趣味の骨董品や古美術として、また時には財産として親しまれてきた「切手」や「記念コイン」。
子供のころは私の兄がせっせと集めていましたが、現在の若い世代ではフィギアとかカードなどがそれにあたるのでしょうか。いずれにしてもコレクションの楽しみってありますよね。
今日は、記念コインなどの製造販売を手がける泰星コイン(東京都)が、江戸時代の浮世絵、美人画の大家として世界的にもファンが多い喜多川歌麿の「芸者」を印刷した10ドル記念銀貨300セットが本日6日より発売されるというニュースが話題を呼んでいます。
絵柄は「寛政三美人(1793ごろ)」「ポッピンを吹く女(1792〜1793)」「櫛を持つ女(1785)」 の3種類。
歌麿独特の繊細で優雅、艶っぽい美人画が、四角に成形された10ドル銀貨にカラーで描かれています。
喜多川歌麿(1753〜1806年)は、江戸時代後期を代表する浮世絵師。
富嶽三十六景の葛飾北斎と並び世界でも人気で、特に遊女、花魁、茶屋の娘など無名の女性ばかりを浮世絵に描きました。
彼の美人画は江戸を中心に大人気。版画として大量生産できるため、モデルの名前はたちまち江戸中に広まり、歌麿の浮世絵は一つのメディアとして流行したそうです。
今でいうアイドルのピンナップ(古い)にあたる美人画、カメラですが篠山紀信さんのような大御所といったところでしょうか。
以前に歴人マガジンで取材をさせてもらった「TERAKOYA」では、吉原の女郎屋の子孫である日比谷さんのスライドにも歌麿の作品があった気がします。
開国時、海外に送られる日本製の陶器を包装するのに彼の版画が無造作に使われているのを見たヨーロッパの人がそのクオリティに驚き、多数原画を購入、現在歌麿の作品の多くが外国人のオーナー所有となっているそうです。
今回はそんな歌麿の人気美人画3点をモチーフにした特別コイン。
発行数もたった世界で300個しか発行されず、1つ1つに知り合うナンバーが付与されるということなので、将来に向けて価値があがるかもしれませんね。
ちなみに気になるお値段は63,000円。
Yはこの世界あまり詳しくないのですが、人気のセットだとあっという間に売り切れてしまうという可能性もありますので、興味のある方はいそいで泰星コインwebサイトから、または直接お申し込みください。
あなたも「歌麿」のオーナーとして財テクなんていかがでしょうか?
副編集長Y
参照元
「泰星コイン」オフィシャルサイト
「喜多川歌麿」Wikipedia
「浮世絵の世界をコインで堪能 喜多川歌麿が描いた美人画の代表作が記念貨に」@PressNews
コメント