか。
第33回仙台・青葉まつり「伊達政宗公生誕450年祭」
開催日:2017年5月20日(土)、21日(日)
詳しい内容やスケジュールは公式HPをご確認ください。
公式HP:仙台・青葉まつり https://www.aoba-matsuri.com
画像提供:仙台・青葉まつり協賛会
(編集部)
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