戊辰150年を迎える2018年。”幕末のジャンヌダルク”と呼ばれた新島八重と、その仲間たちの愛と希望を描き人気を博した大河ドラマ「八重の桜」を、チャンネル銀河で2018年9月よりCS初放送する。
主演・綾瀬はるか! ”幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれた新島八重の激動の生涯
明治元年(1868年9月)。板垣退助率いる新政府軍に対し、鶴ヶ城から最新のスペンサー銃を撃つ女がいる。山本八重、後の新島八重(24)である。会津藩の砲術指南の山本家に生まれた八重の幼少期はまさに”少年”そのもの。広い見識をもつ兄・覚馬を師と仰ぎ裁縫よりも鉄砲に興味を示し、会津の人材育成の指針”什の誓ひ”(子弟教育7カ条)「ならぬことはならぬもの」という理屈ではない強い教えのもと、八重は、会津の女として育っていく。
八重18歳の頃(1862年)、会津藩主・松平容保が京都守護職に任命されたことで会津の悲劇は幕を開ける。兄・覚馬らは西郷隆盛率いる薩摩藩と禁門の変で長州軍を破るも、薩摩の寝返り、日和見主義の諸藩の動きの中にあって忠義を貫く会津藩。しかし、鳥羽伏見の戦いで幕府軍は敗れ、会津は新政府軍から「逆賊」として扱われる。新政府軍との力の差は歴然。女や子供を含め、多くの仲間が次々と死んでいく中、鶴ヶ城籠城戦で男装し、自ら銃を持ち夫・川崎尚之助とともに最後まで奮戦した八重だったが、白虎隊の無念の死や、夫との別れを経て、会津戦争の敗北を自らの中で受け入れていく。途方もない喪失感の中、八重はそれまでの生きがいであった鉄砲を捨てる──。
逆賊、時代遅れ・・・。そう世間に罵られる中、八重と会津の仲間たちは新たな生き方を模索するうち、再び兄の導きにより京都へ、そこで「知識」という新たな生きがいを得る。鉄砲から知識へ。手にする武器は変われども、女だてらに「ならぬことはならぬもの」と会津のプライドを貫く八重は、京都でも存在感を増し、アメリカで西洋文化にふれた青年・新島襄をも魅了、結婚する。封建的風潮の残る中、男女の平等を望む八重は、西洋帰りの夫を「ジョー」と呼び捨てにし、レディーファーストを貫く。その奇妙でおかしくもある夫婦関係を世間が罵っても、八重はまるで気にしない。その生きざまを夫は「ハンサムウーマン」と称した。日清、日露戦争が起こると、会津戦争の原風景が残る八重は、仲間とともに篤志看護婦として名乗りをあげる。戦場に女が行くなど考えられなかった時代、八重たちは果敢に行動していく──。
見どころ① 戊辰戦争から150年、激動の幕末を敗者の視点から描いた愛と希望の物語
今から150年前の1868年、戊辰戦争の終結によって日本は明治という新たな時代を迎えた。現在放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」では西郷隆盛ら勝者の物語を描いているが、「八重の桜」では旧幕府軍として戦い、最後は”逆賊”として降伏した会津藩の物語を描いている。徳川家への義と朝廷への尊崇の念を胸に戦い続け、維新後も様々な困難に見舞われながら、それでも力強く乗り越えていこうとする会津の人々の生き様をぜひ目に焼き付けてほしい。
見どころ② 八重を支えた2人の夫
八重の最初の夫・川崎尚之助を演じるのは、2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主演が決定している長谷川博己。八重の良き理解者として共に会津戦争を戦う尚之助だったが、そこには悲しい運命が待ち受けていた・・・。そして、八重が新天地の京都で出会う宣教師・新島襄を演じるのはオダギリジョー。戦争の悲しみを乗り越え、絆を深めた2人は結婚し、同志社大学設立という夢に向かって共に歩んでいく。
大河ドラマ「八重の桜」
放送日:2018年9月17日(月)放送スタート 月-金 朝8:00~
リピート放送:2018年9月17日(月)放送スタート 月-金 深夜1:15~
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/feature/yaenosakura/
画像:『八重の桜』©NHK
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