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【 歴ドル・美甘子がゆく!】龍馬の真筆や山内家ゆかりの品…いつ見ても楽しめる高知城歴史博物館

歴っしゅ! 歴人マガジンをご覧の皆様こんにちは。私、歴史上の人物をこよなく愛する、歴ドルの美甘子(みかこ)と申します。
私が一番好きな歴史上の人物は、坂本龍馬さん。小学生の頃にNHKで放映されていたアニメ「お~い竜馬!」がきっかけで歴史に目覚め、現在、歴史にまつわる様々な活動をさせていただいております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

ところで、歴史が大好きな、歴人マガジンの読者の皆様はご存知だとは思いますが、2017年は大政奉還から150年の記念すべき年。
幕末から明治維新にかけて活躍した人物達のゆかりのある場所では、さまざまなイベントが開催されています。たとえば、私が観光特使を務める高知県では「志国高知幕末維新博」という博覧会が、2019年の3月末まで開催中です。

なぜ「2019年まで」なのかと言いますと、勘の良い方はお解りですね。そうです、2018年は明治維新150年の記念すべき年なんです!幕末好きの私にとって、とても熱い2年間になりそうで、お仕事でもプライベートでも、たくさんの場所へ行ってみたいとワクワクしております。

今回は、観光特使を務める高知県の幕末維新博の様子をレポートしたく、2017年3月4日幕末維新博の開幕と同時にオープンした、高知城歴史博物館へ行って参りました!

高知城歴史博物館ってどんなところ?

日本に12城しか残っていない現存天守の一つ、高知城の目の前にある高知城歴史博物館。幕末維新博開催中の2年間は幕末維新を中心にした展示を行っています。もともと、高知城歴史博物館の前身である土佐山内家宝物資料館には、山内家に伝わる歴史的価値のある資料や、土佐藩士の家や寺社に伝わる貴重な資料が多数収蔵されていました。その数なんと、約67,000点! 高知城歴史博物館では、展示スペースが今までより広くなったこともあり、今まで展示されていなかった品々も、期間ごとに入れ替えて楽しむことができます。ちなみに幕末維新博開催中は、大政奉還150年を記念した、連続特集展示と、企画展の二つのテーマの展示が2、3ヶ月の期間ごとに変わるようです。

幕末維新博が開幕した時にも一度訪れたのですが、その時は、新発見された龍馬さん直筆の「新国家」の手紙の現物を見ることができました。現在は複製が展示されています。

「坂本龍馬書簡 慶応3年(1867)11月10日 中根雪江宛」

この手紙以外にも、2017年度中「龍馬の書状」コーナーでは、常に坂本龍馬の真筆の書状が展示されています。
7月6日(木)までは姉・乙女宛ての通称「ねぶとの手紙」が見られますよ。

その時の企画展では山内家に伝わる変わり兜の展示があって、とても面白かったです。兜に頭皮が載っている。兜onカツラの様な変わり兜には驚きました。残っている写真によると、もともとは髪の毛がフサフサついていたようで、年月と共に、抜け落ちていったそうです。

尉、つまりおじいさんの頭をあらわした「尉頭形兜(じょうかしらなりのかぶと)」

高知城歴史博物館は、基本的に展示会場内の写真撮影が可能なので、とっても嬉しいです。自分が見て面白いと思ったものを、写真に撮ってSNSに投稿すると、たくさんの人にすぐに伝えることができますもんね!

体験コーナーで変わり兜と陣羽織体験!

なんと!変わり兜は体験コーナーで実際にレプリカを着用できます。
山内家に伝わる兜、この日は兎耳の兜「兎耳形兜」は修理中でしたが、シルクハットのような兜「笠子形兜」と、チューリップハットの様な兜「八角笠形兜」をかぶってみました。

この「八角笠形兜」は第12代藩主・山内豊資(とよすけ)公が被っていたそうで、朝顔の花の形(富士山だという説も)がモデルらしいです。実際にこの兜を被っていたなんて、豊資公にお茶目なイメージが沸きますね。そして、山内容堂公着用の、真っ赤な陣羽織「緋羅紗地数珠紋陣羽織」。もちろんお子様用のサイズもあります。刺繍も美しくて、けっこうズッシリ!

これは容堂公が実際に着ていた原寸大とのことですが、とってもビッグサイズです。龍馬さんもそうですが、土佐は大きな男の人が多かったのかもしれませんね。

期間ごとに変わる展示内容!

ここからは、今回私が見た展示を紹介します。
特集展示が「幕末・維新の言葉・山内容堂の主張」(6/19まで)、企画展は「文化部侍参上」(6/26まで)でした。山内家に伝わる様々なものが展示されていましたが、なんだろう!と思ったものがこれ。

参勤交代の大名行列で、土佐藩の目印となった馬印と槍先

参勤交代などの大名行列の際に使ったのではないかと思われる、馬印と槍先
黒い鳥の羽がたくさんついてあります。高知は鶏の一種、尾長鶏の原産地でもあるので、黒くて長い羽が手に入ったのかもしれません。学芸員さんに教えていただいたのですが、山内一豊の妻・千代こと見性院が「鳥の長い羽を集めて作ったら?」と言ったのではないかとのこと。鳥の羽を持って行ったら何かそのお家に良いことがあったのかもしれませんね。夫のために名馬を購入したエピソードもある見性院。さすがの奥様です!

