漫画やアニメで一大ジャンルとなっている「歴史もの」。特に戦国時代を舞台とした作品は多く、人気も博しています。
各作品ともに歴史上の人物は新たなキャラクターとしてアレンジされ、思わず「原型はどこに残ってるの?!」と叫びたくなるものも少なくありませんよね。なかでも女性向けソーシャルゲームの世界では、肖像画などどこ吹く風とばかりに美しく進化した武将たち。その姿はまるで少女漫画のヒーローのようです!
しかし、史実との違いはもちろんのこと。それをいちいちツッコむのはナンセンス!
現代の女子の願望をも背負ってイケメンに進化した武将たちを、史実と比較しつつご紹介します。
豊臣秀吉:猿?いえいえ、爽やか好青年です。
小さな背と飛び出た目で国内はおろか朝鮮使節にも「猿のようだった」と記録されている太閤・豊臣秀吉。
体毛も薄く付け髭を使っており、妻・おねに宛てた織田信長からの手紙では「禿げ鼠」と書かれているなど、容姿の振るわなさは現代にも知られています。ルイス・フロイスによると、どうやら本人もそのことを認めていたのだとか。
が、ゲームの世界では話は別です!『天下統一恋の乱 Love Ballad』における豊臣秀吉は、短いながらも豊かな薄茶の髪にどこか愛嬌のある麗しい顔立ち、何より身長175cmと恵まれた容姿の持ち主です。
どんな空気も和ます気遣い上手、というゲームでのキャラクター設定は「人たらし」としての歴史上の秀吉の性質を受け継ぐもの。また下層階級から天下統一を果たしたという経歴からか、「身分を問わず誰もが平和に暮らせる泰平の世」を目指しています。
女たらしとしても有名な秀吉。史実でもこんなにイケメンだったら・・・、本人も本望でしょうね。
秀吉がもっと女性にモテていたら、歴史上の評価もまた変わっていたんだろうな~。
上杉謙信:女性説もどこ吹く風!クールなヤンデレ設定に萌え!?
後世の肖像画や歴史物語などの影響で、屈強な体と頭巾のイメージが強い上杉謙信。
現存する史料や鎧から当時の平均身長よりやや小さい157cm程度だったと現在は考えられており、女性説も根強く囁かれてます。
そんな上杉謙信はどのようなイケメンになっているのでしょうか?
『イケメン戦国◆時をかける恋』では、女性説も吹き飛ぶほどに、色白金髪碧眼の超イケメンハーフに!!惚れてまうやろーー!
雪国の武将というイメージからか、衣装は白に水色でまとめられ、眼差しにも冷たさを感じます。女子はこういうクールキャラに弱いんですよねーw
後に「軍神」と呼ばれ、また不犯を貫いたと言われる史実の上杉謙信。「イケメン戦国」の上杉謙信はその要素を活かしつつ、戦好きで女性嫌い。
しかし、主人公だけは違う!?というヤンデレ設定は乙女心をくすぐりまくりです!
そんな謙信とどんな恋に落ちるのか、史実ではありえなかった恋愛モードな謙信を想像できるのも、ゲームならではの魅力ですよね。
織田信長:南蛮文化を好んだ白銀髪の第六天魔王
戦国武将と言えば外すわけにはいかないでしょう!織田信長はルイス・フロイスに「中くらいの背丈、華奢な体、薄い髭」と評価された人物ですが、『戦国姫歌~時果の契り~』における信長は、登場する武将キャラの中で唯一の髭キャラ。体格も当ゲーム内では決して細くはありません。
当時の男性は長髪が常識でしたが、髷を結わない白銀髪のロングストレートはさすがにいなかったでしょう。さすが信長様です!!
全体的に洋装を取り入れたデザインが目立つ作品ですが、中でも信長は洋装の印象が強いキャラクターで、なんとなく悪役っぽい雰囲気。南蛮文化を好み、第六天魔王と言われた本物・織田信長を踏まえたからこそのデザインと言えそうです。
キャラクター設定も、既存の枠にとらわれない奔放さと大人の魅力で女主人公を翻弄するようで・・・
史実でもイケメンだったと言われる信長、いちばん恋愛ゲーム向きなのかもしれませんね。
以上、女性向け戦国ゲームと登場する武将キャラを3人紹介しました。
戦国武将はイケメン化以外にも、美少女化、猫化など様々なアレンジ(?)によって広く展開され親しまれていますが、意外に本物ネタをうまく取り入れたキャラ作りになっていたりします。違いはもちろん、共通点を探しながら歴史とゲームを楽しむのも面白いですよ。
今回ご紹介したゲームはこちら!(紹介順)
『天下統一恋の乱 Love Ballad』
『イケメン戦国◆時をかける恋』
『戦国姫歌~時果の契り~』
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