【空海、曇天、桜守】公開まで待てない!2018年春、注目の歴史映画

エンターテインメント

2018年の春は、歴史映画が盛りだくさん!誰もが知る僧侶が大きな謎に挑むミステリー大作、明治維新後を舞台にしたアクション映画、そして激動の戦後を生き抜いた親子の愛を描いたものまで。歴史好きに刺さる見どころをご紹介します。

若き空海を描いた日中共同製作の歴史大作!


『陰陽師』などで知られる作家・夢枕獏氏の原作を、世界的に活躍するチェン・カイコー監督が映画化した『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』が2月24日より公開。日本から遣唐使として中国へ渡った僧侶・空海が、詩人・白楽天(のちの白居易)とともに、首都・長安を揺るがす謎に迫る模様を描いたエンターテイメント作品です。

真言宗の開祖・空海と唐代の詩人・白居易

唐より真言密教を持ち帰り、真言宗を開いた僧侶・空海。弘法大師の名で知られ、東寺(教王護国寺)や高野山の金剛峰寺など、今も残る名寺を建立し、当時の日本の仏教界を席巻しました。

空海(染谷将太)と白楽天(ホアン・シュアン)。

一方、白居易は現存する詩と文の総数が約3800首という、唐代最多を誇る詩人。政治批判から日常の喜びを表現したものまで、多作なことでも知られ、特に後者は紫式部や清少納言らの平安文学にも影響を与えたほどの人物です。
『空海-KU-KAI-』は、そんな二人がタッグを組み、難事件に挑みます。

阿倍仲麻呂、楊貴妃も登場!
阿倍仲麻呂を演じる阿部寛さん。

この映画にはなんと、空海と同じく遣唐使として唐に渡り、日本に帰らずに生涯を終えた阿倍仲麻呂も登場。
空海たちが謎を探る中、約50年前に唐に渡った阿倍仲麻呂が関係していることが判明。さらに玄宗皇帝の妃で、国中を狂わせた絶世の美女、楊貴妃も関係していて…まさに日中オールスターの集結に胸が高まります。

美しすぎる楊貴妃を演じるのはチャン・ロンロンさん。
主演は染谷将太さん、日本語吹き替えには高橋一生さんも

空海役は数々の映画で主演を務める実力派俳優の染谷将太さん、阿倍仲麻呂役は阿部寛さんが演じます。
空海の相棒である白楽天役には、中国ドラマなどで活躍するホアン・シュアンさん。また、日本語吹き替え版では、白楽天役を高橋一生さんが務めるというのも高ポイント。東出昌大さんも白龍役で出演、声優初挑戦となります。

長安の街を再現した美しく雄大なセットや、豪華な衣装を見るだけでもたまらない、いち押しの一本です。

『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』
全国東宝系にて2月24日(土)公開
出演:染谷将太、ホアン・シュアン、チャン・ロンロン、火野正平、松坂慶子、キティ・チャン、チン・ハオ、リウ・ハオラン、チャン・ルーイー、阿部寛ほか
声の出演:高橋一生、吉田羊、東出昌大、イッセー尾形ほか
原作:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川文庫/徳間文庫) 
監督:チェン・カイコー

公式HP:http://ku-kai-movie.jp/
画像:©️2017 New Classics Media,Kadokawa Corporation,Emperor Motion Pictures,Shengkai Film

人気漫画『曇天に笑う』がついに映画化!

3月21日公開の映画『曇天に笑う』の舞台は、明治維新後の滋賀県・琵琶湖畔。300年に一度、曇り空が続く時、世界を滅ぼす破壊の神・オロチ(大蛇)が復活し、人々に災いをもたらすという伝説をもとに、その災いから家族や仲間、村を守るため、主人公・曇天火が死闘を繰り広げます。
原作は唐々煙氏の人気漫画。TVアニメ、舞台と、様々なメディアで人気を博し、この度『踊る大捜査線』『亜人』の本広克行監督により、満を辞しての映画化となりました。

唐々煙著
『曇天に笑う』(全6巻+外伝)
(マッグガーデン)
岩倉具視がどう絡む?

