厳しい農奴制の中で、数々の困難を乗り越えていくカテリーナの愛と自由への道のり、そして鎖のごとく束縛された愛をドラマティックに描いたロシアドラマ「囚われの愛~Love in chains~」。東欧諸国で大ヒットし、熱狂的なファンを獲得した話題作を、チャンネル銀河では2021年2月3日(水)より日本初放送する。
過酷な運命に翻弄される農奴カテリーナの愛と自由への道のりをドラマティックに描く
1856年、3年にわたるクリミア戦争はロシアの敗北で終結した。地主ピョートルの妻アンナは、従軍した息子グリゴリーの音信が途絶えていたことから、深い憂いに包まれている。そんな彼女を励ましてくれるのは、美しく育ったカテリーナだった。彼女はアンナの実子ではなく農奴だったが、ピアノを習い、フランス語やドイツ語も堪能で、まるで貴族の娘のように育てられてきた。
そんな中、戦争からグリゴリーが帰還。彼はカテリーナの美しさに気付くと、夜に彼女の部屋へと押し入り、強引にキスをする。料理人パヴリーナの来訪によって間一髪で身を守ることができたカテリーナだったが、グリゴリーは彼女を諦めてはいなかった。時を同じくして、クリミア戦争を生き延びたもう一人の将校アレクセイが帰国。偶然出会ったカテリーナと恋に落ちたアレクセイは、やがて結婚を申し入れる。幸せな未来が訪れると思われたカテリーナ。しかし、農奴制に支配された社会、そしてグリゴリーによる執拗な追及によって、彼女は過酷な運命を歩むことになるのだった…。
熱狂的なファンを獲得したウクライナ発のハイクオリティドラマ
物語の舞台となるクリミア戦争終結後のロシアは、貴族の支配する強固な農奴制によって成り立っており、農奴たちは主人である貴族からまるで物のように扱われていた。本作はそうした歴史的背景の中で、絢爛に、残酷に、そして悲痛に、文字通り、鎖のごとく束縛された愛を圧倒的な迫力で描いていく。
2019年3月にウクライナのテレビ局STBで放送されると、そのドラマティックなストーリーやクオリティの高さが話題となり、過去6年の同局No.1視聴率を獲得。ロシア、カザフスタン、ベラルーシでも放送され、同様に高視聴率を得た。その後、ポーランドの放送局TVP1で放送されると、TVPのテレビシェアーが300%に跳ね上がるほどの大ヒット。数々の記録を打ち立て、熱狂的なファンを生んだ。さらにはチェコ、スロバキア、ハンガリーといった東欧諸国や、北米のAmazon Prime Videoでも配信され、多くの視聴者を魅了。こうした人気を受け、すでに続編48話の制作が2021年秋に予定されている。また、出演する俳優陣は、ロシアやウクライナの演劇、映画、テレビで活躍する俳優たちで占められ、日本でも放送された『エカテリーナ』で女帝エリザヴェータを演じたユリア・アウグも出演している。
時代背景:ロシアと農奴制
農奴とは、中世ヨーロッパの封建社会において、領主に従属して賦役・貢納その他の義務を負い、生産労働の大半を担っていた農民のこと。移動の自由がなく、土地と共に売買された。11~12世紀のロシアでは農民の大部分が自由で自治を享受していたといわれるが、13~15世紀の間に徐々に農奴化。17世紀には農奴制の立法化が行われる。エカテリーナ2世の統治時代(1762-1796)は、「貴族の天国、農民の地獄」と形容されるほど格差が激しく、農奴の人身売買が行われるようになっていた。こうした背景から「プガチョフの乱」に代表される農奴の反乱がたびたび起こったが、彼らの悲惨な状態が大きく変わることはなかった。その後、1856年のクリミア戦争敗北によって近代化の必要性を感じたアレクサンドル2世は、1861年に「農奴解放令」を発布。これにより、地主保有の農奴に人格的な自由と土地が与えられることとなった。
「囚われの愛~Love in chains~」
放送日時:2021年2月3日(水)スタート 月-金 深夜0:00~
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/feature/love_in_chains/
出演:カテリーナ・コヴァルチュク(カテリーナ)、ユリア・アウグ(アンナ)、ミハイル・ガヴリーロフ(グリゴリー)、スタニスラフ・ボクラン(ピョートル)、アレクセイ・ヤロヴェンコ(アレクセイ)、マクシム・ラドゥーギン(アンドレイ)、アンナ・サガイダチュナヤ(ナターリヤ)、クセニア・ミーシナ(リージヤ) ほか
制作:2019年/ウクライナ/全48話
©WTW Films Ltd. 2019