そして、こちらは高知の名物、カツオの絵が書かれてあります。土佐藩では夏と冬にカツオを徳川2代将軍・秀忠へ献上していたそうです。秀忠公から感謝の手紙も見ることができます。高知へ来たら必ず食べるカツオの塩タタキ。秀忠公も毎年楽しみにしていたんだと思うと、なんだか親近感が沸きますね。

そして、土佐藩すごい!と思ったのが、「土佐藩年譜類」と言われる、詳細な土佐藩の人々の履歴がまとまっている資料です。身分や役職や家長の仕事内容など、とても詳しく書かれてあります。写真に写っているのは武市半平太のページです。龍馬の親戚にあたる武市半平太は、郷士の中でも白札という格付きでした。このような膨大な資料が、高知城歴史博物館の学芸員さん達の手によって、データベース化されていて(全てではないかもしれないのですが)、2階にある閲覧室で調べてもらうことが可能です。

「歴代公紀」という藩主の伝記のデータベースで土佐藩津野町出身の偉人・吉村虎太郎を検索してもらった結果がこちら。詳しすぎる!土佐の人物が好きな歴女たちには胸熱なデータベースです。膨大な情報を手仕事でデータベース化してくださった学芸員さん達に頭が下がります。歴史を後世に伝えようとする愛をひしひしと感じます!

今も昔と変わらない!?侍たちの文化部活動

企画展では「文化部侍参上」というとても面白い展示が。土佐藩に残る資料から、武士達の学びやたしなみを、文化部の部活動に見たてて紹介しています!

演劇部ではとても綺麗な衣装の着物やお面を見ることができました。文芸部や書道部、生物部では植物を詳細にデッサンしています。日本の植物学の父と慕われる植物学者の牧野富太郎先生も高知県佐川町出身。
このような展示を見ると、いつの時代でも現代の私たちと同じように興味のある事や物を調べ、学び、楽しんでいたことが分かります。今も昔も、ツールは違えど、本質的には変わらないのかもしれませんね。

展示室を見て回った後は、2階にある喫茶室で休憩。テイクアウトしてテラスに出て高知城を見ながらアイスコーヒーを飲みました。とても気持ちよくて、いい景色。

1階のミュージアムショップには、高知城歴史博物館の記念切手や、高知の特産品なども売っています。山内家に伝わるお宝の資料も正方形の可愛いデザインで販売。私も生菓子図案集と、山内家のひな人形とひな道具の資料を購入しました。イメージキャラクターのやまぴょんのグッズもありますよ。

期間ごとに展示が変わり、その度に面白いものがたくさん見られる高知城歴史博物館。これからの展示も楽しみです。素敵な木製家紋バッヂがもらえる、スタンプラリーも開催しています。

幕末維新博開催中の高知、この他にも見所がたくさんあります。
ぜひ、皆様も足を運んでみてくださいね!

高知城歴史博物館 今後の展示情報

「志国高知 幕末維新博」の特集展第3弾
「黒船がやってきた! ~いっしょに学ぼう、開国から明治へ~」
開催期間:2017年6月24日(土)~8月21日(月)

嘉永6年(1853)、アメリカからペリーが2艘の蒸気船を含む軍艦4隻を率いてあらわれ、日本に開国を求めました。それからの変転・波乱に満ちた国内情勢、明治維新後の文明開化までの幕末維新史の流れを、黒船への対応=対外関係を軸にして紹介。

企画展「見性院没後400年 山内一豊と見性院」
開催期間:2017年7月7日(金)~9月4日(月)

平成29年(2017)、土佐藩初代藩主山内一豊の妻・見性院の没後400年を記念して、二人にゆかりの資料を展示し、著名な逸話やエピソードなども織り交ぜながら紹介。山内一豊と見性院に関する主な資料が一堂に会するまたとない機会です。

詳しい展示内容は高知県立高知城歴史博物館のHPをご確認ください。

参照:
高知県立高知城歴史博物館
志国高知 幕末維新博

美甘子(みかこ)
愛媛県今治市国宝とロマンの島、大三島出身。高知県観光特使。
坂本龍馬など、歴史上の人物をこよなく愛する歴史アイドル(歴ドル)界の第一人者。合言葉は「歴っしゅ!」
著書「歴女 私の愛する戦国武将」(ビジネス社)、「戦国武将とお姫様の残酷物語」(光文社)、「龍馬はなぜあんなにモテたのか」(ベストブック)

Twitter:@rekish_mikako
ブログ:歴っしゅ!ブログ

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