代々その土地を守る曇神社を継ぐ三兄弟の長男・天火を演じるのは、福士蒼太さん。武芸に秀で、豪快で明るく、村人にも愛されるカリスマ兄貴を見事に体現しています。
また、次男の空丸は中山優馬さん、三男の宙太郎は若山耀人さんが、オロチの発見と破壊を目的に結成された明治政府の新鋭部隊「犲(やまいぬ)」のリーダー・安倍蒼世を古川雄輝さんが演じます。
さらに、その「犲」を極秘裏に設立した岩倉具視を演じるのが東山紀之さん。実在の人物が物語にどう絡むのか、楽しみですね。

キレッキレのアクションに注目!
曇天火(福士蒼汰)の迫力の戦闘シーン。

見どころは何といってもアクション!それぞれのキャラクターごとに武器やスタイルが異なるアクションを構築し、撮影の1カ月以上も前からトレーニングを積んだのだとか。特にほぼノースタントで挑んだという福士さんの、鉄扇を使ったアクションは要チェックです。

『曇天に笑う』
全国にて3月21日(水・祝)公開
出演:福士蒼汰、中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、市川知宏、加治将樹、若山耀人、池田純矢、若葉竜也、奥野瑛太、東山紀之ほか 
原作:唐々煙『曇天に笑う』(マッグガーデン)
監督:本広克行

公式HP:http://www.donten-movie.jp/
画像:©️2018 映画『曇天に笑う』製作委員会 ©️唐々煙/マッグガーデン

激動の時代を生き抜いた親子の愛


明治初期に淡路島から北海道への移住を命じられた一族の奮闘を描いた『北の零年』、湊かなえさんのミステリーをベースにした『北のカナリアたち』に続く「北の三部作」のラストとなる『北の桜守』が、3月10日より公開します。
終戦末期の南樺太で、侵攻するソ連軍から逃れるため、夫を残し、網走に避難した母と子。北海道を舞台に、過酷な自然と時代の荒波を懸命に生き抜いた親子の30年のドラマを描きます。

主演は、映画出演作が120本目となる吉永小百合さん
江連てつを演じる吉永小百合さんと、次男・修二郎役の堺雅人さん。

厳しくも温かく息子を守る母・江蓮てつを演じるのは、本作がなんと120本目の映画出演作となる吉永小百合さん。苦難を乗り越え、アメリカで成功し、老いた母と再び過ごすことを決意する息子・修二郎を堺雅人さんが演じます。
監督は『おくりびと』で世界を沸かせた滝田洋二郎氏。野村萬斎さん主演の『陰陽師』や、『壬生義士伝』を見られた方も多いのでは?吉永さんとは初タッグという監督の手腕も見どころです。

過酷だった北海道ロケ
メイクでなくても頰が赤くなる?極寒の北海道ロケ。

終戦末期から高度経済成長期という激動の時代を描いたこの映画。登場人物たちの人生も過酷ながら、撮影も厳寒の北海道網走市でクランクインするという過酷ぶり!?
流氷が広がる海岸の撮影シーンでは、撮影当日に風向きが変わり、流氷が流されるという事態に。やっとの思いで撮影に臨めたロケ最終日も、撮影班のテントが吹き飛ばされるほどの吹雪、体感温度はマイナス20度だったんだとか。吉永小百合さんが子役を気遣う様子も見られたそうです。

そんな臨場感抜群の演出と、親子の暖かい愛を感じる貴重な一本です。

『北の桜守』
全国にて3月10日(土)公開
出演:吉永小百合、堺雅人、篠原涼子、岸部一徳、高島礼子、永島敏行、笑福亭鶴瓶、中村雅俊、阿部寛、佐藤浩市ほか
脚本:那須真知子
舞台演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
監督:滝田洋二郎

公式HP:http://www.kitanosakuramori.jp/
画像:©️2018「北の桜守」製作委員会

ミステリー、アクション、人間ドラマと、ジャンルの分かれた歴史映画。この春はお好みの1本を見つけに、劇場に足を運んでみませんか?

(編集部)

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