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【 大人気で続編決定! 】「超高速!参勤交代 リターンズ」にみる参勤交代のリアル

【 大人気で続編決定! 】「超高速!参勤交代   リターンズ」にみる参勤交代のリアル

群雄割拠の戦国時代が終わり、ようやく到来した江戸時代。
各地の大名がすべて幕府へ臣従したことにより、その後260余年にわたり江戸時代が続くわけですが、その大名を臣従させるため制度化された「参勤交代」ってそもそもどんな制度だったのか、今一度調べてみました。

幕府の威信を知らしめるための軍事パレード

a1600_000254参勤交代とは、鎌倉時代に御家人が鎌倉幕府に出仕するように課した制度がはじまり。
江戸時代、寛永12(1635)年三代将軍家光の代に、妻子を江戸に住ませ、1年おきに大名は自国と江戸を参勤させるように制度化されました。

最も遠いのが薩摩藩(鹿児島)で二ヶ月(!)、最も近い下妻藩(茨城)でも数日かかるという、各地の大名にとっても大変な負担を強いる一大行事でした。

これまで学校の社会科でこの制度は「大名の経済力を削ぐことにより、幕府に歯向かうことのないように弱らせる制度」だと言われてきました。

しかし近年の研究では「幕府がなるべく経費をかけるな」と条文に残していることが判明。
今では将軍家と大名の主従関係を世の中に知らしめる「軍事パレードのようなもの」という説が有力なのだそうです。

最大は三千人!いくらかかったのか!?

長野県塩尻市にある」奈良井宿」。

長野県塩尻市にある「奈良井宿」。

参勤交代の際、各大名は石高により随行していく人数が決められていたそうです。
石高が最大の百万石であった加賀藩(石川県)では、家臣も石高が各地の大名ほどある武士が多数いて、それぞれの家来も併せると総勢3,000人もの大行列になったとか。

しかしなにせ時代は江戸。
車もなく、大きな高速道路もない時代に、3,000人が1日40キロ近くも歩き続けてくるわけですから、各地に交通網や宿場町が栄え、江戸文化が各地に広まるという結果にもなりました。
宿場町は今も各地にその名残があり、観光地として栄えているところも多々あります。

気になる予算ですが、加賀藩の例を取れば、毎日三千人もの宿泊費・食事代・馬のエサ代などがかかり、現在のお金に換算して一泊三千万以上、総計なんと五億円ものお金が1年おきにかかるという始末。

1年おきに江戸にいくだけで5億円かかっちゃうなんて、加賀藩のような大藩ならまだしも、地方の小藩にしてみれば、それはそれは恐ろしい制度だったことでしょう。

そんな大名泣かせの制度をパロった大ヒット映画も登場!

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そんな大名泣かせの制度である参勤交代をテーマにした「超高速!参勤交代」が2014年公開、大ヒットを記録しました。
佐々木蔵之介さん演じる、貧乏小藩である湯長谷藩(福島県)藩主とその家臣たちが、陣内智則さん演じる江戸のワルモノ老中が命じた無茶な参勤交代の命を果たすべく、江戸まであの手この手を使って走り続けるという痛快パロディ時代映画です。

前作の大ヒットを受け、本年9/10(土)に続編「超高速!参勤交代   リターンズ」が公開予定。

前作と同じくハチャメチャだけど痛快で頼りになる家臣たちを引き連れて、前作間に合った江戸行き(参勤)から、今度は地元に帰る(交代)の道中で、なんと城が乗っ取られたり、田畑を荒らされたりするといったワルモノ老中のさまざまな仕打ちにあいます。
果たしてこの逆境を湯長谷藩の面々はどうクリアするのか?? 最新の予告編をご覧ください!(1:00)

各所にフィクション的な要素が満載のストーリーではありますが、殺陣や幕府軍との戦のシーンなどは迫力満点。
笑いも涙もあり、かっこよさも抑えたところが前作の大ヒットに繋がったのでしょう。

参勤交代というテーマもおもしろい目の付け所。前作を観ましたが、今回の新作も楽しみです。
またこちらの映画については続報をお知らせしますので、9月を楽しみにお待ち下さい。

参照元
超高速!参勤交代リターンズ」オフィシャルサイト
CinemaGene

©2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会

編集長Y

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