暴飲暴食で弱ったカラダにムチ打って仕事始めの副編集長Yです。
本年も引き続き歴人マガジンをよろしくお願いいたします。
さて、今日は「そうきたか!!」という組み合わせで話題になっているauの新しいCM「あたらしい英雄、はじまるっ」のご紹介です。
松田翔太さんが桃太郎、桐谷健太さんが浦島太郎、濱田岳さんが金太郎という3人の「太郎」が実は友達だった・・・という発想から作られたストーリーのCMです。
しかしそれにしても3人ともキャスティングがバッチリ。撮影でもお互いの息があったアドリブ連発で、笑いの絶えない撮影現場だったそうです。
松田さんは「平清盛」「篤姫」、桐谷さんは「龍馬伝」、濱田さんは「軍師官兵衛」と、全員が大河ドラマで武士役を演じた経験のある、いわば「大河」仲間。その3人、いわば「大河三太郎」が織りなすコミカルな演技は必見の価値アリです。
桃太郎編。イケメンだけに「どんぶらこ」と言われるのはイヤだそうだw
浦島太郎編。かなり天然なキャラ。もてないことに傷ついているw
金太郎編。けっこう内気な金太郎。メジャーなストーリーじゃないことにコンプレックスw
このCMはauの「既成概念にとらわれず、それを打ち破り超えていく”あたらしい自由”を提供していきたいという想いを、本CMを通じてお客さまにお届けしていく」をコンセプトに作られたそうです。auらしい楽しい発想でいいですね!
しかしまあこのニュースだけではお勉強にはならないので(笑)、それぞれのおとぎ話の豆知識を少し。
桃太郎は、第7代孝霊天皇第三皇子 彦五十狭芹彦命をモデルにした説、キビダンゴの岡山を祖とする説とあるようで、室町時代から伝わりはじめ、江戸時代に広まったのだとか。
浦島太郎のモデルと思われる話は古く、日本書紀のなか西暦477年にある記載が初めてのようですが、その後平安時代以降も漢文伝としてずっと語り継がれてきたそうです。
最後の金太郎も同じくいくつもの地方で同じような話が言い伝えられています。
静岡で金太郎を奉る金時神社では、956年5月に誕生したと記されているそうですが、その他新潟や長野でも金太郎の出生地とされている場所があるんだとか。
面白いのは、今のようにインターネットや電話もない時代に 本当に多くの場所で同じような話が発生していること。
それぞれが各地方によって作られたお話だとしても、それが各地の特色などを加味してストーリーやディテールが異なるあたり、そこに地域伝承の奥深さを感じます。
このCMを見て「あーそういう見方もあるのか!?」と思ったように、実は知っているようで日本の伝承文化について私など全く詳しくなかったんだ、と再認識させられました。昔話一つとってもこれですから、日々日々歴史の奥深さに気づかされます。
歴人マガジン編集部でも、おもしろく新しい歴史の切り口をどんどん提供していきますので、みなさんからも「おもしろく新しい歴史の切り口」を提案してもらえたら嬉しいです。ぜひぜひよろしくお願いいたします!
(副編集長Y)
参照元
「「あたらしい英雄、はじまるっ」 auの新CMシリーズ“三太郎”がスタート! ~松田翔太、桐谷健太、濱田岳が日本昔話の英雄に!~」PR TIMES
「桃太郎」「浦島太郎」「金太郎」wikipedia
コメント