
©CAPA DRAMA - BANIJAY STUDIOS FRANCE - ENTRE CHIEN ET LOUP - CANAL + - RTBF (Télévision belge) - PROXIMUS - ZODIAK BELGIUM - 2017
フランス国王ルイ14世が造った絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿。そこは愛や肉欲、政治における激しい戦場であり、貴族を拘束する黄金の監獄でもあった。愛憎渦巻く宮殿を舞台に、“太陽王”と呼ばれたルイ14世の若き日を描く歴史ドラマ「ヴェルサイユ(Season1-3)」を、チャンネル銀河で2021年4月12日(月)よりTV初放送する。
絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿で繰り広げられるスキャンダラスな愛憎劇
摂政だった母の死により、名実ともに為政者となったフランス国王ルイ14世。しかし、彼は常に命を狙われており、その王座はいまだ盤石ではなかった。政敵を抑え込み、その権力を確固たるものにするため、ルイはパリ郊外の小さな村であるヴェルサイユに宮殿を築くことを決める。王弟のオルレアン公・フィリップや周囲に反対されながらも宮殿建設は進められ、続々とヴェルサイユ宮殿へと集められていく貴族たち。ルイの夢が実現し始めたかに見えた中、マリー・テレーズ王妃が臨月を迎える。王たちが見守る中での出産が始まるが、生まれたのは何と黒人の赤子であった…。
宮殿で巻き起こる政治闘争、王の寵愛をめぐる女たちの争い、周辺国から送り込まれるスパイの陰謀、そして弟フィリップとの確執…。人々の欲望が渦巻く絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿で、ルイは自身の理想とする世界を作ることができるのだろうか?
見どころ
「朕は国家なり」偉大なるフランス王ルイ14世の苦悩と成長を描く
「朕は国家なり」の言葉で知られ、72年もの間、フランス国王として君臨したルイ14世。彼が確立した絶対王政と、その象徴であるヴェルサイユ宮殿はあまりにも有名だ。本作はそんな誰もが知っているフランスの絶頂期を築いた“太陽王”ではなく、数々の陰謀に晒されながらも、悩み、苦しみ、時には失敗をしながら、28歳の若き王が成熟した真の王へと成長していく姿を描いていく。その結果、既存のイメージから解放された、現代的で刺激的なルイ14世像が誕生した。こうした人間味あふれるルイ14世のイメージをより広く世界中で認知してほしいという製作陣の願いから、言語はあえてフランス語を避け、英語で製作されている。そんなルイ14世を演じるのは、映画『レ・ミゼラブル』で革命派の学生を演じて注目を集めたジョージ・ブラグデン。英国人である彼が、フランス史上最も偉大な国王をどのように演じていくのか注目だ。
王の寵愛をめぐる美しき女たち
当時のフランス王にとって結婚は政治的行為だったため、代替として愛人ひとりを持つ公妾制度が認められており、外交の席にも王妃とともに出席していた。そのため、ルイ14世にも多くの愛人がいたことで知られている。政略結婚により王妃となるもルイからの愛情を得られていないマリー・テレーズ、王弟フィリップの妻でありながらルイからの寵愛を受けるアンリエット、その美貌と強い野心で王の公妾となるもやがて闇に手を染めていくモンテスパン侯爵夫人、そして知性と敬虔さによって王の信頼を得ていくスカロン夫人(マントノン侯爵夫人)。複雑に絡み合う人間関係の中で、ある者はルイに人生を狂わされ、またある者はルイに大きな影響を与えていく。はたして、王を愛する女たちの運命の行方とは…。
ヴェルサイユ宮殿で撮影された圧巻の映像美

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日本では池田理代子の名作マンガ『ベルサイユのばら』の舞台としても知られ、現在もフランスの観光名所になっているヴェルサイユ宮殿。本作は実際の宮殿で撮影が行われており、その絢爛豪華な宮殿や美しい庭園の映像に目を奪われる。さらに、17世紀の宮殿を再現するために用意されたインテリアや、オスカーにもノミネートされたマデリーン・フォンテーヌが担当した美しい衣装など、経験豊かな国際的スタッフを起用し、フランスのみならず世界中で愛される作品を目指したという細部へのこだわりにも注目だ。
時代背景
ルイ14世(在位:1643年-1715年)

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“太陽王”といわれたブルボン朝第3代のフランス国王。ルイ13世とアンヌ・ドートリッシュ(スペイン・ハプスブルク家の王女)の間に生まれる。父の死後、わずか4歳で即位すると、当初は母アンヌが摂政となり、宰相マザランが政治にあたった。1661年に宰相マザランが死ぬと23歳で親政を宣言し、自らの統治を開始。その際に「朕は国家である」と言ったとされる。その統治は王権神授説に基づく絶対王政で、それまでと違い、宰相を置かず王政を補佐する機関として最高国務会議を設けた。当時、ヨーロッパ随一の国力を誇ったフランスは、侵略戦争をつづけ領土拡張を実現。さらには国力の充実を示す造営事業として、ヴェルサイユ宮殿を造営した。しかし、数々の侵略戦争と宮廷の奢侈により次第に財政は悪化。その死後は、ひ孫のルイ15世、その孫であるルイ16世がブルボン朝を継承したが、国家の財政難、絶対王政の硬直化が進み、社会の矛盾が深刻化すると、1789年にフランス革命へと至った。1715年に亡くなるまでの72年もの在位期間はフランス史上最長であり、「中世以後の国家元首として最長の在位期間を持つ人物」としてギネス世界記録にも認定されている。
ヴェルサイユ宮殿
ルイ14世が1661年に本格的な造営を開始し、数十年をかけて完成させた宮殿。もとはルイ13世が狩猟の館として使っていた城館であったものを、ルイ14世が改修・拡張した。当時一番の建築家と言われたル・ヴォーや造園の名師ル・ノートルなど最高の職人を招いて完成した宮殿は、バロック建築の代表作とされ、宮殿の中心にある「鏡の間」やフランス式庭園が特に有名。王族だけでなく有力貴族も居住したこの宮殿の存在によって、政治の中心はパリからヴェルサイユへと移り、王を頂点としたフランス絶対王政が確立した。1789年のフランス革命でルイ16世とマリー・アントワネットが宮殿を追われた後は、ナポレオン1世によって増築され、1837年の国王ルイ・フィリップの時代にフランス歴史博物館として生まれ変わった。1979年には、宮殿、庭園ともにユネスコ世界遺産に登録。1995年以降は国の管轄となり、現在はフランス国内でも屈指の観光名所となっている。
人物紹介
「ヴェルサイユ(Season1-3)」
放送日時:2021年4月12日(月)放送スタート 月-金 深夜0:00~ ※スカパー!第1話無料放送
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/detail/versailles/
出演:ジョージ・ブラグデン(ルイ14世)、アレクサンダー・ヴラホス(フィリップ)、エリサ・ラゾウスキ(マリー・テレーズ王妃)、ノエミ・シュミット(アンリエット)、エヴァン・ウィリアムズ(シュヴァリエ)、タイ・ルニャン(ファビアン)、アンナ・ブリュースター(モンテスパン侯爵夫人)、キャサリン・ウォーカー(スカロン夫人/マントノン侯爵夫人) ほか
制作:2015年(S1)、2017年(S2-3)/フランス/全30話(各シーズン10話)
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